
サンタナやハッコーたちの過去とウーア(花)ウィルスに絡んだお話に掛けて
『過去花』なんですね。抽象的なようで、毎回ストーリー内容に沿ったサブタイトル付けがされてるんですよね・・・。
無事な姿を見せていつもの明るさを振りまくユンユンだけど、手持ちの薬が切れたら死んでしまうという現実。死に場所に故郷を求めて最後の旅路に赴いたっていうんだからもう・・・(涙 こういったら何だけど、とことん悲壮感が似合わないキャラクターだよなあ・・・サンタナは
『ファクトリーに行けば、或いは』と言ってましたけど・・・何か解決策が見つかると良いのですが。

途中で襲ってきたマルジロウのかぶりものをした人間は、ハッコーやユンユンとは顔馴染みだったらしいけど、カナンと交戦中に
『殺さないで!』とハッコーが叫んだことが逆に彼を死に至らしめてしまったというのは悲惨というか何というか・・・思わず声が出てしまったんでしょうけど、ねぇ・・・。
かぶりものをしているアンブルームは、サンタナいわく、
“決して花を咲かせることのない種”。ボナーのような能力を持つ事ができなかった“出来損ない”という事らしい。かぶりものを取るとなぜ死んでしまうかまでは言及されませんでしたが、日の光に過剰反応しているような様子から見ると、過敏になりすぎた神経に脳が対処できずに・・・ということなのかな。
1話で死亡したアンブルームはウィルスが発症したせいかと思いましたが、既に発症しているのがボナーとアンブルームの前提なんですね。だからワクチンも抗ウィルス剤も意味を成さない。症状を喰いとめるには個人に合った薬の処置が必要で、それを断たれれば死んでしまうから“蛇”に利用され続けるしかない・・・彼らを救うための根本的な手立てが用意される事に期待したいです・・・。

サンタナが明かす村で起こった出来事と、自らの過去。サンタナ自身はCIAに所属していた事が判明。“蛇”の組織の一員ではありませんでしたが、CIA自体が“蛇”と手を組んでいたという事実も発覚。この辺りは原作と繋がるエピソードですね・・・。
未知の伝染病の拡大を防ぐためと偽り、消毒剤と称した“ウーア・ウィルス”を村にばら撒き、抗ウィルス剤の効果実験を行ったというサンタナ。彼がCIAの一員として、国益に繋がると信じて疑わなかったこの行為は、“蛇”がウィルスの副作用を利用した、クリーチャー製造の為の実験
「フラワーガーデン計画」の一端だったと・・・。サンタナに罪を求めるならCIAとして計画に参加した時点からなんだろうけど、彼自身がその罪の重さを思い知った切っ掛けが「フラワーガーデン計画」を目の当たりにした事だったのでしょうね。
夏目が所属するNGOの目的は、CIAの罪の痕跡を掴み、それをエサに強請ることにあった。サンタナと出会った夏目は利害の一致から手を組み、過去に起こったこの事件を調査するに至り・・・その後にハッコーとの出会いがあったということですか。今回はそこまで語られませんでしたが。“蛇”のもたらした混乱に乗じて組織の必要性をアピールしたり、CIAが隠匿した情報を掴んで利益を得ようとしたり、夏目の組織も黒に近いグレーという印象。“過去に向き合うため”に行動しているという夏目自身の過去が明かされるのはもう少し先でしょうか。

リャン・チーはアルファルドに切り捨てられてからどんどん病んでいってますけど、今回直接アルファルドが自分を殺そうとした事を知って、ますます壊れ具合に拍車が掛かりそう。リャン・チーの忠犬を貫くカミングズ共々退場なんて事態になりそうで・・・。でも何だかんだ言って二人とも、死亡フラグが立っても全部回避してるんですよね今のところ。アルファルドに最後に遺す言葉を促されて
『愛――ッ!!』って叫んだ時は不覚にも笑ってしまいました(^^; それにしても実銃とエアガンをすり替えられて気付かないって、相当テンパってたんでしょうか(笑) カミングズいいキャラしてるんだけどなあ・・・。
そういえば冒頭で、リャン・チーは
「カナンを早くここへ連れてこい」とか携帯で会話してましたけど、相手は今現在カナンと同行中のメンバーの中に居るってことなのかな?村に行く発端となったハッコーは当然怪しく思えますが、前回からカナンに敵意を向けている事にも関わりがありそう。
『薄い・・・茶色・・・シャムと、同じ色・・・』リャン・チーの襲撃により半壊した家屋の中から、カナンが見上げる先には、かつてシャムが自分を救った時と全く同じ光景が映っていた・・・。アルファルドの目的って何なんでしょうね・・・。カナンを苦しめて殺すとか、復讐とはまた違ったものを感じるんですが・・・何かをカナンに求めているというか。
“色”を取り戻したカナンが、アルファルドにシャムと同じ色を見た時、シャムが過去、アルファルドに言った
「カナンはお前や俺とは違う」というセリフを思い出しましたが、アルファルドが求めているもの=シャムがカナンに抱いた希望という事なのかな。
『お前がシャムの希望などと・・・とんだ勘違いだ。“CANAAN”の名を持つ存在は二人もいらない・・・』アルファルドの去り際、カナンの本当の名として“絶望”をあてがったのは自らが抱いた心情からでしょうか。シャムからの手紙をいつも持ち歩いているところから見ても、アルファルドにとってシャムは特別な存在だったのだろうけど、そのアルファルドがシャムを殺した理由もはっきりとは語られません。同じ名前を持つカナンに対する嫉妬なんかとはまた違うようにも思えるし・・・具体的なものがいまいちはっきり見えてこないんですよね。
過去との決着の舞台は呪われし花園、
『フラワーガーデン』へと移行。リャン・チー、カミングズ、サンタナ、次回予告を見るとハッコーも危険そうだし、誰が退場してもおかしくない状況ですが・・・次回辺りから死亡者が続々出てきそうで怖いなあ・・・。
次回 CANAAN(カナン) 第10話 『想執』
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