涼宮ハルヒの憂鬱 第24話 『涼宮ハルヒの溜息 V 』
『涼宮ハルヒの溜息』クランクアップ

『涼宮ハルヒの憂鬱』第24話。前回から全く途切れのない流れは『溜息』全体を繋げたら長編アニメとして成立しますよって事を意識させてるような気がする・・・演出の一環なんでしょうけれど。
喋る猫、シャミセンも満を持して登場。キョンたち人間相手に哲学を語る様子は何だかシュールで面白い(笑) 緒方さんの声も相変わらずハマってます。
『驚きですね。三毛猫でオスとは』って素でボケてるのかよくわからない古泉も味が出ているというか(^^;

猫が会話したり鳩が白くなったり、朝比奈さんがレーザーを出せるようになってしまったのも、ハルヒが現実と虚構の区別がつかなくなっているせいで、その能力が映画内設定を通して現実を浸食し始めていているからというのが古泉の意見。これ以上のエスカレートを防ぐためには“夢オチ”であれ何であれ、ハルヒが考える現実離れした思考を映画の内容だと納得させる必要がある、と・・・。
ところが朝比奈さんはこれとは違った意見を持っている様子。全ての超自然現象は最初から在った事実であり、ハルヒはそれを見つける事に長けてはいるものの、自らはそれを認識することはできない・・・ゆえにハルヒは神や創造主のような存在ではないとのこと。長門の補足説明込みですが、とりあえず古泉たちの組織と朝比奈さんら未来人の組織とではハルヒに対する考え方が全く違っていて、お互いに対立する関係であるということですか・・・。
『私がどんな真実を告げようと、あなたは確証を得ることができない。私の言葉が真実であるという保証も、どこにもないから』古泉、朝比奈さん、長門、三者三様にハルヒに対する考え方や求め方は異なり、そのどれが本当に正しいのかは分からない。古泉と朝比奈さんに至ってはお互いに相手方の組織にいる人間を信用してはいけないと懐疑的なものを抱かせる発言をしてますし・・・。
いつもハルヒに振り回されてるSOS団メンバーも内側は結構入り組んでいて、勢力争いやら生き残りを賭けた抗争やらの物騒な話を聞くと、普段の楽しげなイメージとは全く逆の、重たい空気を感じてしまうわけであります。キョンの心中も察するに余りあるというか(^^; もっともこれらの入り組んだ裏事情も『涼宮ハルヒの憂鬱』の世界に深みを与えている要素の一つなんでしょうね。

そんなお話とは全く無関係に映画の撮影は進行し、ついにクランクアップまでこぎつけたSOS団の面々。朝比奈さんはもとより、古泉も長門もキョンもお疲れ様でしたの一言です(苦笑 キョンはそれからハルヒと二人で徹也の編集地獄が待ち受けていたわけですけど、ハルヒのツンデレが見えたくらいで何も起きなかったのはちょっと残念かな(^^;
キョンは寝てしまったのに、映画の編集は誰が行ったのかは結局分からずじまい。古泉の説明で言うなら、ハルヒのキョンへの信頼が映画を完成させたってことなんでしょうか。ついでにファンタジーな格好をした連中は一体何者だったんだろう・・・今後の伏線か何かなのかな?
『この物語はフィクションであり、実在する人物・団体・事件・その他の固有名詞や現象などとはなんの関係もありません。嘘っぱちです。どこか似てたしてもそれは他人の空似です』キョンが思いついた、全ての超自然現象を映画内の出来事に収めてしまう魔法の言葉。夢オチなんかよりよっぽどオチのついた締め方ですね(笑)
それにしても『憂鬱』のラストの続きが『溜息』の終わりに来るとは予想外でした。キョンが3人の正体をネタバレして、ハルヒが全否定するこのシーン。そしてキョンのいつものポーズで締めるこの流れ・・・もう何も言わずとも最終回の流れです(^^;
今回で新放送分のエピソードは終了のようですけれど、終わってみると早いものですね・・・新シリーズの発表からエンドレスエイトまで、いろいろとやきもきした事もありましたが、終わってみるとやっぱり寂しい限り。取り合えず感想はこれにて終了です。後はサプライズが残っていることに期待して放送終了まで見届けたいと思います。ここまで視聴された皆様、本当にお疲れ様でした・・・。
(C)2007,2008,2009 谷川 流・いとうのいぢ/SOS団
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