2013年と2015年に上演された音楽朗読劇『MARS RED(マーズレッド)』が、2021年にTVアニメ化されることが明らかになりました。この発表を機に、『MARS RED』プロジェクトのポータルサイトとアニメ公式サイトもオープン。公式サイトにて、ティザービジュアルやストーリー、スタッフ情報などを公開しています。
『MARS RED』は、人間と吸血鬼が織りなす大正ロマン活劇。元は人間でありながら、吸血鬼に噛まれ、その強大な力を得ることになった栗栖秀太郎(くりす しゅうたろう)が、凶悪な吸血鬼を取り締まる組織「零機関」に配属され、曲者揃いの仲間達と共に事件を追っていく…という物語が描かれます。
音楽朗読劇創作の第一人者である劇作家・藤沢文翁氏が原作・脚本・演出を手掛けた『MARS RED』は、「曇天に笑う」などで知られる唐々煙氏がキャラクターデザインを務め、キャストに俳優の徳山秀典さんや古川雄大さん、人気声優の諏訪部順一さん、石田彰さんらが出演。舞台美術と特殊効果、生演奏によるコラボレーションを駆使した新感覚の音楽朗読劇として話題となりました。
アニメ版の監督は、数々の作品で絵コンテ・演出などを務めキャリアを積んできた羽多野浩平氏が担当する他、シリーズ構成・脚本を「BLOOD」シリーズや「アトム ザ・ビギニング」などの藤咲淳一氏、アニメキャラクターデザインを「NORN9 ノルン+ノネット」の竹内由香里氏、アニメーション制作はIGポートグループのSIGNAL.MDが担当。音楽は、藤沢氏の盟友であり音楽朗読劇で長年タッグを組んできた村中俊之氏、音響監督を原作者である藤沢氏自らが務めます。なお、音楽朗読劇を原作としたTVアニメが制作されるのは今回が初とのことです。
また『MARS RED』はTVアニメ以外のメディアミックス展開も企画されており、「月刊コミックガーデン」(マッグガーデン刊)では原作キャラデザを手掛けた唐々煙氏によるコミカライズが連載中です。今後はアニメ、コミックに加え、様々なメディア展開も予定されています。この他、プロジェクトの公式サイトではファンクラブ「第十六特務隊」の隊員を募集中。応募は無料で、早く入隊するほどお得な特典がもらえるとのことですので、ぜひお見逃し無く。
放送情報
◆TVアニメ『MARS RED』
※放送日時は予告なく変更となる場合があります。
ストーリー
時は大正十二年、東京の夜に其の者どもは現れた。
彼らは闇に紛れて人の生き血を啜る吸血鬼と呼ばれ、古の時代よりこの世界に隠れ住んでいた。
それらを取り締まるべく陸軍内部に創設されたのが第十六特務隊、通称『零機関』である。
中島中将は近代化著しい列強諸国の情報戦に対抗するためにこの部隊を創設したのだが、
目下のところ、零機関の任務は東京の闇に潜む吸血鬼事件の対応にある。
それに当たるのが――、
人類最強の前田義信大佐。
国内最強クラスの吸血鬼にして新人の栗栖秀太郎。
インテリジェンスなランク外の山上徳一。
江戸の昔から吸血鬼を続けているスワ。
老いることのない脳を喜ぶマッドサイエンティストのタケウチ。
――以上、零機関の実行部隊の面々である。
増え続ける吸血鬼たち。
そして裏に暗躍する影と、謎の人工血液「アスクラ」の存在。
この事態を冷ややかに見つめるのは、齢300歳を越えているにも拘らず、
子供にしか見えないSクラスの吸血鬼デフロットであった。
弱き者、汝の名はヴァンパイア――。
零機関が今、大正ロマンの夜を駆け抜ける。
スタッフ情報
原作:藤沢文翁
監督:羽多野浩平
シリーズ構成/脚本:藤咲淳一
キャラクター原案:唐々煙
キャラクターデザイン:竹内由香里
音響監督:藤沢文翁
音楽:村中俊之
アニメーション制作:SIGNAL.MD
(C)藤沢文翁/SIGNAL.MD/MARS RED製作委員会
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2007年の話題作「電脳コイル」を手掛けた磯光雄監督による新作オリジナルアニメーション『地球外少年少女』の制作が決定しました。発表にあたり、ストーリーやスタッフ、コンセプトビジュアルが公開されています。
物語の舞台は、インターネットとAIが普及した2045年の宇宙。大規模な事故によって宇宙ステーションに取り残された少年少女達が、辛うじて生き残ったナローバンドと、SNS、フリーアプリのAIやドローンなどを駆使し、数々の危機を乗り越えていく姿が描かれるとのこと。磯監督は、『地球外少年少女』制作の切っ掛けについて、宇宙を舞台にしたアニメをあまり見かけなくなり、自分で作ってしまおうと思ったと説明。SFに登場する遠いイメージから実際に行ける場所になりつつある宇宙で少年達が体験する冒険を、実際に行ってみてきたような感覚で描いていきたいと語っています。
原作と脚本は磯監督が手掛ける他、キャラクターデザインは「交響詩篇エウレカセブン」シリーズや「ガンダム Gのレコンギスタ」の吉田健一氏が担当。吉田氏が描き下ろしたコンセプトビジュアルには、舞台となるステーションと宇宙服を着込んだ主人公らしき少年が描かれ、美しい地球や無限に広がる宇宙から未来の可能性が感じられる一方、崩壊しかかったステーションと少年の表情からは彼らに降りかかる困難を予感させるイメージとなっています。
そしてアニメーション制作は、映画「ひるね姫 ~知らないワタシの物語~」「CYBORG009 CALL OF JUSTICE」など、デジタル作画に特化したアニメスタジオ、SIGNAL.MDが担当するとのこと。「電脳コイル」でアニメファンを魅了した磯監督率いる制作陣が、『地球外少年少女』でどんな世界を描いていくのか、注目したいですね。
(C)MITSUO ISO/avex pictures 2014
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