涼宮ハルヒの憂鬱 第19話 『エンドレスエイト』
永かった夏の終わりに。

ここまでやってきたら最後は本気出す!という意思をひしひしと感じるくらいに作画やら演出やら声優さんの演技やらに力が入っていたのは気のせいでしょうか(特に後半)・・・8回目のエンドレスエイト。まあここまで来たら感慨深いものも感じますよね・・・。
『(今回でループ終わりだから)ここからは巻きでいくわよ!』という具合にテンポよく夏休みは進行。何気に夏休みの予定表の項目が今までより少なくなってたり。毎回続けていた着物選びのシーンは今回はカットされて、全体的にイベントの尺も縮んでいました。セリフも今までとは少し変化が大きかったような気も。 そして前回テンションのおかしかった古泉は元に戻っていてなぜかションボリしてしまった私(笑) キョンはいつも通りで安心だけど実際どれくらいアドリブが入ってるんだろうと今更ながら気にして見てみたり・・・。

何だかんだ言って今回終わるんだろうなって予感してる分、安心して見ていられるというのもあったのかもしれません(^^; それにしてもエンドレスエイトで∞の8、8月とかけて8回っていう繋がりなんでしょうけれど、本当に8回もやるなんて想像できませんでしたなあ・・・。3回エンドレスした辺りで8話構成なんてお話を聞いた時は「ははは御冗談を」とか思ったものですが(笑) 長門が口走るループの回数が原作を超えて、失敗シークエンスが5回続いた頃には別の意味で笑える状況だった気がします。何かもう思い出話ですね(汗

そのループも今回で本当に終了です。キョンがハルヒを呼びとめる時の描写は中々に意味深でした。捕まえた蝉を逃がす時、毎回キョンが言っていた
『箱を開けたパンドラにでもなった気分だ』というセリフ。今回、虫かごから蝉を解放した後、キョンの虫とり網に止まっていたのがパンドラの箱に残っていた“最後の希望”なのでしょう。
夏休みの経験を振り返って答えを見つけ出そうとしているキョンの心象風景に出てきた「蝉」は「花火」=「希望の光」となり、それをガッチリ掴むキョンの姿は印象的。
『我答えを得たり!』って感じですね(笑)
『俺の課題は、まだ終わってねえ!』この言葉がいつ出てくるのかと待ち詫びました・・・感無量です(涙
久々にキョンの格好良い姿も見られましたし。できれば6週くらい前に聞きたかったけどね・・・。

ハルヒは昔から文武両道で何もかも自分一人でこなしてしまう。何かの作業を皆で分担して行う事など無かった彼女にとって、その行為はいつからか羨望へと移っていったのかもしれません。何をやっても満たされたなかったハルヒの夏の思い残しは、隠しイベント
“夏休みの宿題”を見つけたキョンによって無事解消され、見事ループから抜け出す事に成功したのでした。
『今の俺があるのは、先に2週間を過ごしていたその俺たちのおかげだろう。そうでも思ってやらなければ、ハルヒに無かったことにされてる彼らの夏がまるで無駄だったと言わんばかりじゃないか・・・』このキョンのセリフって視聴者にも向けられてるって捉えるべきなんでしょうね。8回続いたからこそ解放された時の感動は大きくなる・・・これも制作陣の思惑の中にしっかり入っているのでしょうけれど、ここは敢えて飲み込んでおくとしましょう。
最後にこの2ヵ月ほどを締め括りたい所ですが、ここまできたらあまり語る事がないんですよね、正直。批判とかそういうものはこれまでもそもそねちねちと書いちゃってますし(笑) いろんなブログでこのエンドレスエイトについて否定意見を目にしてきた事もありますが、やっぱり最後は気分良くこの8月の終焉を迎えたいかなーと。まあ、制作スタッフの意図が何であったにせよ、このエンドレスエイトを試みた事によって、大方の視聴者の心が離れた事実は重く受け止めるべきでしょう。終わり良ければ全て良し、で済まされるには毒が強すぎたのは明白です・・・これまでの状況を見ても。口より行動をという訳ではありませんが、今後のエピソードでその離れた視聴者の心を取り戻す意気込みに期待したいと思います。スタッフ、視聴者の方も含めて“エンドレスエイト”に関わった皆様、本当にお疲れ様でした。
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