鉄のラインバレル 第24話(最終話) 『鋼鉄の華』 感想
第24話(最終話) 『鋼鉄の華』より感想です。
大団円へ・・・。
絵美もラインバレルのファクターだから死なないとか、そういうことはないんですね・・・。
巨大マキナと合体したマサキをエグゼキューターで叩き斬ろうとするも、その一撃は届かず。
力尽きようとする浩一に語りかける絵美の意思・・・。
浩一を励ます『あなた、最低です』。
このフレーズを最終回で光らせるために予告でずっと続けてきたのかな(^^;
元の自分を取り戻した浩一に共鳴し、再び立ち上がる仲間たち。最終決戦に相応しい熱い展開です。
マキナ人間として操られる宗美は沢渡とユリアンヌに自分を殺すよう懇願を・・・。
あまり深く掘り下げられなかったキャラだけど、最後に自分の意思が取り戻せたことは少しでも救いになるかな。いろいろともったいない人だったなぁ・・・。
エグゼキューターで巨大マキナを倒したものの、その衝撃で向こう側の世界とこちら側の世界がぶつかり合い、崩壊してしまうかもしれないという事態に。
それを止めるには、ラインバレルに全てのマキナの力を集めて次元の歪みを断ち切るしかない。
例えそれがマキナの搭乗者の死も意味していても・・・それでも浩一に賭ける皆の気持ちは変わらない。
発動するプロジェクトJUDAのファイナルフェイズ。
『俺はこの世界を守りたい。ここに住む、全ての人達を守りたい。だから俺は行く!それが俺の正義なんだ!!』
全員の意思と力をラインバレルに。
さりげなく宗美のタリスマンも参加してます・・・。
流される挿入歌も相まって王道的なクライマックス展開はお約束だと理解しつつ感動できるものがあるかと。
全員の力を集めた一撃で向こう側の世界との接触は断たれ、世界は救われたものの、ファクターたちの反応はなく・・・。でも最後は絵美も含めてやっぱり復活。ラインバレルが助けてくれたからって解釈でいいのかな(^^; ここまできたら深く考えたら負けのような気もします(笑)
『早瀬が正義の味方であることを本当に望む人々がいた・・・。そして、望みどおり世界は守られた。皆にそうあれと望まれ、人は初めて正義の味方になるんだ』
浩一が誰もが望む本当の正義の味方へ成長できたからこそ、最後の結末へ結びついた。それでいいんじゃないかな。森次もこれまでの責任を死を以て償うなんて終わりじゃなくて良かった・・・。
捕らわれた人々も無事解放され、誰も欠けることはなく、最後の大団円へ。
絵美とは結局キスまではいかなかったけれど、それもある意味“らしい”のかも。成長過渡期の子供っぽさというか、大人として成長するのではなく、早瀬浩一としての成長を描き切ったのでしょうね。
物語が始って当初は絶対好きになれない主人公だな?と思って見続けてきましたが、物語の中で成長していく浩一の姿にどんどん惹きつけられていったように思います。始まって数回のうちは何度も打ち切ろうかと考えたものですが(笑)
重いテーマを掲げるより、終始浩一の成長を描き続けていた作風は分かりやすくて気持ちいい。
最終回に至るまでの調整や物語の方向性の転換は好き嫌いが別れるところですが、これはこれでありかなと。原作未完の作品を、アニメオリジナルとしてよく描かれていたんじゃないかと思います。王道的な展開もロボットアニメとして久しくなかった熱い気持ちを思い出させてくれました(^^)
ちなみに、最終話のタイトル『鋼鉄の華』。ラインバレル原作の読み切り版の名前だったんですね。
そしてラスト直前、浩一と絵美の前に現れた二人が、その読み切り版の主人公とヒロインだったと・・・。パラレルワールドということで解釈すればいいのかな?原作を並行世界で意識してみるのも面白いかもしれませんね。
最後に、今まで視聴と感想を続けてこられた事に感謝を。TBやコメント、感想を読んで頂けた皆様、本当にありがとうございました。
またいつか、浩一たちの物語の続きに出会えたら嬉しいです。
スタッフの皆様、本当にお疲れ様でした。
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鉄のラインバレル 第23話 『死に方が決める生き方』 感想
第23話 『死に方が決める生き方』より感想です。
最終決戦。
かつての敵が今は味方に、世界の希望を託されて、一丸となって最後の敵と戦う・・・ここまで来たらこの勢いのまま大団円に向かってほしいところですが(^^;
マリアンヌと沢渡の二人は『あのキャラが仲間になったらこうなる』を見せてくれて楽しいですね。 もっとも、イズナとマリアンヌは孤島の一件でフラグが立っていたわけですけど(笑) 沢渡はあのノリが味方になって活かせて良かったな?という感じ。デミトリーも仲間枠に入っていてもおかしくなかったのにね・・・。
無差別テロを引き起こしていた連中も今や頼れる味方。賛否両論あるんでしょうけれど、こういう展開はやはり盛り上がります。
■向こう側の軍勢
グランネイドルと菅原マサキに率いられる向こう側の世界からの軍勢。
今更だけどマサキはやっぱり最後の敵として損な役を与えられてしまったキャラクターですね・・・。
加藤機関を離脱した石神社長の後を引き継いだっていう設定は他に活かせたと思うし、加藤機関での過去を思わせるところもあっただけに方向転換された感じは拭えません。もっとも損な役回りと言ったら勝手にマキナ人間にされてた桐山や宗美はとっても不遇な扱いを受けてるわけですが(^^;
この展開でなるべくしてそうなったという所でしょうか。
■“正義の味方”に後を託して
『加藤機関総司令としての最後の命令を伝える。理想の未来を想像し、それを必ず実現せよ。
・・・絵美・・・済まなかったな』
浩一に後を託して、敵に突撃する加藤と石神社長・・・。
石神社長は常に浩一の近くでその行動を見守り、加藤は敵であった時から浩一を育て、成長させる父親の役割を果たしていました。ラインバレルにおける子供を導く父親的な存在だったんですよね、この二人は。先達が死を以て活路を開くという展開、予想はしていましたが、やっぱり最後まで生き残って浩一の活躍を見届けてほしかったです・・・。
■正義の味方
宇宙で繰り広げられるグランネイドルの本体、ネイキッドとラインバレルの戦闘。
これ以上の戦いは無意味だとして降伏を迫るマサキ。劣勢の末、皆が諦めかける最中、浩一だけは
いつもの浩一で在り続けました。例え理にかなわなくても、自分の信じる格好いい正義の味方を押し通す。あるがままの浩一の意思が感じられるシーンですね。驕りでも虚勢でもなく、加藤に問われた正義の味方の姿は、浩一自身の現在の姿として映っているんでしょう。本当に主人公らしく成長してくれたなあ・・・。
■現実は無慈悲に
最後まで希望を失わない浩一に絶望を与えるように、マサキの一撃がラインバレルごと絵美を貫く
『早瀬くん・・・本当の、正義の味方に・・・なってください――』
浩一の前で倒れる絵美、真の姿に覚醒するラインバレル――。
このまま一気に終わらせてくれない最終回直前の悲劇・・・でもここにきて絵美退場なんてことにはならないでしょう。まだ浩一に大切な気持ちは伝えていないし、ヒロインとしての役割は残したままです。きっと来週は復活してくれる・・・はず;;
ラインバレルも残すところあと1話。
敵の兵器に細胞状態にされて取り込まれた紗季と美菜(あと降谷)の復活も含めて、最後は大団円で終わることを期待したいと思います。
次回 鉄のラインバレル 第24話 『鋼鉄の華』(最終回)
予告で絵美の『最低です』がないと寂しい・・・;;
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鉄のラインバレル 第22話 『鬼を喰らうモノ』 感想
第22話 『鬼を喰らうモノ』より感想です。
加藤との共闘展開へ・・・。
『お前の正義はこの程度か?ラインバレルは特別だ。全てのマキナの力を凌駕する最後にして最大の切り札!その力を担っていながらこの様か!大見得を切っただけの力を見せてみろ!』
序盤の森次と浩一の戦い。モードBになったラインバレルの攻撃を難なく躱しておきながら、自分からは決定打を仕掛ける気配のない森次のヴァーダント。切迫感が無いというか、命のやり取りをしていない時点で、浩一の力を引き出すための戦闘なんだけど、完全にそれに終始してしまったというか・・・。
後半の展開を考えると仕方ないのですが、森次が裏切った理由がJUDAを成長させることにあったなら、浩一に全てを託して自分は殉ずるっていう展開も予想していたので、思ったより緊張感が少なかったですね。今回全体を見てそう言えるかもしれませんが(^^;
■加藤との共闘展開へ
『我々は現時点を以て、JUDAと共同戦線を組む事を申し出る』
明かされる加藤の真の目的。自我を統一され、個性を単一化された“向こう側”の世界の人類は、やがて他の世界にまでその統一を拡大しようと働きはじめ、今、こちら側の世界を侵略しようとしている。
加藤はそれを防ぐために、最後まで抵抗した父親である城崎天児をあえて自分の手にかけ、マサキたち向こう側の勢力の信任を得たうえで、侵略の尖兵としてこちらの世界と対峙しながら、向こう側の軍勢と戦うための力を育てようとしていた。
同時に石神社長の死は、フラッグの中枢となるべく肉体を捨てるうえで必要だった事、森次のJUDA離反と加藤に協力してきた理由も明らかになりました。社長がどう考えてもプログラムに見えなかったのは、実際にはフラッグと同化していたからですか・・・アクティブ過ぎるとは思いましたけど(^^;
今回の一連の展開、言われてみればそういう事だったのかで納得ですが、まあいろいろと予定調和かな?と思わざるを得ない部分もあるわけで・・・。
向こう側の世界が、画一化されたマキナ=機械化してしまった人間たちばかりになって、人類としての成長を止めてしまった。
この時点で、加藤がこちら側に来て、向こう側と同じ未来を歩ませないために自身が悪になるという流れは、以前加藤が言っていた『自分たちが“死の因子”となって人類を生まれ変わらせる』という目的から予想できます。
加藤機関と浩一たちJUDAだけであったなら、人類のために必要悪となった加藤と、それでも希望を捨てない浩一たちとの戦いで綺麗に収まりそうだったのですが、向こう側の軍勢が第3勢力となってしまった事で、今回の流れが決定付けられてしまったようにも思えるんですよね・・・。残りの尺を考えると、上手くまとめようとしているような気がしないでもないですし。
死んでいったジュディやデミトリー達はどうなるのかとか、今までの戦いで犠牲になった人々の存在が軽くならないかなって疑問もあります。加藤機関とJUDAのメンバー自身、納得いかない様子がしっかり出ていたのは良かったですが、社長の死が必要であった具体的な意味付けや、マサキが向こう側の人間だった事を考えると、共同戦線に持ち込もうとした流れも見えてくるような気がするんですよね。
そもそもこちら側に来た向こう側からの人間は加藤一人だったはず。マサキは物語前半から見比べると人間味を感じるシーンが少なくなって、方向転換させられたイメージもあります。加藤が味方になった後、新キャラクターを使わずに、はっきりした敵の姿を表す人物として起用されたというか・・・。
良くも悪くもこういう展開に持ち込もうとうまくまとめたなあというのが正直な感想です。嫌いではありませんが(^^;
■ヒロインの決着は・・・?
理沙子は戦いから浩一の帰りを待つヒロインとして、絵美は戦いの中で浩一の隣に立つヒロインとして。あれだけ影の薄かった理沙子が後半頑張ってくれるとは思わなったので、今回のようにヒロインらしさが強調されたのは嬉しかったです。
恋愛アニメではないですし、下手に決着つけるよりも、このままの関係で終わっていいかなと思いますが・・・あ、もちろんストーリーには決着つけてもらう方向で(笑) 共同戦線が出来て敵だった加藤機関メンバーの消化も何とかなりそうですし、普通に収まりそうではありますね。それでもラストはやっぱり王道展開で締めくくってもらえる事に期待したいです。
次回 鉄のラインバレル 第23話 『死に方が決める生き方』
『昔は、大きくなったらお兄ちゃんと結婚するって言ってくれてたのに・・・』
妹の絵美から浴びせられる加藤への三連発の『あなた最低です』(笑) やっぱりルルーシュを思い出さざるを得ません(;^ω^)
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鉄のラインバレル 第21話 『狂気の翼』 感想
森次の過去にまつろう者。
痛覚のない自分の体を天から授けられた力と思いこみ、正義の味方を気取って不良たちと喧嘩を繰り返していた少年時代の森次。その独り善がりの正義は、結果として姉である百合子を死に至らしめることになってしまう・・・。
この頃の森次の姿は、序盤でラインバレルを手に入れて有頂天になっていた浩一の姿を彷彿とさせますね。大切なものを失った後に自分の間違いに気付くところも同じ。森次の目から見た浩一は過去の自分と重なって見えていたんでしょうか。
親友だった桐山は矢島と正反対な立場にあるのも印象的でした。
『玲二は何も悪くない!悪いのは怜二の正義を認めない世界の方だ!この腐った世界が百合子さんを殺したんだ!』
森次の行いを正しいものと認める桐山は親友であり理解者であり、信奉者であったようにも思えます。浩一が矢島に憧れていたように。
後に自分を正義の味方と称して歪んでしまった桐山の姿は、浩一が自分の道を見誤ったまま成長した姿であり、森次の過去の姿は力に溺れていた浩一そのものを表している・・・この二人の過去と現在の姿は、浩一の誤った過去と間違った未来を示しているようにも思えました。
姉を失った森次は、自分の間違いに気づき、失意のまま谷底へ。死にかけていたその時、加藤と出会い、ヴァーダントのファクターになった・・・。
石神社長と知り合う前から加藤と出会っていたという事は、加藤の言う正義の在り方に賛同してJUDAを裏切ったのか、それとも・・・。今回のサトルとのやり取りや今までの行動を見ても、単に加藤や自分の理想の為にJUDAを裏切ったようにも見えないのですが・・・。森次自身の本心は次回明かされる気がします。
■浩一を巡るトライアングル+α
調子を取り戻した美海はいつの間にか絵美と並んじゃってますね^^; やっぱり前回のキスは大きかったんでしょうか(笑) 理沙子も矢島に後押しされて三角関係に飛び込んじゃってますが、矢島はまだ理沙子の事は好きなままなんだよね・・・報われないなあ;;
それに引き換えシズナは美海や絵美のような目立った見せ場はない上にギャグで終わってしまうのがどうにも(ーー;) でもよく考えたら浩一、絵美、美海の三角関係に理沙子が加わってハーレム状態の所にシズナが参入って、残りの尺も少ないのにムリがあるような気もする・・・結構以前からフラグは立てていたのに、報われないなあ;;
■桐山閣下復活
マサキによって復活した桐山。前回やられた宗美もマサキが回収していたようですが、宗美は桐山の復活の犠牲になったわけじゃなくて、マサキが極秘に行っている実験に利用されるのかな?
どんどんマサキの暗躍が目立ってきますが、このまま裏ボス化しちゃう展開なんでしょうか・・・。
フラッグに近づくプリテンダーや、いなくなったサトルをJUDAメンバーに知らせる石神社長プログラム。
それにしても社長の高性能AI化ぶりが非常に気になるんですが・・・前は姿があってもプログラムなんだな?って感じたけれど、状況に応じた返答をしたり、現状把握して皆に伝えたりとまるで生きているかのよう。まさか今になって生きていたなんてことはないんでしょうけど^^; 絵美の指揮能力も社長がいなくなる布石だったでしょうし・・・。やっぱり石神社長ファンへのサービスみたいなものなのかな。
フラッグを襲う桐山のプリテンダー。桐山は半分機械化みたいな感じになってますが、どうしてもオレンジの人を思い出してしまう(笑)
『I am 正義・・・I am justice!』
マサキに改造されて、JUDAを襲うように差し向けられたんだろけど・・・何だかここにきて復活させられたのって、森次の過去の判明に合わせて無理させられただけのような気が。せめて森次と会話させるようなシチュエーションがあれば良かったのに・・・。
桐山は森次への言葉を最後に、マキナを暴走させて自爆。マサキの強化の実験台にされたんでしょうか。復活早々、哀れな最期でした・・・。
■森次VSサトル
森次の手紙は、山下を呼び出すための手紙だったようですね。山下をまだ使い道があると言って仲間に呼び込もうとする森次、森次の裏切りに反発するサトル。サトルがJUDAの一員として森次に立ち向かう姿は、浩一と同じように成長した姿を思わせます。森次に依存して心を痛めていたあの頃とはもう違うんだなぁと。
サトルに対してもやっぱり容赦のない森次。でも矢島のアパレシオン参戦によるサトルの戦闘ポジションの変化を指摘している所を見ると、やっぱり『成長を促している』ようにも見えるんですよね。次回明かされるんでしょうけれど、浩一たちに強くなってもらう事がJUDA離反の目的なのか、そうなると社長殺しが一番のネックになるんですが、そこもはっきり語ってほしい所。
どんな時でも間に合う正義の味方、浩一とラインバレル。今回はヒロインじゃないけど・・・サトルに限って言えばヒロインで合ってるのか(笑) 次回は森次との因縁に決着・・・?
展開的には盛り上がってる所なんだけど、やっぱり気になる尺の問題。
残り3、4話でどう収集をつけるのか、ちょっとムリな気がしてきました今更ながら^^;
このアニメで2期ってパッと思い浮かばないんですよね。綺麗に収まるようなラストならいいのですが。
次回 鉄のラインバレル 第22話 『鬼を喰らうモノ』
JUDAに遺恨はないと言っておきながら恨みありあり(特に社長に対して)な森次さんのセリフに笑ってしまう^^; 救いのある終わり方に期待です・・・。
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Entry ⇒ 2009.02.28 | Category ⇒ [アニメ]鉄のラインバレル | Comments (2) | Trackbacks (7)
鉄のラインバレル 第20話 『運命の男』 感想
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鉄のラインバレル 第20話 『運命の男』より感想です。
これがラインバレルの展開劇。
ペインキラーのDソイルの障害、絵美や理沙子に一歩遅れがちな浩一との関係・・・と、恋にも戦闘にも焦りを感じる美海。場の空気を読まずに皆の前で浩一を褒めちぎったり、心配する浩一に唐突にキスしたり余裕がない様子がありありと・・・。
美海が浩一を好きになる過程は絵美と比べて少なすぎだけど、だんだんと成長する浩一の姿が、自分が憧れた強いヒーローの姿と重なっていく様子を見て、美海の恋心を大きくしていったのかな。弱っている所に優しい言葉をかけられて、感極まった勢いがあのキスに繋がったってところ?(^^;
過去に家族を助けられなかった弱い自分を変えたいと思っていた美海は、正義の味方として弱い人々を守る浩一に憧れの意識を持つようになったんですね。当初はお姉さん的な印象から浩一へ依存する立場へ。これも浩一の成長があったからなんだけど、相変わらず受けに回って振り回される浩一は損してるのか得してるのか・・・。女心を理解できてない所、まだまだ浩一らしくはあるんだけど・・・恋愛ストーリーものだったら危険フラグがバキバキ立ってる所です。それとも、もう立ってるのかな(笑)
■加藤機関との戦闘。美海の暴走、浩一の覚醒。
中島宗美とユリアンヌ・フェイスフルの待ち伏せを受けたシズナとイズナを助けるために、戦場に赴く浩一と美海。国連は加藤の力に屈伏して、浩一たちを敵として攻撃する。宗美の攻撃に巻き込まれる国連軍を守っても、浩一に対する攻撃は止まない・・・。
『ならば君は死ぬ。世界中を埋め尽くすマキナ(人間)共とともにな』
加藤が浩一に忠告した言葉は、この展開のことを指していたんでしょうね。敵からの攻撃から身を挺して守っても、味方として国連が動くことはなく・・・。宗美はそんな世界と人々を見限って、加藤の作る未来に賛同したと言ってますが、あのSな嗜好と過去のイメージが何か噛み合わないなぁ・・・。普通の家庭を持って暮らしていた宗美は世界の理不尽に直面して・・・ってところなんだろうけど、後付けな感じが否めません。酷薄キャラのままで通して良かったような気も。
浩一の危機の前に突然ペインキラーが復活。Dソイルも復活して美海覚醒か?と思ったら、意図的に暴走状態を引き起こして宗美もろとも自爆しようと・・・
『浩一くん・・・私の代わりに世界を守って・・・浩一くん、大好きだったよ・・・』
『美海!!やめろおおおおおお!!』
オーケストラアレンジの『鬼帝の剣』が流れて、これはどう見ても死亡フラグだ・・・(´;ω;`)と思ったら、浩一のラインバレルが間に合うという展開。ここで“間に合う”のがラインバレル。ロボットアニメお約束の“好きだったと告白→死亡END”なんて知らないねと言わんばかりに正義の味方は間に合ってくれました。
浩一の覚醒は黒いラインバレル『ブラックバレル・モードB』の変化で表現されたのは意外というか、これで絵美のラインバレル搭乗の機会はどうなるの?とか考えたりしましたが、これはこれであり?別の形で浩一バージョンの覚醒みたいなものを見たかった気もするけど、ラインバレルの真の姿があの黒い姿って事なんでしょうか。
ユリアンヌと宗美は覚醒したラインバレルの前にあっさり撃退。
宗美の方は胴体真っ二つで海に落ちたけど、これでもしかして退場?あの唐突な過去描写も何だか煮え切らないし、加藤機関側メンバーは人物の掘り下げがうまくいってないような気がします。全体的に見れば浩一の周囲がピックアップされる展開が多いから、仕方ないといえば仕方ないんだけど・・・。加藤個人の出番があっても、機関内部の状況が語られることは少ないですし・・・。今回の見どころがそこに無いと言われればそこまでなのですが^^;
■勝利の後の不穏な空気
絵美が起動させた社長の置き土産、『フラッグ』が浩一たちをお出迎え。久しぶりに出てきた社長ホログラムは何だかホッとするなぁ・・・。前回のプログラムな感じで言葉を繰り返す社長は見ていて悲しかったですが・・・。
絵美によるフラッグの起動は加藤の想定通りだったから、加藤が手に入れたフラッグの“鍵”は別の目的のためにあるようですね。あの巨大飛行艇は借りの姿という可能性も?
フラッグの発進を見届けたサトルは一人残って、『ごめん、みんな・・・』って森次が残した手紙を握りしめてましたが、サトルの裏切りの予感がひしひしと。森次に引き続いてサトルまで裏切るのか、それとも森次の真意を確かめるための行動に出るのか?菅原マサキの不穏な動きと合わせて、加藤機関の内部でも何か起こりそうな気もします・・・。
次回 鉄のラインバレル 第21話 『狂気の翼』
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鉄のラインバレル 第19話 『届く陽、暴かれる陰』 感想
第19話 『届く陽、暴かれる陰』より感想です。
伝え合う友情と想い。
『お前ひとりに全部やらせて、俺達は守られてろってのか・・・!』
『気にするな・・・昔から、そうだっただろ?』
蘇ってからの矢島は自分の意思を一方的に浩一に押しつける事しかしていないように思えます。自分の手に入れた力の使い方に気付いて、これからどうするのかを矢島に伝えようとしても、矢島は浩一が奢ってるようにしか見てくれない。これまで辿ってきた浩一の経過を見ていたらまた違ったんでしょうか。
矢島自身が一度死の間際に浩一に告げた『大事なのは、自分がどうしたいのか』という言葉も浩一の行動原理の一つなっていたというのに、現在の浩一を否定する矢島には共感できませんでした。
そんな矢島に、浩一が気付かせたのは矢島自身の本心。
『本当の事を言えよ、矢島!俺のためなんかじゃないだろ・・・!お前が本当に守りたかったのも・・・俺を、ずっと守ってくれた理由も・・・!全部、理沙子のためだろう!』
自分の考えを言い切るだけじゃなくて、矢島の根底にあった理沙子への気持ちまで理解して、相手に伝えることができるようになったのも、浩一の成長あってこそですね・・・。
(正義の味方に、のぼせあがっていたのは・・・俺の方か・・・)
ここで思い浮かぶ子供の頃の矢島が浩一に『絶対なれよ、正義の味方!』と言うシーン。矢島死亡の時とはまた違う感慨深いものがあります。
あの時とは全く異なる意味合いで、浩一が正義の味方を目指すための理由ではなく、矢島が自分の気持ちを理解した時。浩一は矢島の手から離れて、守られている存在じゃなくなったことを証明した瞬間でもありました。
二人の対峙を際立たせる演出も良かったですね。ラインバレルとアパレシオンのぶつかり合った腕を走って、お互いの拳を交わすシーンは熱かった・・・その後の浩一と矢島の殴り合いも、お互いの気持ちを生身で伝え合うっていう、王道だけど惹かれる展開。
矢島が蘇った展開は当初はどうかと思いましたが、こういう形で浩一の成長を見せるとは思いませんでした。しかも一番その成長を伝えたかった矢島を相手に・・・というのがもうね(^^) 単に切り捨てで矢島が敵になって死んでいたらどうしようかと思いましたけれど^^; 杞憂に終わって良かったです。
そしてその後の浩一と矢島の共闘。これはもう胸が熱くならざるを得ません・・・。
こういう展開あってこそのロボットアニメ、ラインバレルなんですね。
矢島も絵美も、“自分が本当はどうしたいのか”に気付いて、お互いの気持ちを伝えるために前に進み出しました。矢島もその想いは実らなかったとはいえ、しっかり自分の気持ちに決着をつけましたね。切ないけれど、やっぱり矢島は昔のままの矢島で良かった・・・。
絵美と浩一は結局邪魔が入ってしまいましたが^^; 気になるのはその場に居合わせて諦めるように去っていく美海。次回予告から見ても何だか嫌な予感が・・・。今回活躍できなかったのも一因あるようで、気になります・・・。
それに引き続き次回への伏線も。
加藤機関が世界中に設置されたスフィアは、大規模な空間の歪みを引き起こし、この世界へ“向こう側の軍勢”を呼び込む事が目的でした。
浩一たちの世界を征服するための主力部隊がやってくる・・・。今の加藤機関との戦いだけで手一杯なのに、そんな事になれば太刀打ちできるとは思えませんね。JUDA側はこの主力部隊の侵攻を防ぐための行動に移りそう。
一方の加藤機関側での不穏な動き。今回のJUDAへの攻撃は、加藤の意思ではなかったとのこと。
菅原マサキの独断行動だったということ・・・?いつも傍らにいたマサキが加藤の傍を離れて、今は森次がその代わりに側近の役目を果たしているような現状。加藤機関の内部分裂なんてこともあったりする・・・?
あと、加藤がいつも行っていたコンピュータゲーム。今潰しでなくて、あれは石神社長が加藤機関を離れる時に置いていった“置きみやげ”だったのですか(^^; どうやら機関離反時に石神社長は『フラッグ』なるものを奪ってプロテクトを掛け、その起動のための鍵があのゲームのクリアだったようですが・・・。
『これで鍵は開いた・・・では、我々もラストステージへ進むとしよう』
Go ahead if you dare. The hero of justice will prevail in the end!
(勇気があるのなら前へ進め。正義の味方は最後に勝つ!)
解除されたプロテクトの後、モニタに映る石神社長の残したメッセージ。
どんな困難にも打ち勝つ正義の味方の意思を示しているのか、それとも・・・?
次回 鉄のラインバレル 第20話 『運命の男』
とにかく気になる美海の安否。逆を衝いて再び浩一とのフラグなる・・・な展開にはならないかなぁ・・・。
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鉄のラインバレル 第18話 『メメント・モリ』 感想
“世界征服”と“正義の味方”
いきなりシズナとイズナの漫才ショー・・・まさか実行するとは思わなかった(;´Д`)
しかもディスィーブを使って全チャンネルをジャックするとか(笑) 漫才の中でJUDAの正当性を主張するのはシズナらしいやり方かもしれないですけど^^;
元・加藤機関のジャック・スミスはノリノリでJUDAに協力してますが、理沙子に惚れたのも仲間になるフラグだったのかな? 矢島復活でごたごたしているところですが、再会シーンが楽しみだったりします。
・・・あ、ちなみに降谷は無事に生きていて良かったね!(笑) 尋常じゃない吹き飛ばされ方して壁がへこむぐらいの衝撃で全身包帯で済んだのはもはやギャグだけど、ちょっと可哀そうな気もしました^^;
■浩一と加藤、世界征服の意味と正義の味方の意思
絵美を助けにやってきた浩一に、帆立のバター醤油焼きを振る舞う加藤。以前のカステラもそうだったけど、冷酷そうななりをしていてるのに、こういうところに憎めない人柄を感じるのも加藤のある種の魅力ですね。
そして加藤から浩一へ語られる世界征服の意図。
現状のままに何も考えず、未来への創造を失った世界を、死という最大の抑圧から足掻く人間の生み出す想像力によって生まれ変わらせる。
『生きようとする人間だけに人としての未来を築かせる。それが加藤機関の世界征服だ』
想像力を失った人間たちのファクター、“死の因子”となり、マキナのように意思を持たない人間を淘汰する・・・未来へ向けた人類再生ですか。加藤の理念と理屈は分かりましたけれど、加藤自身は別世界からやってきた事にも意味があるように思います。“向こう側”の世界で起こった事が、加藤が“こちら側”の世界で今の世界征服を成し遂げなければならない理由に結びつくはず・・・。この辺りは後のストーリー展開に期待。
加藤の示した思想を前に、それでも浩一は自分の意思をはっきり伝えてくれました。
弱かったこれまでの自分があったから、加藤の言う「生きる価値のない人間」がどんな思いで生きているのかを知ることができる。昔の自分のような、力のない人を助けたい。
浩一を信じて命を賭けてくれた人もいる。そんな人達のために、弱い人を助ける『本当の正義の味方』になりたい――。
以前に加藤と対峙した時は矢島の仇討ちでしかなかった浩一の戦う理由が、今は『正義の味方』としてしっかり加藤に意見できているのが・・・もう主人公の成長を見守るアニメとしてこの展開は素晴らしかった。
『俺はジュディを忘れない・・・石神のおっさんの、切実な願いを忘れない。昔の俺のような、力のない人たちがいる・・・。俺を信じて、願ってくれた人がいる!だから俺は戦うんだ!!』
『・・・ならば君は死ぬ。世界中を埋め尽くすマキナ(人間)共とともにな』
お互い相容れなくても、加藤は浩一を認めているんですね。“想像力”を持って生きる人間として。
最後に浩一を見送る加藤がつぶやいた『妹をよろしく』という言葉。絵美が加藤の妹だったのは驚きました。
加藤が世界を変えたい理由も、ラインバレルに拘るわけも、これから明かされていくのでしょう。
■浩一を信じる仲間たちの戦い
浩一の帰りを信じて、サトルや美海たちが戦う展開は熱かったです。あの場面で小峰理紗さんの挿入歌『PROUD』が流れるのは反則です・・・・゚・(つД`)・゚・
『私は自分の力でこの場所を守る!浩一君は私の正義の味方なんだから・・・!
絵美ちゃんには、負けない!!』
森次からの作戦を無視して身を挺して自分を守った浩一の姿が、美海にとっての『正義の味方』。
ここにきて絵美と並び立つヒロインの姿を見せてくれました。この後加藤に自らの意思を貫く浩一の姿といい、ラインバレルはこういった魅せてくれる展開が気持ちいいです。
■変わらない矢島。変わった浩一に関わる二人のヒロイン。
矢島は加藤に助けられて、その意思に共鳴するものがあったから協力しているのかと思ったら、実際にはアパレシオンの攻撃に巻き込まれた際に、ラインバレルとの戦闘で失われたアパレシオンのファクターの代わりとして選ばれて、それを加藤機関が回収。長い時間をかけて復活した・・・という流れ。
加藤の命令に従ったのも、矢島自身の意思からだったと・・・。絵美のことも、矢島から見れば浩一を戦いに巻き込んだ張本人で、浩一と理沙子の仲を裂いているようにしか見えない。
復活してからの矢島は、理沙子のために自分は顧みない行動や性格がますます強くなってるように思えるけど、これは成長して変わった浩一と昔のままの矢島を対比する演出にも思えます。
それでも自分の想いはどこまでも押し殺して、理沙子と浩一が幸せになることだけを考える矢島は、やっぱりあの時のままの矢島なんでしょうね・・・。
『昔から、浩一の事を想って頑張ってる、純粋でひたむきな娘なんだよ。・・・だから、あいつをこれ以上、苦しめないでやってくれ』
絵美に求められる『自分がどうしたいか』。世界を守るためじゃなく、ラインバレルのパートナーとしてではなく、浩一に対して自分はどうしたいのか・・・。
もしここで絵美が浩一に応える返事をしたら、矢島はどうしたんでしょう。絵美に対してどうということではなく、矢島自身が理沙子に向き合う選択をしたのかどうか・・・。
絵美も浩一に答えを求めるんじゃなくて、しっかり自分の意思を伝えてほしいです。
はっきりと誰の為に戦うのかを見せてくれた美海、浩一と矢島の間で困惑する理沙子、その中では今回はヒロイン勢の中で絵美は少し霞んでしまう。それでも最後は絵美が逆転してしまうのかなぁ・・・。あ、シズナもきちんと頑張ってましたね^^;
昔の守られるだけの弱い浩一から、皆を守る正義の味方として変わった浩一を、受け止めきれずにいた理沙子。変わらない自分の想いを押し通す矢島。二人に今の浩一の心が伝わればいいのですが・・・。
次回 鉄のラインバレル 第19話 『届く陽、暴かれる陰』
避けられない浩一と矢島の対決。友情成る!な展開を期待。
久しぶりに浩一が最低って言われてるのを聞くと安心してしまいます(笑)
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Entry ⇒ 2009.02.07 | Category ⇒ [アニメ]鉄のラインバレル | Comments (6) | Trackbacks (7)
鉄のラインバレル 第17話 『機械じかけの呪い』 感想

不穏の前触れ・・・

帰ってきた矢島と食卓を囲む理沙子と浩一たち。
浩一や理沙子が今までどこで何をしていたのか何で生き返ったのか疑問に思うのは当然だけど、矢島の家族の方はそれで納得したんだろうか・・・。原作にあったという矢島の死から浩一が立ち直るきっかけの、妹の紗季のエピソードが無かったのは、矢島の復活を意識していたからと考えると納得ですが。
ジュディ中尉にそっくりの姉が出てきたのは、ジュディのように死んでしまう人もいれば矢島のように帰ってくる人もいる・・・と思わせておいて、暗にあの矢島は本物じゃないってことを意味しているのかとも思ったのですが、姿も記憶も本物の矢島みたいですね。この辺りは今回ラストで明かされましたけれど・・・。

桐山がいなくなってもJUDAが世界の敵であることは変わらず。桐山と繋がっていた加藤機関の立場ってどうなってるんでしょう?
社長が用意していたプロジェクトJUDAの防衛システムやその他いろいろって、今まで出し惜しみする必要あったのかな(;´Д`) それこそ早く解禁していれば被害も最小限で済んだような・・・。
何度も同じセリフを繰り返す社長のホログラムはやっぱりプログラムの域は出ないのかと物悲しいものがありましたけど、『社長は自分の死を予期していた』っていう発言で、サトルがポケットにしまい込んでいる(と思われる)手紙に反応したのが気になる。石神社長の死の経緯が森次の手紙に隠されてるんでしょうか。

森次と決着をつける為に加藤機関を抜けてJUDAに身を置きたいというジャック・スミス。
スパイができるような性格じゃないし、嘘偽りはないんだろうけど、それを許すJUDAも甘過ぎるような。
サトルがジャックに森次が加藤側についている事を確認するあたり、やっぱりあの手紙の内容が気になる・・・。

シズナのJUDAイメージアップ大作戦・・・ってこんなの全国に流したら余計不安が広がると思うのですがいろんな意味で(;´Д`) ああ理沙子の顔がどんどん凶悪化していく・・・。
周りが浮かれモードの中で一人自分がいない間の変化に戸惑う矢島。
『早瀬さんだって、あなたの事があったからJUDAに入ったんですよ』ってイズナ、いくらなんでも本人を前に直球すぎる・・・悪気はないんだろうけど、それじゃ矢島が自分のせいで浩一が戦いに巻き込まれたって思うのも仕方ないような。

矢島の中では自分が死んでから一切の時間が止まっていて、浩一が戦う理由も納得いかないし、周囲からちやほやされていい気になってるくらいにしか見えないんですね。成長した浩一のこれまでの経緯なんて知る由もないし・・・。
『正義の味方を気取ったところで、実際に世界を救えないのなら、何の意味もない!』
森次の言っていた台詞と重なる矢島の言葉で冷静さを失う浩一もまだまだ・・・。毅然と絵美を守るって言った時のような姿を矢島に見せることができればまた違ったんでしょうけど。
絵美がこの世界に来たせいで、自分たちの全てが狂ってしまった。そう言って、降谷を突き飛ばし、絵美を連れ去る矢島・・・。降矢ってこれ普通なら死んでない?(;^ω^)

矢島が生き返ったのは、あの時浩一と矢島を襲ったマキナ、“アパレシオン”のファクターになっていたからですか。それなら片腕を吹き飛ばされたりしても生き返った理由も説明がつくかな・・・。
加藤から吹き込まれたこともあるようですが、やっぱりこの矢島は矢島本人。でも自分の命を奪った加藤機関に対してはどう思ってるんだろう・・・。浩一に限って言えば矢島がJUDAを敵視する理由は何となく理解できるけど、加藤の味方になるっていうのは今いち分からない。自分の命を直接奪った相手であっても、加藤の言う“本当の正義”とやらに共感したんでしょうか。
自分の正義をはっきりと矢島に伝えられなかった浩一は前回より1ランクイメージダウンな所もありますが、自分を変えたきっかけとなった人物がいきなり生き返って、今の姿を全否定されたらと思うと、混乱してしまう気持ちも分からないでもないです・・・。
矢島との対決は避けられないんだろうけど、今度はしっかりと成長した姿を見せてほしいところ。それでも鬱展開は避けられないのかなぁ・・・。
次回 鉄のラインバレル 第18話 『メメント・モリ』

う?ん・・・別番組で驚異を振るってる兵器とタイムリーに被るタイトル^^; でも本来の意味と矢島を重ねて考えると、あまり笑えないですね・・・。
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Entry ⇒ 2009.01.31 | Category ⇒ [アニメ]鉄のラインバレル | Comments (3) | Trackbacks (7)
鉄のラインバレル 第16話 『黄昏の断罪』 感想

JUDA反撃開始!!

レイチェルの帰還と共に発動するJUDA本部の奪還作戦。浩一と再開して喜ぶイズナや絵美への対抗心が強まってきた美海にはもう少し活躍してほしいところだけど、状況がそれを許してくれそうにもないんだよね・・・。それにしても下着姿を出し惜しみしないアニメですね^^;

絵美を心配してラインバレルには乗せまいとする浩一と、自分に湧きつつある使命感からラインバレル搭乗を望む絵美との軋轢。ラインバレルモードBの絵美の身体の負担はファクターの浩一の存在を無視して絵美が起動させているせい?
元々のファクターが絵美で、ラインバレルも城崎天児博士が絵美のためだけに作ったのだとしたら、イレギュラーになった浩一のファクター化が原因とも考えられるけど・・・。記憶を取り戻しつつある絵美とラインバレルの関係は物語のキーポイントになりそう。

石神社長が万が一のために作った非常用の侵入ルートを通り、JUDA本部に侵入を計るメンバーたちの前に、ホログラム姿の社長が出現。自分が死ぬことを前提に用意していたプログラムなのに遊び心満点な所が石神邦生クオリティ(笑) こんなセキュリティとは名ばかりのアトラクションについてこられるのはJUDAメンバー以外いないでしょうよ・・・最後の野球拳って何ですか(;´Д`) 社長にかかるあの光はさすがにDVDでとれたりしない・・・よね?
うさんくさい姿でも再び出てきてくれたのは嬉しいですが^^; 今後はこのホログラム姿で毎回登場したりするんでしょうか。

潜入メンバーの突入開始と同時に浩一は敵を引き付けるため陽動へ。対する桐山英治のプリテンダー。全国に自分の雄姿を披露するとか、子供じみた“正義の味方”の発想はラインバレルを手に入れた当初の浩一と被るものがありますね。「力を手にしたらダメな人間カテゴリー」な桐山だけど、浩一も誤った方向に突き進んでいったらこんな大人になったんだろうか・・・。そういう意味では今回の戦闘は昔の浩一との比較が出ているようで面白いかも。桐山の正義を否定する浩一は過去の自分がどういう風に映ったんでしょう・・・。

浩一の住む街全体を人質にとっていたも桐山の企みも道明寺と青沼さんの活躍で無事解決。
これまでの行動からも道明寺は浩一の助けになろうとして特自に入ったように見えるけど、こういう事態まで想定して特自に入ったのかな?だとしたらさすがの切れ者っぷりだけど・・・。その辺りの道明寺のエピソードも映してほしい気もします。

Cパートはこれからの展開を予想させる伏線がどんどん出てきました。
・加藤機関のジャック・スミスは青沼に頼みごと。森次に関わることかと思われ。
・桐山から離れ加藤機関に在籍する森次。やはり自分の目的のために動いているような気配。
・森次からと思われるサトルへの手紙。森次裏切りの真相判明?それともサトルの引き抜き?
そして最後に登場し、理沙子の前に現れる蘇った?矢島。
理沙子の事もちゃんと知っているようだけど、加藤機関に所属していることを考えると“あの”矢島なのかどうかはまだ怪しい・・・。あの時矢島の体は吹き飛んでいたはず。単に再生でないクローン体だとしたら記憶は後付けに埋め込まれたようにも思えますが。これから浩一の敵になったりしたら嫌だなぁ・・・。
JUDAの奪還から新展開を迎えるラインバレル。矢島の復活と森次の動向が気になります・・・。
次回 鉄のラインバレル 第17話 『機械じかけの呪い』

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Entry ⇒ 2009.01.24 | Category ⇒ [アニメ]鉄のラインバレル | Comments (4) | Trackbacks (8)
鉄のラインバレル 第15話 『ベクトル』 感想

“大人”に成長していく少年
世論を味方につけて、JUDAや邪魔者を排除しようとする桐山たち新政権だけど、加藤機関の世界征服の行動とは食い違ってるように見えるのは気のせい?最終的には加藤の後ろ盾で日本だけは安泰・・・という考えだとしても、世界征服を地で行く加藤の全世界への武力行使をどう正当化するんだろう・・・。それとも最終的には世論なんて関係なく力で制圧する考えなのか。

浩一の家族を利用してマスコミを誘導する桐山。放送を見た浩一が恥ずかしさのあまり悶絶するのは分からなくもないですが^^; 家族を盾にされたりする心配はしなくてもいいの? 加藤機関と桐山たちの目的がラインバレルの奪取にあるなら脅迫手段として利用される可能性も十分あるわけで、既に家族へ手が及んでいることに危機感を抱いてもいいと思うのですが・・・。今はそこまで考えられる余裕がないのが現状・・・なのかな。

浩一の妹の美菜に謝礼としてゲーム機をプレゼントしたり、JUDAのマキナを並べてカッコいいなんて満足した上ファクターを放置する詰めの甘さを感じる一方で、加藤機関の掌握を画策する桐山の支配欲には野心溢れる・・・というより子供のそれに近いものを感じる。加藤にしても森次にしても、利用されているだけなのは桐山だったりする気がしてきます。
ラインバレルで転位した先での米軍基地でのやり取り。

こんな非常事態でもお色気を忘れない・・・というか普通に下着を露出するのはラインバレルの特徴の一つでもあるような^^; 絵美と一つ屋根の下で年頃の少年らしい浩一の様子が微笑ましい一方で、絵美との触れ合いやジュディの教えを受けて浩一が成長する過程が今回のメインだったと思います。
死の間際にラインバレルを絵美に託した父と、今の自分の在り方に思い悩む絵美。絵美の父親の城崎天児の言葉からは、“カウンターマキナ”、つまりラインバレルはマキナを倒すためのマキナであるようですが、どういう経緯でラインバレルが造られたのかが今後の鍵になりそう。加藤が執着する理由にも絡んでいそうですね。

JUDAのマキナ搭乗者が拘束されることなく普通に生活しているのはやっぱり桐山の甘さが出ているような気がする・・・。JUDAのファクターを殺して新たにマキナのファクターを据えるという森次の案より屈伏させて従わせた方がいいなんて言っている辺り、ゲーム感覚で楽しんでいるというか。
そんな桐山に付き従う森次には何らかの目的があるんだろうけど、かつての敵だったジャック・スミスの訝しむ視線とか、思わせぶりな部分がちらほらと。石神社長を殺した事は拭えない事実だし、JUDAに戻ることは望み薄ですが、加藤にも桐山にも属さない目的があるように思えます。

信奉していた森次の裏切りに正面から立ち向かうサトル。成長したのは浩一だけじゃないんだね・・・。男らしさはだんだんと落ちてきているような気がするけどね(;^ω^)
無事だった青沼さんからの手配で変装して監視下を抜けだすサトルと美海ですが、もうお約束と言ってもいいサトルの女装。絶対狙ってるんでしょこれ(笑)
美海は浩一と絵美の関係を意識したり、前回でも少し見られたやきもちを感じさせる場面があったけど、何だかだんだん絵美に近づいているような気がする・・・。以前のような余裕が無くなってきてるってことでもあるのかも。
ラインバレルをあぶり出すための米軍基地への加藤機関への攻撃。

ラインバレルで出撃しようとする浩一へのジュディの叱咤。ここでラインバレルが出ては相手の思う壺。未来のために自分の命をかけて、浩一たちを逃がそうとするジュディ中尉。浩一の目の前で『大人の正義』を貫き、デミトリー・マガロフを道連れにして死亡・・・。浩一だけでなく、サトルが立ち直るきっかけを作った、二人の成長に大きく影響を与えた人でもありました。
個人的には感情にまかせてでも皆を守りたいっていう浩一を見たかった気もします。浩一がそうしなかったのは、自分の力不足を理解した上で、後の事を考えての決断だったのでしょうけれど・・・。もちろんジュディに諭されなければあのまま出撃していたと思いますが。

少年の想い描く『正義の味方』から、現実を伴って『正義の味方』に成長していく浩一。その成長は頼もしくもあるけれど、少し寂しいようにも思えたり。やっぱり少しくらい無茶をしてしまう方が浩一らしいと思うんですよね。そしてその成長を喜ぶ加藤・・・。やっぱり単純にラインバレルのファクターとしてだけじゃなくて、浩一自身に強い関心を持っている。立場と思想は全く違うけど、石神社長と同じポジションで浩一の成長を見守るような、そんな存在に思えてくるんですよね・・・。
次回 鉄のラインバレル 第16話 『黄昏の断罪』

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Entry ⇒ 2009.01.17 | Category ⇒ [アニメ]鉄のラインバレル | Comments (4) | Trackbacks (10)