涼宮ハルヒの憂鬱 第22話 『涼宮ハルヒの溜息 III 』撮影事故にご注意
それにしてもこの超監督、ノリノリである。前回や前々回の傍若無人な振る舞いなんか可愛らしく見えるくらいの横暴っぷり。スタンダードないつものハイテンションに無謀と無茶と非常識をトッピングしたらこんな感じになるだろうか。しかし今回やたら朝比奈さんがカワイイのは作画が良いだけだからじゃないよね(笑) こう言ったらなんだけど、いじられてこそ魅力が引き立つというか・・・。本人にしてみればたまったもんじゃないでしょうけど(^^;

この映画はハルヒの思いつきとインスピレーションと周囲の人間の苦労&迷惑で成り立っていますと言っても差支えないような気がする・・・。とりあえず鳩やお寺の住職にエアガンを撃っちゃいけませんダメ絶対。しかしこの辺りの行動は今のハルヒの常識がどの範疇にあるのかを分かりやすく伝えてますね(^^;
『登場人物は僕たち3人だけなのですか?』何気ない古泉のこの一言があのエキストラたちを呼び込む事になるわけですか。それにしても、ハルヒから良い事に気付いたお礼にと出番の増加を言い渡される古泉が、ピクッと動くあの挙動がたまらなく新鮮で面白い(笑)失言で墓穴を掘るなんて古泉らしくないところがまた良いかと。したり顔でざまを見るがいいとか心の中で呟くキョンも味があるし、こういう会話風景って単純だけど好きなんですよね。
『この位置を動かないでね。向かい合って睨みあっているシーンを撮りたいから!』この発言の後に
「アクション!」と言われて何かしらのアドリブが取れる役者さんって凄いなあと思うんですが(笑) 動くなと言っているのに矛盾している超監督のご意向は如何なるものかと思ったら、どうやら朝比奈さんに超自然的な何かを要求するものだったらしい・・・。目に仕込んだコンタクトからビームくらい出せとか、どこからどこまでホンキの領域なのか疑わしく思えてくるのは仕方が無いことでしょう。
そしてハルヒの無茶な要求から引き摺りだされた非日常。
“朝比奈ミクルが目から光線を出す”というハルヒの願望は具現化され、なんと朝比奈さんは本当に目からビーム・・・というかレーザーを発射できるようになってしまうのでした。非日常パートといったらもう長門のターン。朝比奈さんが無意識に放ったレーザーからキョンを守り、応急処置を施して事無きを得る・・・。この一連の行動がそっくり「朝比奈ミクルの冒険」で放映された内容と一致しているんですね。ハルヒ第一期が放送された当時は意味不明だった内容がここにきて明かされるというのは、なかなか感慨深いものがあります。
しかし・・・さりげなく命のキケンにさらされたり目からレーザーを撃てるようになったり、ほんとハルヒの知らない場所で苦労が多いねSOS団(^^; 特に長門は事態の収拾にいつもお疲れ様ですという他ありません。実際長門がいなかったらキョンの一人や二人は死んでいるし、過去からも戻ってこれてませんものね・・・長門にはもっともっと感謝するべきなのかも。

次の日の日曜日も撮影は敢行。朝比奈さんは突発的な引きこもり状態に陥っちゃってますが、目を光学兵器にされたり無理やりバニーガール姿にされて街中を練り歩かされたらそりゃ鬱にもなるってもんです(^^;
エキストラの3人、谷口、国木田、鶴屋さんもこの日から参加。リアルな頭身(笑)の鶴屋さんって久しぶりだなあ・・・嬉しくって涙が出てきますね。さわやかなハイテンションはハルヒとは対極に清々しいですし・・・次回は心の清涼剤になってくれることに期待。
役者も揃った事だしトンデモ自主制作映画の撮影も佳境に入っていくわけですが、抑止力のキョンもなあなあで済ませるにはいかない場面がちらほら出てきました。無事クランクアップを迎えるまで続くであろうハルヒの無茶ぶりにキョンがどう対処するのか気になりますね・・・。それとやっぱり日常の中に非日常があってこその「涼宮ハルヒの憂鬱」なんだと今回は正直思いました。平和な日常風景もたまには良いですけど、やっぱりこの作品には平穏以外の刺激を求めてしまうんですよね。残りの話数も少ないですが、このまま「溜息」で終わるのか最後にサプライズが待っているのか・・・さて、どうなるのでしょうか。
(C)2007,2008,2009 谷川 流・いとうのいぢ/SOS団
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