
富士見ファンタジア文庫(KADOKAWA)のライトノベル作品『スレイヤーズ』の第3部始動が発表されました。これは5月17日発売の
「ドラゴンマガジン」7月号(同社出版)で明かされたもので、同時に本編最新刊となる第17巻のアウトラインも示されています。
『スレイヤーズ』は、破天荒な天才魔道士の少女・リナ=インバースが、旅の先々で様々な厄介ごとに巻き込まれたり、時には自らトラブルを巻き起こしながら、個性的な仲間達と冒険を繰り広げていく…というストーリー。原作は神坂一先生が執筆し、イラストをあらいずみるい先生が手掛けるライトノベル作品として1989年から刊行され、現在に至るまで多くの読者に支持され続けているライトノベルの金字塔的な作品です。メディアミックスというビジネスモデルでの成功を収めた先駆け的な作品でもあり、1995年から2009年にかけてTVアニメシリーズ5作品が放送された他、劇場版アニメ、ゲーム、コミカライズなどに展開しています。
原作小説の本編は第2部までを描いた2000年発売の第15巻にて完結していましたが、外伝にあたる「すぺしゃる(後に「すまっしゅ。」へ改題)」はその後もドラゴンマガジンにて連載が継続され、2011年まで「すぺしゃる」全30巻、「すまっしゅ。」は5巻が刊行。2018年にはファンタジア文庫の30周年企画の一環として、18年ぶりの長編版最新巻となる「スレイヤーズ16 アテッサの邂逅」が発売され、即重版が決定するなど大きな話題になりました。
気になる第3部の内容については、正史というより、ありえる可能性の一つというイメージで、TVアニメシリーズの「スレイヤーズTRY」やコミック版「スレイヤーズ 水竜王の騎士」とはパラレルな存在、ということになるそうです。これは5月17日発売の「ドラゴンマガジン」7月号に掲載された神坂先生のコメントによるもので、ストーリーなどの詳細は追って発表されるとのこと。
また、今後発売予定の本編第17巻については、リナと相棒・ガウリイの新たな出会い、まだ見ぬ国、さらには新しい魔術体系までもが綴られ、一冊では到底収まらない、壮大な第3部の始まりを示唆する内容となるそうです。発売日など詳しい情報はまだ分かっていませんが、今後の続報を楽しみに待ちたいですね。
※情報元:『スレイヤーズ』第三部始動へ 17日発売号『ドラゴンマガジン』で作者のコメント掲載 | ORICON NEWS
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富士見書房は、ファンタジア文庫の創刊25周年企画として、「スレイヤーズ」の神坂一先生と「魔術士オーフェン」の秋田禎信先生のコラボによる2作の完全新作小説『メックタイタン ガジェット 巨甲闘士グランアース』ならびに『メックタイタン ガジェット 虐殺機イクシアント』を発表しました。
2001年にファンタジア文庫の2大看板作品である「スレイヤーズ」と「魔術士オーフェン」のコラボとして発表された『スレイヤーズVSオーフェン』から13年。“神坂一×秋田禎信”の新たなコラボ企画となる今回は、神坂先生と秋田先生の二人で作り上げた世界観設定を共有し、それを元にそれぞれが小説を執筆するという手法を採っているとのこと。内容は“ロボットもの”で、「シェアードキャラクター」とした共通のメインヒロイン「宮龍院シア」が登場するのも特徴です。
神坂先生が手掛ける『巨甲闘士グランアース』は、イラストを林啓太先生・林哲也先生が担当。秋田先生の『虐殺機イクシアント』は、イラストを小笠原智史先生が手掛けており、公式サイトではそれぞれの作品で登場する「宮龍院シア」や登場人物、ロボットのラフイラストを公開中。2冊とも発売日は10月19日。各1,600円で発売される予定です。
また、ファンタジア文庫創刊25周年の復刊企画の第1弾として、『スレイヤーズVSオーフェン』と『ドラゴンズ・ウィル』の復刊も決定。ともに9月20日に再販されます。
『スレイヤーズVSオーフェン』は、2001年にライトノベル雑誌「ドラゴンマガジン」の増刊「ファンタジアバトルロイヤル」で実現した「スレイヤーズ」と「魔術士オーフェン」のコラボ小説。2005年に限定版として刊行されるも、売り切れ店が続出し、“幻の単行本”となっていた作品です。
そして『ドラゴンズ・ウィル』は、アニメ化企画が進行中の「棺姫のチャイカ」や、10月よりTVアニメ化される『アウトブレイク・カンパニー』の著者・榊一郎先生のデビュー作となった作品。復刊にあたり、雑誌掲載のみだった“幻の短編”を収録し、完全版として発売されるとのこと。
■『メックタイタン ガジェット 巨甲闘士グランアース』
【発売日】2013年10月19日
【価格】1,600円(税込)
【著者】神坂一
【挿絵】林啓太・林哲也
【仕様】四六版
【出版社】富士見書房
【作品概要】
平和な日々はその日崩れ去った。突然現れた巨大ロボットが、街を蹂躙しはじめる。
父に招集された女子高生・宮龍院シアは、対侵略用巨大ロボット・グランアースのパイロットになることを命じられる。
■『メックタイタン ガジェット 虐殺機イクシアント』
【発売日】2013年10月19日
【価格】1,600円(税込)
【著者】秋田禎信
【挿絵】小笠原智史
【仕様】四六版
【出版社】富士見書房
【作品概要】
宮龍院シアは超的な名家・宮龍院家の一人娘。
英雄に仕立て上げられようとする周囲に無理やり新兵器「VEXO1 イクシアント TYPHOON」のパイロットに選出されたシアは、彼女の思惑とは別に戦争に参加していた。
■『スレイヤーズVSオーフェン』
【発売日】2013年9月18日
【価格】1,680円(税込)
【著者】神坂一&秋田禎信
【挿絵】あらいずみるい・草河遊也
【仕様】四六版:352P
【出版社】富士見書房
【作品概要】
ファンタジア文庫25周年を記念して、今読んでも色褪せない物語を新たな装丁でお届け。発売当時手に入れられなかったファンは、新鮮な感覚で読めるはず。リナ&オーフェンの最強タッグが再びあばれる!?
■『ドラゴンズ・ウィル 完全版』
【発売日】2013年9月18日
【価格】1,575円(税込)
【出版社】富士見書房
【著者】榊一郎
【仕様】四六版:304P
【作品概要】
第九回ファンタジア長編小説大賞準入選受賞作。
元気な少女と風変わりな竜とのふれあいを描いた、心温まるロマンティック・ファンタジー。
「魔竜スピノザ!お前を、倒すっ!」…べしゃ。
次の瞬間、自称『勇者の代理人』の少女は、見事にすっ転んでいた―。
エチカ・ライプニッツは明るく元気な少女。聖「デルフォイ」の森に、スピノザという魔竜が棲むという噂を信じ、退治しにやって来た。街の人々は、誰もそんな噂を信じていない。馬鹿にされながらも、エチカは森の奥にある洞窟で、人類の天敵、魔竜スピノザを発見した!
ところが邪悪な敵であるはずのスピノザは、香茶を愛す菜食主義の竜だった!?
雑誌掲載のみだった“幻の短編”を収録した完全版!
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