東日本大震災からの復興支援と東北の活性化を目指して始まった、「東北ずん子プロジェクト」初のアニメ作品『ずんだホライずん』。その第1話が、5月9日からYouTubeとニコニコ動画にて1ヵ月の期間限定で無料公開され、注目を集めています。
『ずんだホライずん』は、文化庁の若手アニメーター育成プロジェクト「あにめたまご2017」の一環として制作されたアニメ作品。
「東北ずん子」をはじめ、「東北イタコ」「東北きりたん」など「東北ずん子プロジェクト」のキャラクター達が活躍するオリジナルストーリーで、「VOCALOID」や「UTAU」といった「歌う合成音声」を使用したミュージカルアニメとなっています。
ちなみに、ボーカルシンセサイザーを使ったミュージカルの商業アニメとしては、本作が世界初なのだそう。
気になるアニメの内容は、東北ずん子達が(唐突に)歌って踊って美味しいずんだ餅や納豆を作ったり、大豆をめぐって戦ったり戦わなかったり、時にシュールな笑いを提供してくれたりする…なんというか、とてもカオスな内容で、ニコニコ動画では「ツッコミ不在の恐怖」「人類には早すぎる動画」なんてタグが登録されてたりしますが、ずん子達の可愛らしさとこの独特の世界観にハマってしまえば、何度でも見たくなる…そんな不思議な魅力を持った作品です。
- 【ストーリー】
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「ずんだアロー」で矢を放ち、どんな餅でもおいしいずんだ餅にすることができる東北ずん子は、東北きりたん、東北イタコ、中国うさぎ、四国めたん、九州そら、とともにずんだ餅を食べながら幸せに浸っていた。
一方、大江戸ちゃんこ総帥率いる「納豆ファクトリー」の面々、中部つるぎ、関西しのび、沖縄あわも、北海道めろんらは、ずんだの原料の枝豆と納豆の原料の大豆が、収穫時期が違うだけで、実は同じ豆であることから、納豆に使う大豆の量が減ることを恐れていた。
ずん子の家に刺客として送られる沖縄あわもと北海道めろん、そして第3の勢力とは!?
- 【スタッフ】
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- 監督:竹内浩志
- プロデューサー:青木清光、奥津咲子
- キャラクター原案:江戸村ににこ
- 脚本:横手美智子
- 作画監督・キャラクターデザイン:鈴木理彩
- 育成責任担当:神志那弘志
- 指導原画:真壁誠
- 中堅原画:阿比留隆彦、中島絵理
- 動画チェック:服部照美
- 音楽:多田彰文
- 音響制作:スタジオマウス
- 制作担当:曽布川雅也
- 若手アニメーター:若狭賢史、川口百合恵、坂口実穂、井上修一、小川純央、中山照幸
- 【キャスト】
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- 東北ずん子(CV:佐藤聡美)
- 東北きりたん(CV:茜屋日海夏)
- 東北イタコ(CV:木戸衣吹)
- 中国うさぎ(CV:桃河りか)
- 四国めたん(CV:田中小雪)
- 九州そら(CV:西田望見)
- 大江戸ちゃんこ(CV:指出毬亜)
- 中部つるぎ(CV:濱口綾乃)
- 関西しのび(CV:今村彩夏)
- 沖縄あわも(CV:古賀葵)
- 北海道めろん(CV:清水彩香)
- ずんだもん(CV:伊藤ゆいな)
- 第3勢力「謎の黒いヤツ」(CV:豊口めぐみ)
- 餅神様(CV:折笠富美子)
- ▼「東北ずん子」について詳しくはこちら
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- ▼「あにめたまご2017」での作品紹介はこちら
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『ずんだホライずん』の次なるステップのためのクラウドファンディングを実施中!
現在、『ずんだホライずん』の新プロジェクトの資金を集める事を目的とした支援者の募集が、クラウドファンディングサイト「クラウド出版」にて行われています。
今回のクラウドファンディングは5段階の目標金額が設定されており、第1ゴールの800万円達成で5.1chサラウンド方式の対応、第2ゴールの1,200万円達成で宮城県内の映画館で上映会を実施&エンドロール映像を追加、第3ゴールの1,500万円達成で映画館でのノーティス動画(映画上映前の鑑賞マナー告知映像など)を制作、第4ゴールの2,000万円達成で続編の脚本、絵コンテ、キャライメージスケッチの制作を行い、第5ゴールの3,500万円達成でアニメ続編を制作する、とのこと。
支援できる金額は最少500円から最大100万円まで、8つのコースが用意されており、それぞれのコースにリターンが設定されています。なお、3万円以上支援した方にはアニメの「動画(中割り絵)」が送付される他、10万円以上の支援者にはカット袋(とその中に入っているシーンごとの複数の原画や動画)が贈られるとのことです。このアニメの続きが見たい方、ずん子を応援したいという方は、下記のリンク先からアクセスしてみて下さい。
⇒東北ずん子アニメ「ずんだホライずん」制作プロジェクト | クラウド出版
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昨年話題になった三重県南東部は「伊勢志摩」の萌えキャラ『碧志摩(あおしま)メグ』のアニメ化企画が始動。
クラウドファンディングサイト「Makuake」にてアニメ化の為の支援募集を行っています。
自然豊かな三重県伊勢志摩の伝統産業であり、全国的に後継者不足で衰退しつつある“海女業”の活性化と、地元・伊勢志摩地域をもっと盛り上げたいという想いを込めて生まれたご当地キャラクター・碧志摩メグ。
当初は非公認という扱いでPRが行われていましたが、メディアにも多く取り上げられ注目が集まり、後に志摩市との協議の上、公認キャラクターへと昇格。
しかし、一部でデザインや設定に問題があるとされ、女性蔑視などという誤解を生んでしまい、碧志摩メグや志摩市に対して批判的な意見も届く事態となっていました。
運営会社のMARIBONは当時の状況を鑑みて、公認撤回を申請。
デザイン変更なども考えたものの、一方で地元の方から「かわいい」と言ってもらえたり、全国の方々から「かわいいメグのデザインを変えないで頑張って欲しい」という励ましの声がたくさん届くなど理解も増え始め、地元のバックアップを得て伊勢神宮付近の施設とコラボするなど、非公認となった後も少しずつ活動を再開していたのだそう。
市の海女の方々ともしっかりとした協議の場を設け、前向きな意見を頂いた上で「地域が活性化するのは嬉しいので頑張って続けて欲しい」といった言葉も貰えるようになったのだそうです。
今年10月には学研プラス「アニメディア」創刊35周年&「メガミマガジン」200号を記念して開催された「萌えキャラグランプリ2016」にて、ご当地キャラ部門全国2位を受賞。
さらに学研プラス「アニメディア」編集部から「アニメディア特別賞」にも選ばるなど、躍進を遂げています。
MARIBONはこうした応援を受けて、自粛するのではなく全国の人々に三重県と伊勢志摩をアピールしていきたいと考え、その活動の可能性を広げる為に、アニメPVの制作を決定。
そのアニメPVを通じて、碧志摩メグの存在を改めてアピールしたいと説明しています。
PVの内容は、碧志摩メグが地元の伊勢志摩の魅力を元気いっぱいに紹介する30秒のアニメで、声は三重県にゆかりのある声優に依頼を予定しており、PVの主題歌も三重県にゆかりのあるミュージシャンとのコラボを考えているとのこと。
また、今回のPVには現役の海女の方がPRに協力しており、より理解が深まっていることを感じさせます。
将来的にはどんどん活動の幅を広げて、さらに多くの方に三重県のことを知ってもえるような長編アニメ制作も視野に入れ、取り組んでいるそうです。
クラウドファンディングでの資金募集は、現時点で終了期日まで66日を残し目標金額の70%を達成。順調に支援が集まっているようです。
支援者には完成したアニメPVファイルの他に、コースに応じたリターンとして、三重県志摩市出身でハリウッド帰りの本格派原型師・タナベシン氏が制作する特製胸像フィギュアや、メグの誕生から現在までを網羅した設定資料集など、今回のクラウドファンディングでしか手に入れることが出来ないグッズがプレゼントされるとのこと。
この記事で興味を持った方、碧志摩メグを応援したい!という方は、下記リンク先をぜひチェックしてみて下さい。
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