【アニメレビュー】“水球”を題材にしたアニメ『RE-MAIN(リメイン)』の感想。記憶喪失の主人公を軸に、男子水球部の成長と絆を描いた良作
とても良い作品だったのに、なぜかあまり話題にならなかった夏アニメ『RE-MAIN(リメイン)』。“水球”という珍しい題材を、記憶喪失の主人公を軸とした青春ストーリーで描いた良作です。個人的にも夏アニメの中でトップクラスに面白いと思いましたので、こちらで紹介をかねて感想を書き起こそうと思います。
※ストーリーの本筋や核心に触れていますので、ネタバレにご注意下さい。
『RE-MAIN』は、水中の格闘技とも呼ばれるスポーツ“水球”を題材にしたオリジナルアニメ作品です。弱小水球部に入部した“記憶喪失の主人公”が、部のメンバー達と交流して絆を紡ぎながら、チーム一丸となって勝利を目指す姿を描いています。
原作・総監督・シリーズ構成は、「TIGER&BUNNY」などに参加した西田征史氏。アニメーション制作は、「ユーリ!!! on ICE」や「ゾンビランドサガ」、「呪術廻戦」といったクオリティの高い作品の数々を手掛けてきたMAPPAが担当しています。
タイトルの『RE-MAIN(リメイン)』という単語は、水球のルールにおける反則の一つで、英語で「留まる」という意味を持つ(現在はオフサイドと呼ぶそう)他、作中ではある人物がメイン(本来の自分)に戻るという意味合いでこの言葉を口にしています。記憶を失くした主人公を軸に描く作品のテーマ性や、彼自身の境遇を端的に示している本作らしいタイトルと言えるでしょう。
記憶喪失の少年を主人公に据えた青春ストーリー
主人公・清水(きよみず)みなとは、水球競技の全日本ユース(U15)選手権大会で優勝した、強豪校のエースプレイヤーという肩書を持つ少年。しかし、中学3年の選手権優勝直後に事故に遭い、物語の冒頭で目覚めるまでの約半年間、意識不明の状態で入院していました。そして目覚めてみれば、ここ3年の記憶を失っていて、水球はもちろん、中学生時代の三年間をすっぽり忘れてしまっていたのです。
この作品にとって大きな役割を果たす“記憶喪失の主人公”。スポーツものとしては結構、珍しい要素ではないでしょうか。過去の記憶の一部を失いながら、それでもついて回る水球強豪校のエースプレイヤーという実績。現在の自分にとって他人事のようにしか思えないその過去が、みなとを再び水球へと導くことになります。
物語の開始時点で、みなとは高校1年生の年齢。そこからリハビリと勉強に打ち込み、一年遅れで高校入学を果たします。この辺りは割とあっさり描写されていますが、並々ならぬ苦労があったことでしょう。寝たきりで体力は衰えているうえに、中学の時の記憶を失っているので、学力も追いつかないといけない状態。そこからの復帰ですから。作中でその辛さを感じさせないのは、みなとの明るく前向きな性格が反映されているのもあると思います。
もちろん、ただマイペースなわけじゃなくて、家族が事故の記憶に苦しんでいることを知って心を痛めたり、チームの仲間を気にかける優しさを持っていたり、一言でいえば“良い子”なんです。自分から皆を引っ張っていくのではなく、その頑張りが自然に周りに伝わって、結果、皆がやる気になるような、“和”を表す人という感じ。みなとの屈託ない性格が、知らず知らずのうちに人の心を繋いでいくというイメージでしょうか。
そんな彼を中心に描く中盤までのストーリーは、「弱小チームが、メンバーそれぞれの抱えた問題をクリアしながら、結束を強めていく」というスポーツものの王道展開。記憶を失っている主人公のみなとも含めて、部員のほとんどが水球初心者なので、水球を知らない視聴者の目線でゆっくりと着実に物語が進んでいきます。
練習を通じて連帯感を高め、コンプレックスを共有することで仲間意識も強くなり、ようやくチームとしてまとまってきた矢先。主人公に起きた思いがけない出来事が、物語に急展開を呼ぶことになるのです。
まさかの主人公交代!? 視聴をダレさせない見所に溢れた展開
この作品の面白いところは、視聴者を飽きさせない展開や、続きが気になる物語の構成にもあると思います。それは第1話で既に感じられました。
意識を取り戻したみなとが、失った過去と向き合いながら復帰を果たし、高校に入学するまでを描く第1話。そのラストは、みなとが水球女子の代表選手であるヒロイン・川窪(かわくぼ)ちぬに、出会い頭にキス(頬に)されるという衝撃的な引きで幕を閉じます。みなとの過去に何があったのか、いろいろと想像せざるを得ないこの展開に、視聴者の心がグッと掴まれるわけです。
そして、中盤から後半へのターニングポイントとなる第8話。ここでも、ヒロインであるちぬさんが大きな役割を果たすことに。ちぬさんは、みなとが記憶を失う以前、強豪チームでエースプレイヤーだった頃の彼を知っていました。そんなちぬさんから語られた、信じ難い事実。
中学生時代のみなとは、偉そうで、傲慢で、周囲から恐れられるような人物だったというのです。明るくて屈託のない現在のみなととは、まるで正反対の性格だったことが明かされます。そしてこの出来事が切っ掛けとなり、みなとは失っていた中学3年間の記憶を取り戻すのですが、その代償とでもいうかのように、今度は意識が戻ってからの1年間の記憶が失われてしまうのです。
仲間達と心を通わせて、やっとチームとしてまとまってきた矢先に、中学時代の傲慢で不遜な性格になってしまった「みなと」。当然、現在の弱小水球部の皆とは折り合いが悪くなり、中学水球のトップだった以前に比べて、遥かに衰えてしまった自分に苦悩することになります。
普通のスポーツものなら、仲間達と結束したら次のステップとして初勝利を目指す、というのが定番ですが、それが振り出しに戻るどころか、マイナス方向に振り切れてしまうわけですから。この時の衝撃は半端ではなかったです。ある意味で主人公の交代ですね。それくらいに、前半と後半でみなとの性格が大きく変わってしまいます。スポーツもので予想されがちな王道の展開を、こういった形で覆すのは本当に新しいと思いました。
前半とは正反対の“俺様”な性格に「リ・メイン」したみなと。チームは振り出しに戻るが…
記憶が戻ってからの家族や仲間に対する「みなと」の物言いは、前半の思いやりを持って皆と接していた彼を知っている分だけ、心にグサグサ刺さってきます。でも、その境遇を考えたら一方的に彼を責められないんですよね。過去に積み上げた実績も、未来の展望も、気付いたら全部失ってしまっていたのですから。やさぐれてしまう気持ちも分かります。
後半の「みなと」も、ただヤな奴という訳ではありません。発端は中学時代のチームの方針にありますが、その傲慢に見える彼の性格の根底にあるのは、ひたすらなストイックさです。誰よりも練習を重ねて、実力をつけてきたからこそ、半端な人間は許せないし、上から目線の物言いになってしまう。優れたスポーツプレイヤーはエゴが強いという、ある種の通説を体現した人物と言えます。弱小水泳部を仲間と認めない「みなと」ですが、そんな彼も、あることを切っ掛けに少しずつ変わっていくのです。
それは、あの明るく屈託のないみなとが、記憶が戻って万が一、今の自分が消えた時のために残した記録映像。中学時代の自分の練習風景を映像で知ったように、今度は記憶が戻った「みなと」に、これまでの現状やチームのことを知らせようと、自分から自分に充てたメッセージでした。自分という存在が消えてしまっても、チームメイトとの夢を叶えてほしいと、その思いを託すみなと。このシーンは、本編のストーリーで特に印象深く記憶に残っています。
前半では、過去に留まり、「リメイン」したままのみなとが、前に進んでいく姿を。後半からは、本来の自分に「リ・メイン」したみなとが、取り戻した過去と失った自分に向き合う様を。こう考えると、やはり『RE-MAIN(リメイン)』というタイトルには2つの意味が込められているように思えてなりません。
水球アニメとしては少し物足りなさを感じるも、最終話の続きがぜひとも見たい良作!
水中の格闘技と呼ばれる水球を扱った『RE-MAIN』ですが、試合の駆け引きや激しいフィジカルのぶつかり合いといった描写は、終盤までほとんどありません。というのも、メインキャラクターのほとんどが水球初心者では、どうしても練習風景が多くなりますし、途中で試合があっても素人試合にしかならないので、仕方がないんですよね。最終話で付き添いの顧問がやっとルールブックを確認するくらいですし。
ストーリーもどちらかといえば、登場人物の人間ドラマが主体です。その分、紆余曲折あって臨んだ11話と12話の公式試合で、チーム一丸となって戦う様が輝いているとも言えます。ただ、このアニメが水球というスポーツの魅力を十分に伝えているかというと、少々物足りないというのが正直なところ。部員の一人一人がそれぞれの役割を得て、やっとチームとしてまとまった皆が、これから一丸となって上を目指していく…というところで終わってしまっていて、むしろ水球アニメとしてはここからが本番!っていう終わり方なんです。
物語はきれいに収まっていますけど、同時に「To Be Continued...」な最終話でしたので、ぜひ続編に期待したいですね。あの元気で溌剌としたみなとは、本当に消えてしまったのか?とか、傲慢だった「みなと」がチームに献身的な姿勢を見せたことで、ちぬさんが彼に今後どう接していくのかとか、ここから増えていくであろう水球の対外試合などの盛り上がりも含めて、むしろ続編があっておかしくないと思います。この1クールをチーム結成に位置づけて、本格的に水球を描いていく第2期が始まる…みたいな、そんな話がどこかで動いてないんでしょうか…。
全体を通じて、記憶を失った主人公を軸に描く人間ドラマや、飽きの来ない緩急のついた展開が素晴らしく、MAPPAによる高品質なアニメーションの後押しもあって、クオリティの高い作品に仕上がっている『RE-MAIN(リメイン)』。この感想を読んで興味を持たれた方は、ぜひ視聴してみて下さい。
▲Blu-ray&DVD第1巻は10月27日発売。全巻共通特典として、西田征史氏の描き下ろし脚本によるオーディオドラマが収録されたドラマCDや、特製ブックレット(20P)、キャラクターデザインの田中志穂氏描き下ろし両面ジャケットなどが付属する他、第1巻には映像特典としてオンライン先行上映会&トークの模様が収録されます。
(C)RE-MAIN Project
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Entry ⇒ 2021.10.19 | Category ⇒ [アニメ]アニメ紹介 | Comments (0) | Trackbacks (0)
【感想】アニメ『Vivy ‐Fluorite Eye's Song‐』はAIの視点で描いたSFヒューマンドラマの傑作。歌姫AIの主人公が100年の旅路の果てに得た、“心を込めて歌う”ことの意味とは…
2021年4月から6月にかけて放送されたTVアニメメ『Vivy ‐Fluorite Eye's Song‐(ヴィヴィ・フローライト・アイズ・ソング)』。遅ればせながら、やっと最終話まで見ることができましたので、全体を通しての感想を書き残しておこうと思います。AIの視点で描いたヒューマンドラマの物語、見る人を惹き付ける随所の演出、ハイスピードなバトルアクション…どれを取っても素晴らしいクオリティの作品でした。
※核心的なネタバレは伏せていますが、一部ストーリーの内容について語っていますので、ご留意下さい。
AI(アンドロイド)が未来を変えるために奔走するストーリー
“物語の舞台となるのは、AI技術が飛躍的に進歩し、人間社会にAIが欠かせなくなった近未来の世界。史上初の自律人型AIとして生み出されたヴィヴィは、テーマパークの歌姫キャストとして、ステージに立って歌う日々を送っていた。
そんな彼女の前に、マツモトと名乗る謎のAIが現れる。彼がヴィヴィに明かした「シンギュラリティ計画」の全貌。それは、未来で起きる“人類とAIの戦争”を回避するため、今後100年のAI史における転換点「シンギュラリティポイント」を是正していくという、途方も無い計画だった…。”
本作のアニメーション制作は、「進撃の巨人」などで知られるWIT STUDIOが担当。原案・シリーズ構成は、ライトノベル“リゼロ”こと「Re:ゼロから始める異世界生活」の著者である長月達平先生と、同作のアニメ化作品で脚本を一部担当した梅原英司氏が共同で手掛けています。
作品のテーマは少し異なりますが、未来の危機を知る主人公が、それを回避するために行動を起こしていく…というストーリーは、リゼロとも共通するものがありますね。
「歌でみんなを幸せにする」という使命を持って生まれた、AIの主人公
突如現れたAI・マツモトの指示を受け、当初は訝しみながらも、未来の戦争回避の為、シンギュラリティ計画を遂行していくヴィヴィ。計画は100年という長期にわたりますが、常時計画のために行動するわけではなく、歴史の転換点であるシンギュラリティポイントに直面するまでは、本来の仕事である歌姫として活動したり、休眠を挟んだりして物語は進んでいきます。
AIやロボットというと、感情や情緒といったものは希薄なイメージがありますが、本作では一体一体のAIに個性が備わっているという設定です。各AIの人格や個性は、そのAIの起動時に陽電子脳内で発生するブラックボックスであり、個性が確立する詳細は明かされていないのだとか。人間は経験に基づいた考え方や周囲の影響によって徐々に個性を確立させていきますが、完成品として生み出されるAIの人格・個性の発生がブラックボックス化されているというのは面白いですね。
本作の主人公であるヴィヴィは、感情表現が薄く、使命に忠実で、一般的なAIやロボットのイメージに準ずるキャラクターと言えます。ただ、自分の使命が果たせないことに悩んだり、計画に関わった人々やAIの去就に胸を痛めたりと、その内面は繊細で、優しい性格であることがストーリー内の端々から窺えます。
まるで人間のように思考する彼女が、心について何を惑うのかは、もともと人間が定義する心という概念があやふやなものと考えれば、理解できそうです。当然、形の無いものですし、決まった答えがあるものでもありません。それでも、心を込めて歌うことで、人は感動するとヴィヴィは信じている。だから、その心の形を、答えを探し求めているんですね。ストイックで、健気で、少し不器用な、見ていたら寄り添いたくなる、そんな人物像のヒロイン(主人公)です。
ヴィヴィはもともと、「歌でみんなを幸せにする」という使命を持って生み出されたAIです。しかし、彼女は心を込めて歌うことの意味がわからない為、自分の使命を全うできないと感じており、本編では随所で思い悩む様子が見受けられます。
使命に生きるとは何か、心とは何か…。計画の関係者である人間やAI達と触れ合いながら、自らのアイデンティティを探っていく。そんなヴィヴィの、健気で、時に痛ましい姿が、見る者の心に強く訴えかけるのです。
歴史の転換点でヴィヴィが直面するもの
ストーリーの要となっている「シンギュラリティ計画」は、未来に起きる“AIによる人類抹殺”を阻止する為に、100年に渡ってAI史の転換点である「シンギュラリティポイント」を是正していくという計画です。ヴィヴィのパートナーであるマツモトは、この計画を遂行するために、100年後の未来からデータを送り込まれてきました。
ヴィヴィはマツモトから齎される情報をもとに、未来の人類虐殺の発端になり得る悲劇的な事件を解決していきます。殺されるはずだった要人を救出したり、大量の死者を出した事故を回避したり。ヴィヴィ達の行動の結果が、AIと人々との繋がりを深め、より良い未来へ導いていく。そうした積み重ねが、100年後の悲劇を回避する鍵になるんだろう、と。
そんな風に思わせるヴィヴィの活躍の一方で、彼女は時に、使命に生きるAIの悲哀を目の当たりにします。さらに、ヴィヴィはある事件の解決の際、絆で結ばれていた人とAIの幸せを、自分が終わりに導いてしまったという強いショックから、心を壊してしまうのです。
使命に生きたAI達のため、守るべき人々の為に、計画を完遂させようと必死に困難に立ち向かうヴィヴィ。そんな彼女が、未来の悲劇を避けるために、目の前の悲劇を引き起こしてしまうという矛盾。この場面は本作の物語のターニングポイントであると同時に、AIと人間の関係性を改めて考えさせられました。
そして、物語は“もうひとりの歌姫”へと移り…。「シンギュラリティ計画」は新たな局面を迎えることとなります。
物語のキーパーソン「マツモト」
ヴィヴィの相棒であり、導き手でもあるマツモトも本作に欠かせないキーキャラクターです。未来からデータを転送された、所謂「タイムリーパー」であり、彼とヴィヴィが出会うことから物語が動き出します。
マツモトはとにかく饒舌かつシニカルで、歯に衣着せぬ物言いが特徴。また、あらゆる点でヴィヴィとは対照的な人物像が描かれています。目立った感情の起伏が無いように見えて、その内では様々な思いを巡らせているヴィヴィに対して、マツモトはハイテンションな言動ながらその行動はすべて合理的、かつ自分の使命を全うする為なら冷徹かつ冷酷な判断も辞さないという、ある意味AIらしいAIです。声を担当している福山潤さんの名演もあって、人間臭さを感じさせながら、AIの使命に準じているという本作を印象付けるキャラクターとなっています。
当初は折り合いが悪く、なかなか噛み合わないヴィヴィとマツモトが、各事件での出来事を通してパートナーと呼べるほどの信頼関係を築き、協力しながら事件を解決していく。そんな二人の活躍は、ストーリーを盛り上げるハイライトとして重要な場面を際立たせます。
ここは押さえておきたい!作品の見所について
本作を語るうえで忘れてはいけないのが、物語を彩る楽曲の数々。主人公は歌姫AIですから、当然本編でも各所で歌います。もちろん、何の前触れもなく突然挟んでくるキャラソンなどではなく、ヴィヴィが物語の中で歌うことに意味がある曲ばかりです。
ここではあまり触れませんが、ヴィヴィ以外のAI(ヴィヴィの妹にあたるアンドロイド達)が歌う場面は結構あって、その一つ一つの楽曲や歌詞にしっかり想いが詰め込まれている。歌はこの作品において重要なテーマのひとつですが、物語を盛り上げるという意味でも、本当に有効な演出だと感じました。
今作の見せ場といえば、アンドロイドという特性を活かした派手なアクションも語らずにいられません。特に凄いと思ったのがAIとAIの対人戦闘です。立体的なカメラアングルを活かしながら、ハイスピードで繰り広げられる超人的なバトルシーンは本作の見所と言っても過言ではないと思います。このシーンもぜひ本編で見ていただきたいですね。
人類に作られ、人に寄り添い、使命を持って行動するAI達。そんなAIにとって、心とは何なのか。歌でみんなを幸せにすることを使命として、心の形を求め続けてきたヴィヴィが、人とAIの100年の歴史に携わり続けて得た、その答え。
AIであるヴィヴィが、心の意味を見出すって凄いことなんですよね。人間でさえ、心の定義なんてあやふやなものですし。ヴィヴィの最後の歌は、100年の旅路の中で多くを得て、また失ってきた彼女だからこそ、得られた“心の形”なのだと思います。そしてその歌声は、彼女の旅路を知る私達の胸に、万感の思いとなって響き渡るのです。
使命に生きた歌姫の姿を、是非とも多くの方に見届けて欲しい。心に残る物語で有り続けてほしい…そんな余韻を残す、素晴らしい作品でした。
(C)Vivy Score / アニプレックス・WIT STUDIO
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Tag ⇒ | Vivy | WIT_STUDIO | 長月達平
Entry ⇒ 2021.07.17 | Category ⇒ [アニメ]アニメ紹介 | Comments (0) | Trackbacks (0)
アニメ『ID:INVADED イド:インヴェイデッド』全体を通しての感想。“脚本・舞城王太郎×監督・あおきえい”によるオリジナルSFミステリ
2020年1月から3月にかけて放送されたTVアニメ『ID:INVADED イド:インヴェイデッド』の感想記事です。
核心的なネタバレは伏せていますが、ストーリー展開に触れている部分がありますので、未視聴の方はご注意下さいませ。
あおきえい監督と舞城王太郎氏がタッグを組んだSFミステリ
『ID:INVADED イド:インヴェイデッド』は、「Fate/Zero」や「アルドノア・ゼロ」「Re:CREATORS」などのアニメ作品を手掛けた、あおきえい監督の最新作となるオリジナルTVアニメ作品です。
脚本を務めるのは、「煙か土か食い物」「阿修羅ガール」「好き好き大好き超愛してる。」などを代表作に持ち、独特の文体と型破りな作風で知られる小説家の舞城王太郎氏。アニメーション制作を「ハマトラ」「アンゴルモア 元寇合戦記」などのNAZが手掛けています。
物語の舞台は近未来の日本。この世界で多発する猟奇的な殺人事件に対処するため、犯人の殺意を感知するシステム「ミヅハノメ」を用いて、事件を捜査する警察内組織、通称「蔵」。主人公・鳴瓢秋人(なりひさご あきひと)は、「ミヅハノメ」のパイロットとして、犯人の深層心理「殺意の世界(イド)」に潜っていく。
イドの世界に入る度に記憶を失う鳴瓢は、どのイドにも必ず死体として存在する少女「カエル」を見つける度に、自分の役割を思い出す。この世界では自分が「酒井戸(さかいど)」という名前であり、「名探偵」であるということ。そして、「カエル」の死の謎を解き明かさなければならないということを。
頻発する事件の裏に見え隠れする、連続殺人鬼メイカー「ジョンウォーカー」。ブラックボックスと化している「ミヅハノメ」の謎。「名探偵」とその補佐を担う「井戸端」のスタッフ達は、いくつもの事件を追ううちに、一つの真実へと導かれていく…。
以上が本作のあらすじです。専門用語が多く一見すると難解にも思えますが、世界観を理解すると割とすんなり受け入れられます。“SFミステリ”という作風ですがSF的な要素の説明が詳しく語られることはなく、犯人当てなどの事件の推理自体に重きを置いた作品でもありません。
中心となるのは、人間の精神(こころ)。「イド」という人の内側の世界を介して、その人間がどのような存在であるのかを如実に描いていく、実に興味深い作品です。
人間の心理を読み解く無意識世界「イド」
「イド」の世界は人によって様々。中の人間がバラバラになって存在していたり、燃えさかるビルの世界だったり、雷が落ち続けていたり。このイドの世界が、直感的にわかりやすくその人間の心を現しているのかというと、そうでないものもあって。
例えば、「穴空き」という殺人犯は、ドリルを使って自分や他人の頭に穴を空ける、なんてことをやってるんですが、彼のイドには「ドリル」だとか、「穴」だとか、それらしき具象的なものは無くて、自分の家や人間の体が「バラバラ」になって存在する世界なんです。
「穴空き」は自分や他人が壊れていると認識していて、それを直す、あるいは正すために頭に穴を空けます。具体的な理由は物語の後半で語られますが、ドリルで穴を空けるのは方法でしか無く、殺人が目的でもない。イドの世界で、穴を空けられた被害者達と「穴空き」が一緒の家にいたのは、被害者達が自分と同じ存在になったからと思われる。では、彼のイドがバラバラなのはなぜか、そしてなぜ、彼だけがバラバラの世界を自由に移動できるのか。
自分を含め人間が壊れた存在だと認識している「穴空き」ですが、「自分の世界が壊れている」ことには気付いていない。彼にとって普通に見える世界は、他人から見れば壊れたバラバラな世界なんですね。でも「穴空き」にとって正常に繋がった世界なので、彼だけは普通に移動できる(他人から見たら、バラバラに離れた部屋から部屋を空間移動しているように見える)。
こんな感じで人間の心の有様を常に描写しているので、他の作品とは一味違う“キャラクターの心理を読み解く”楽しさを実感できます。イドの世界の仕掛けが当人の何を反映しているのかを想像してみるのも面白いですよ。
メインキャラクターは「名探偵」にして「連続殺人犯」一癖も二癖もある登場人物達
特にキャラクターが立っているのは主人公の鳴瓢をはじめとした「名探偵」達。ちなみに、「ミヅハノメ」のパイロット適性の一つは「連続殺人犯」であり、イドに入った人間は皆、「カエル」の死の謎を解明する「名探偵」となります。「名探偵」と「殺人犯」が表裏一体で成り立っているのも面白いですね。
鳴瓢秋人(なりひさご あきひと)はイドの中で「名探偵・酒井戸(さかいど)」として振る舞う一方、現実世界では犯罪者として収監されており、警察に協力している立場となっています。元は殺人課の刑事であり、在職中に娘を連続殺人犯に殺害され、その復讐のために自らも殺人の罪を犯した男。また、巧みな心理誘導と話術によって複数の殺人犯を自殺に追い込んできた教唆犯でもあります。
名探偵・酒井戸が主人公然とした若い青年の姿であるのに対して、現実ではダウナーで無精髭を生やした壮年男性という見た目のギャップもまた惹かれるものがありますね。津田健次郎さんの熱演による情緒豊かなボイスも必聴です。
本作のヒロイン(?)的な役割を担う本堂町小春(ほんどうまち こはる)。「穴空き」の事件で成り行きから自殺未遂に至り、「墓掘り」の一件で犯人を死傷させたことから、連続殺人の適性を得て「名探偵・聖井戸御代(ひじりいど みよ)」としてイドに潜ることに。
可愛い見た目とは裏腹に中身は結構アグレッシブ。「穴空き」に穴を(頭に)空けられてからは、ある意味サイコパスとも取れる言動も見られるように。脳の損傷で変質した、というよりは本質が現れた、という感じでしょうか。
メインキャラクターになるとは正直思っていなかった「穴空き」こと富久田保津(ふくだ たもつ)。鳴瓢に続く「名探偵」への抜擢にも驚きました。イドの中では「名探偵・穴井戸(あないど)」という名前のイケメン。酒井戸と聖井戸との絡みが楽しい面白キャラ…と見せかけて、美味しいところを全部持っていく男。
何人もの人間の頭部を穿頭する凶行に及んだ連続殺人犯ですが、イドの中で見せた人間味のある一面が印象深く、妙な引力を持った人物です。
名探偵が事件の謎を解く鍵となる少女「カエル」ちゃん。
物語後半でさらなるキーパーソンとしての役割を背負わされます。
“彼女”の見た希望は実現するものと信じたいです…。
イドの中で名探偵を通じて得られた情報を精査し、現実世界で事件解決に当たっていく「井戸端」のメンバー達。アニメでは掘り下げの機会はありませんでしたが、別の媒体で活躍を期待したいところ。
人の絆や可能性を信じさせてくれるストーリー
人間の深層意識「イド」の世界。本作はその内なる世界を仮想現実のような空間として描くことで、心の有様を考察していく物語であると共に、人の心の繋がりを描いた物語だったと言えると思います。
そして主人公・鳴瓢秋人を通じて感じ取っていく、情緒を揺さぶる切ない想い。イドの中では助けられたのに、現実では救えなかった少女。仮想世界で生き続ける妻子との別れ。最後に希望を見出して眠りについた“あの人”の微笑み。どれもが強く心に焼き付いています。ミステリというジャンルで、ここまで心に強く訴えるものがある作品も珍しいと、全話を見終わって改めて思いました。悲しい過去や辛い現実を受け止め、それでも前に進んでいく。そんな一人の人間の生き様を描いた作品でもあります。
アニメの物語は一応の完結を迎えてはいますが、後に続くストーリーも書けそうなラストでしたので、ぜひ続編に期待を…と思ったら、アニメ最終話の後を描くお話が「ヤングエース」(KADOKAWA)にて連載中なのだとか。タイトルは『ID:INVADED イド:インヴェイデッド #BRAKE BROKEN』で、作画をキャラクター原案の小玉有起先生が担当しています。「ComicWalker」や「ニコニコ静画」などのWEB漫画サイトで無料公開も行われていますので、気になる方はぜひチェックしてみて下さい。
さらに、BS11では4月9日(木)23時30分より『ID:INVADED イド:インヴェイデッド』の再放送がスタートします。未視聴の方もこの機会にぜひ。
▼番組ページはこちら
https://www.bs11.jp/anime/id-invaded/
KADOKAWA アニメーション (2020-04-24T00:00:01Z)

¥19,800
KADOKAWA アニメーション (2020-06-26T00:00:01Z)
¥19,800
(C)IDDU
(C)2019「イド:インヴェイデッド」製作委員会
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Entry ⇒ 2020.04.07 | Category ⇒ [アニメ]アニメ紹介 | Comments (0) | Trackbacks (0)
【アニメ】愛に溢れたファンメイド作品『ロックマンDASH THE ANIMATION』が公開!
トロンが、ロールが、そしてロックが…アニメで動く、走る、戦う!「ロックマンDASH」シリーズの自主制作アニメ『ロックマンDASH THE ANIMATION』がネットで公開され、ファンの間で注目を集めています。
本作は、「mこ」さんがイラストコミュニケーションサービス「pixiv」に投稿した一連のうごイラ(pixivのアニメーション作成&表示システム)アニメーションを、「あてぃあ」さんが編集し、1本に繋げて動画化したもの。 あてぃあさんは『ロックマンDASH THE ANIMATION』をより多くの方に見てほしいという思いから、mこさんの許可を得て今回の動画を制作したのだそうです。
「ロックマンDASH」第1作目のEDテーマ「あなたの風が吹くから」が流れる中、原作の雰囲気をそのままにキャラクターが活き活きと動きまわるアニメーション。細部まで趣向を凝らした丁寧な作画。その随所に「ロックマンDASH」シリーズへの愛を感じさせる1本となっています。
ニコニコ動画での視聴はこちら⇒http://www.nicovideo.jp/watch/sm31047500
オリジナル版(Pixiv)⇒https://www.pixiv.net/member.php?id=3861102
「ロックマンDASH」シリーズは、カプコンの人気アクションゲーム「ロックマン」シリーズの生誕10周年を記念して製作された、シリーズ初の完全3Dゲームです。 それまでの作品とは一線を画す“少年少女の冒険活劇”をテーマに、一人一人のキャラクター性にもスポットを当て、全体的に親しみやすいコミカルなゲームデザインになっている一方、その裏に広がる設定など世界観も凝らされており、1997年に第1作が発売されてから今なお根強い人気を保っています。
2010年にはシリーズ最新作の開発プロジェクト「ロックマンDASH3 PROJECT」が立ち上げられ、ユーザー参加によるヒロインデザインコンペやメカデザインの募集などが大々的に行われたものの、2011年に「現段階に至り、このタイトルに関しては、本開発に進むための諸条件を満たしていないと判断するに至りました。」としてプロジェクトの中止が発表。 多くのファンを落胆させる結果となりましたが、その後も有志によって再始動プロジェクトが立ち上げられるなど、「ロックマンDASH3」の復活を望むファンの声は少なくありません。
なお、シリーズのプロデューサーを務めていた稲船敬二氏は、クラウドファンディングサイトを介した新作ゲーム&アニメの連動プロジェクト「RED ASH(レッドアッシュ)」を2015年に発表。 同作は「RED ASH」というタイトルが「RE DASH(リ:ダッシュ)」とも読める事や、主人公をはじめとしたキャラクターのデザイン、トレジャーハンティングをストーリーコンセプトとしている事などから、「ロックマンDASH」を強く意識させる作品として話題となっています。
「RED ASH」はゲーム&アニメ共にクラウドファンディングでの資金調達に成功しており、アニメ版は「RedAsh ‐GEARWORLD‐」のタイトルでSTUDIO4℃が制作。 文化庁の若手アニメーター等人材育成事業「あにめたまご2017」の一作品として、4月22日(土)から一週間限定でテアトル新宿にて連日レイトショー上映が行われています。気になる方はこちらもぜひチェックしてみて下さい。
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Entry ⇒ 2017.04.25 | Category ⇒ [アニメ]アニメ紹介 | Comments (0) | Trackbacks (0)
?今期のアニメの主人公を勝手に見比べてみる?他アニメ・漫画・ゲームの主人公いろいろ。

【視聴中のアニメ】
・とらドラ!
・黒執事
・鉄のラインバレル
・テイルズ オブ ジ アビス
・とある魔術の禁書目録
・ガンダム00 セカンドシーズン
ジャンルも現代高校生からロボットもの、ファンタジーとありますが比べてみると性格の似ているところや対照的な部分が見つかって面白いですね。他にもお気に入りの主人公なんかを取り上げてみました(^-^)

高須竜児
見た目がおっかないのに主夫な性格の上かなりのMである(爆)っていうか大河の激しいDVぶりに耐えられる人物は彼しかいないんじゃないでしょうか・・・(;´Д`)
見た目と反比例して穏やかな気質の竜児クンと見た目に反して凶暴な大河との恋愛劇が早く見たいです。今のところ大河はツンデレどころじゃないようなのでw 外見で誤解されてクラスメイト全員から引かれてる所なんかは下手な不幸体質よりずっと不幸といえるのでは・・・。現在解消されてるようですが。櫛枝さんにはいい人、友達からランクアップされるのかなー?
黒執事 より

セバスチャン・ミカエリス
妖しい・・・とにかく妖しくて妖しい。狙い過ぎてるワケじゃない(ある?)んだろうけどBL的な雰囲気を感じるのは仕方がないでしょうね?^^;
キャラクター的には掴みどころがないようでギャグパートをこなしたり愛着を持てる部分もあるのですが、本性を現した時の悪魔的な笑みと人の心の葛藤などを楽しんで眺める様子に人以外の何かという演出を感じさせます。小野Dの声も相まってナイスセクシーw 個人的に大好きな主人公です(^-^)
鉄のラインバレル より

早瀬浩一
DQN主人公その一。見る人によってかなりの嫌悪感をもたらす直球を突いた性格なのは狙ってなのかどうなのか・・・。「浩一クンのいいところってなぁ?に?」って聞かれても調子に乗りやすいところかな・・・としか答えられません^^; 力を持たせちゃマズイ人間の典型という意味では分かりやすくて・・・というかこれから酷いしっぺ返しを受けて更生していく(成長?)感が見え見えなのはどうにも。あまり悪く言うのも何ですが現状そう見せているとしか思えないので仕方がないかな(;^ω^)
どう転がっても被害を受ける親友の安否を気遣いながら成長していってと願うばかりです・・・。
テイルズ オブ ジ アビス より

ルーク・フォン・ファブレ
DQN主人公その2。やっぱり原作を知っていると知らないのでは違うものなんでしょうか?浩一に比べるとルークの方がまだマシに見えてくる不思議w 戦うことへの葛藤とか自分を庇って傷ついたティアを心配したり、カッコ悪いけれど共感は持てるのは等身大主人公っていう意味では成功してると思います。イオン様を気遣ったりしてますしね^^ でもティアが大事なネックレスを売ってまで馬車に乗せてくれたのに、「靴が汚れなくて助かる」の一言で一気に引いたのは私だけじゃないはずw お坊ちゃまで世間知らずのわがままと旅して歩くにはかなり気苦労しそうな性格です^^;
まだまだ成長の見込みはあるのでとりあえず今後に期待ということで・・・。あとOPなんかで見られる短髪になってからのルークの人相が長髪と比べて全然違うのは仕様ですかw タレ目気味のヤンキー風から幼い少年のイメージに早変わりするのはゲームと一緒なのかな(笑)
とある魔術の禁書目録 より

上条当麻
気だるそうな顔をした元祖熱血系主人公。自分が傷つくより他人が傷つくことが許せない性格。ぶっきらぼうな言葉使いは不器用な証拠か・・・。更にはフラグ体質というおまけ付き。不幸体質のくせにフラグ体質とはこれ如何に?(;^ω^)
とにかく懐かしい主人公像を彷彿とさせる良キャラクターだと思うのですがどうでしょう。不幸な体質がまだ味付けにしか感じないのはもったいないけど、これからどんどん不幸な部分を見せてほしいとか思ってしまう。 3話にして既にインデックスと小萌先生(大人だけど)というロリキャラの心を掴んでしまう恐ろしい男でもありますw どんどんやっちゃってください(爆)
ガンダム00 セカンドシーズン より

刹那・F・セイエイ
ファーストシーズンでは独断専行が目立ったりアレハンドロに操縦技術の未熟さを指摘されたり、まだ幼さが残る部分がありましたが、後半の展開に至るまで任務を追うごとに成長、ラストでは刹那の言葉が目に染みました;;
セカンドシーズンになってそれまでマイスターたちを引っ張ってきたロックオンの遺志を引き継ぐがごとく、ソレスタルビーイングの中心的な人物に。容姿も大人びて、タイトル名を冠する00(ダブルオー)ガンダムも刹那の搭乗機となりまごうことなく『機動戦士ガンダム00』の主人公になりましたね^^
何の事情も知らないライルをいきなり引っ張ってきたり、ダメだって言われてるのにトランザムを起動させたり、救出したてのアレルヤに有無も言わさず「アリオスが来る」って言ってみたりとゴーイング・マイウェイな所はそのままw 刹那の魅力と言ってもいいでしょう(^-^) マリナも(やっと)ヒロインぽくなってきて刹那に近づいたのは嬉しいです。 今後も期待の主人公ですね。
<番外編>
ゲームでもマンガでもアニメでも、私はこの人が大好きなんだァーッ!!っていう主人公たち。
【ゲーム】アーク・ザ・ラッド? より
![]() |
アーク・エダ・リコルヌ
赤い鉢巻きがトレードマークの『勇者』。アニメじゃないほうで・・・というかアニメ未視聴^^;
『1』ではまだ子供っぽさが残ってたのに、『アークザラッド2』になってから本来の主人公エルクを食う主役っぷり。なんていうか、ストーリー自体は長いんですが、あれだけ多くの仲間がいて薄れない主人公アークのかっこよさが素敵。彼ほど勇者って言葉が似合う主人公はいないんじゃないかな?。こう、変に熱く語ったりしないんだけど存在自体で仲間が付いていくっていう感じがGOOD。あと結城比呂(現 優希比呂)さんの気合の入った戦闘ボイスが素晴らしすぎました・・・(´∀`*)
【ゲーム】聖剣伝説2 より

ランディ
なぜかふと頭に浮かんだ思い出の主人公。最初はいじめられっこのヘタレな性格だったのに、優しい心のままどんどん強くなっていく(ゲームの要素も含めて)のがよかったなぁ。プリムを傷つけられて、初めて激昂する所なんかはヤヴァかったです(´;ω;`) ポポイも二人と一緒に幸せになってほしかった・・・。
【漫画】うしおととら より

蒼月 うしお
藤田和日郎作品の中で一番好きです。良くも悪くも人間味溢れるキャラクターたちの中で、真っ直ぐな少年のイメージがばっちり決まってます。単に熱血というわけではなくて、人間が誰でも持ってる心の弱さを乗り越えるうしおの強さに惹かれますね。
体がボロボロになっても、獣の槍の使い過ぎで妖怪化していっても、大切な人々から忘れ去られても諦めないうしおの姿に励まされました・・・。相棒のとらとの掛け合いももちろん良かったです(´∀`*) 出会う女の子のほとんどがうしおに惚れるのも当然かもしれませんねw
【アニメ】HELLSING より

アーカード
言わずとしれたダークヒーロー。TVアニメの方はいろいろ言われてましたがアレはアレで良かったんじゃないかと。OVAになってますます拍車がかかる中田譲二様の声にシビれるアコがれるゥ!!
・・・いやもう不死身の無敵っぷりとか時折見せる妖しげな表情とか最高。セクシーすぎるよ旦那・・・。
【アニメ】マクロス7より

熱気バサラ
単純に熱血系じゃない熱血主人公。マクロスで歌を歌う男主人公って最初はどんなんだろ?って思ったらあら不思議。完全に虜になっちゃってたYO!歌を歌うってことに全力全開、フラグが立とうが悩もうがもう歌しか目に入らないぜ!っていうストイックなところとかそれまでのアニメの主人公と一線を画していたっていうか。今でもFIRE BOMBERの歌聴いてます^-^ マクロスFには名前だけでも出てほしかったなぁ・・・。ラジオではランカと夢の共演されてましたけど(*´∀`*)
【アニメ】ARIAより

水無灯里
ハイパー天然癒し系主人公の女の子(´∀`*) とにかく知り合った人とすぐ仲良くなれる素敵オーラを放ってるんだと思いたいw 『天真爛漫』ってこのコのためにあるんじゃないのかな・・・物語が進むごとに友達が増えてウンディーネの腕も上がっていく様子はまったりした世界観の中でもしっかり成長する様子が見られて嬉しかったですね^-^ それと同時にちょっと寂しいなって気持も・・・( ゚д゚)ハッ!これが親心(バカ
アリシアさんから『ありがとう・・・私のアクアマリン』でグッてきてしまったのは懐かしいです・・・灯里がアイちゃんを見つめる様子が最初のアリシアさんと同じっていうシーンも・・・また涙腺壊してこよう(つд⊂)
他にもあると思うのですがこの辺りで。この記事を読んでくれた方でこの人が好きっていうものがあれば教えて頂けると嬉しいです♪


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Entry ⇒ 2008.10.22 | Category ⇒ [アニメ]アニメ紹介 | Comments (3) | Trackbacks (0)
藤田和日郎先生の作品は、やっぱり面白い。
これを見ていたら、藤田先生の作品って面白いなぁ・・・と改めて実感しました。

今回紹介するのは、「からくりの君」。
2000年3月に発売されたOVAで、原作である漫画は週刊少年サンデー1998年47号が初出。
藤田和日郎短編作品集『夜の歌』に収録されている作品です。
初めに言っておきますと、月並みですが「万人向け」ではありませんw
人それぞれの評価もありますが、それはそれとして、藤田先生の漫画に多いグロイ描写がそのまま再現されているので、それ系がダメな方にはお勧めできませんね^^;
それだけに再現度も高いのですが^-^;
個人的にはよくここまで藤田和日郎の漫画を表現できたなぁ・・・と。間違いなく傑作であると思います。
作品名からも分かるとおり、藤田先生の代表作の一つ、「からくりサーカス」に通じている、また原型となった部分がいくつも見られることも特徴です。
「うしおととら」を読まれた方は覚えがあるかもしれませんが、若い女性の心臓を動力とする「畜生からくり」と呼ばれる妖が登場したことがありましたね。
近作でも子供の生皮をバネとして動く生き人形が出てきますが、「からくりサーカス」のオートマータより全体的にこちらのイメージが強いかもしれません。
もともと、うしとらで人形の妖を出して興味が湧いて調べているうちに、今作や「からくりサーカス」に連なる「人形を題材とした物語」の構想を思いついたそうですから・・・^^;
懸糸傀儡の元になったであろう文渡蘭菊(あやわたりらんぎく)の操る絡繰人形。
違いとしては、こちらの人形は両手と両足の指を使って人形を繰ることでしょうか。そのため人形の操作中は動けず、供の睚弥三郎(まなじりやさぶろう)に援護してもらいながら戦うシーンが特徴的でした。また、両手両足を使って座り込んで操作するため、着物を着た恰好ではちょっとアブナイシーンがちらほら・・・^^;


それもまた藤田先生の作品の特徴・・・でもありますがw
また「からくりサーカス」で登場した懸糸傀儡「あるるかん」の技の一つ、「コラン」を使うシーンもあります。
他にもオートマータの元かと思われる自律する機械人形や、からくりサーカスでの鳴海と同じように機械人形の体と一つになった人間などが登場。
人物名にも、からくりサーカスの敵、フェイスレスの仮の名前の一つ才賀貞義の名と同じく、狩又貞義(かりまたさだよし)という敵が存在。一層「からくりサーカス」との関連性を感じます。
とにかく、「からくりサーカス」を読んでいたらニヤリとする場面が多くありますね^^
ストーリー
時は戦国時代。悪大名・狩又貞義が擁するという「死なずの忍び」の秘密を追っていた下忍、睚弥三郎は、蘭菊という少女と出会う。人と見まごうほど精巧なからくり人形を操る彼女は、狩又貞義に家を滅ぼされた文渡の姫君であった。父の仇を討ち、家から奪われたからくり人形を封じるために旅をする蘭菊は、仇討ちの助っ人として当代随一の忍、鳶加藤を探していた。
成り行きから蘭菊と行動を共にすることになる弥三郎。蘭菊の世間知らずな行動に戸惑いながらも、共に戦ううちに、その心の裏にある悲愴な想いと覚悟を知ることになる・・・。
まずアクションシーン。文句ありません。躍動感ある原作の戦闘シーンをアニメーションで再現したら、そのままこうなったのではないかと。飛び散る血飛沫や残酷表現もそのままです^^;


次に藤田先生独特のキャラクターの人物像。恐怖の顔、怒り、悲しみの表情、そしてなんと言っても狂気に歪むニンゲンの貌・・・。




よく表現できたと感心しました。「うしおととら」、「からくりサーカス」などの漫画を知っている方ならご存知かと思いますが、どの作品にもイカれているとしか思えない人物が登場しますよね^^; アレがそのまま出てきます。
人形を繰りだすヒロイン、文渡蘭菊(あやわたりらんぎく)を矢島晶子、雇われの忍であり蘭菊の供、睚弥三郎(まなじりやさぶろう)を若本規夫、敵の首魁、狩又貞義を中田浩二が演じるなど・・・
アニメ版の声優が豪華なのも特徴ですね。




睚弥三郎(まなじりやさぶろう)役の若本規夫さんの主人公役は意外に?カッコよくてステキですw
それと蘭菊姫役の矢島晶子さんが見事にハマってらっしゃるw 強いけど守ってあげたい、凛としているけれど弱くて幼い一面もある・・・イメージにピッタリでした^^
独特の世界観、強くて魅力的な主人公、ヒロイン。
物語を巡る人物達とそれを描く多彩な表情、藤田和日郎作品の特徴の一つである狂気にはしる人物の描画やナレーションの語りに至るまで、全てが完全に藤田ワールドです。
私がニコニコ動画で見た当時にタグにあった「あなたの人生の時間を確実に奪います」。まさにその通りでした。それは実際に私の人生の40分弱の時間を削っていきましたが、決して無駄ではありません。一度見たら途中ではやめられない「藤田和日郎の世界」に引き込まれるものがありましたから・・・。要は見て損はないということですね^-^
このスタッフで「うしおととら」を再アニメ化してほしいと思うのは私だけでしょうか・・・;;
現在週刊少年サンデーで、藤田和日郎新連載として月光条例が連載されています。昔話の物語のキャラクターが人間たちの世界に現れて・・・と、独自の世界観は失われていません。人の感情の独特な表現も健在です。
このブログで毎週感想などを書いておりますので、興味がある方は見ていただけたらと思います。
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Entry ⇒ 2008.05.22 | Category ⇒ [アニメ]アニメ紹介 | Comments (4) | Trackbacks (0)
『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』 情報・紹介
2008年8月2日(土)全国ロードショー公開予定。
スカイ・クロラの原作小説は全5巻で構成され、時間軸で並べると『ナ・バ・テア』→『ダウン・ツ・ヘヴン』→『フラッタ・リンツ・ライフ』→『クレィドゥ・ザ・スカイ』→『スカイ・クロラ』の順で物語は完結します。
シリーズ一作目として発表されたのは最終章にあたる『スカイ・クロラ』で、今映画もこれを主題原作として作成されますが、原作者の森博嗣氏いわく「どの巻から読んでも良い」と発言されている事から、一作ごとに完結したテーマ、作品づくりである事が伺えます。
スカイ・クロラは、シリーズを通して戦争を背景に戦闘機を駆り、日々ドッグファイトをするパイロットの視点で描かれます。物語のキーワードとして、外見上は年をとらない永遠の子供「キルドレ」の存在、
そして「キルドレ」の存在を際立たせ、ストーリーに繋がりを意識させる「草薙水素」という人物が全シリーズを通して登場します。

函南優一(カンナミユーイチ)。今作の主人公。彼の視点から物語は語られる。
声を担当するのは俳優の「加瀬亮」

草薙水素(クサナギスイト)。元パイロットの女性指揮官。函南優一の上司に当たる。
声の担当は女優の「菊地 凛子」
※監督インタビューで、「担当声優にはプロの声優を重視してきたが、優一と水素については、演じられる声優がいるのだろうかという疑問があった。というのも、外見は子供で中身は大人というキルドレには「未熟さ」が必要だったから。もちろん、声優にお願いすることで確実な点数は取れることは経験上で分かっていたけど、今回は0点か100点という挑戦をしたかった。」という発言がある。
また、主人公の一人「草薙水素」に関して、女性を情緒的に描いた事に「水素は『攻殻』『イノセンス』の素子とはまったく違う存在になった。」と語っている。
※原作者の森博嗣氏の日記では、完成後の試写会での感想が語られている。
「出来栄えは期待どおり、素晴らしかった。僕はシナリオを一昨年に拝見しているから、ほとんど知っていたわけだけれど、そんなことは観ているときは忘れてしまったし、終わったあと、カメラを向けられてインタビューされたけれど、「アニメになったことを、どう思われましたか?」という質問で、初めて「ああ、そういえば、アニメでしたね」と思ったほどだった。
落ち着いてから、一言感想をいうならば、やはり、監督の力というか、制御というか、極めてクールに仕上がっている。その世界観は、驚くほど原作に近い、と感じた。」
押井 守氏が「スカイ・クロラ」の映画完成後に行われた最新インタビューで、この物語のテーマに関して質問された際、「この毎日は生きるに値するか。その実感をつかむにはどうしたらいいか。新しいことをやろうという考えは排除して、できる限り「今日」やる情熱を持とうとした。」という発言と、押井監督には珍しいストレートな恋愛映画であるという情報から、「キルドレ」という不変の存在を通した現実の価値観、そして恋愛という心に実感を持たせるイメージがどう映画で表されるのか。押井監督の最新作に期待したいと思います。
トレーラー・予告編
The Sky Crawlers trailer
スカイ・クロラ The Sky Crawlers 予告編
公式サイトでも合わせて最新予告編が公開中。
また、公式サイト限定の連載漫画「空を這いずる者たち」が近日連載開始との事。こちらも合わせてチェックしていきたいと思います。
『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』
2008年8月2日(土)、全国ロードショー
【STAFF】
原作:森 博嗣「スカイ・クロラ」シリーズ(中央公論新社刊)
監督:押井 守
脚本:伊藤ちひろ
音楽:川井憲次
製作プロデューサー:奥田誠治、石川光久
プロデューサー:石井朋彦
製作:「スカイ・クロラ」製作委員会
制作:プロダクション I.G
配給:ワーナー・ブラザーズ映画
【CAST】
草薙水素:菊地凛子
函南優一:加瀬亮
三ツ矢碧:栗山千明
土岐野尚文:谷原章介
一方で、映画の展開と連動してWiiで映画「スカイ・クロラ」を題材としたフライトシューティングがバンダイナムコゲームスで開発中との事。制作は、全世界でシリーズ累計1,000万本以上のセールスを記録するフライトシューティングゲーム「エースコンバット」シリーズを手がけた開発陣が担当。
題名「スカイ・クロラ(仮)」
2008年秋 発売予定
価格:未定
以下情報
・映画の世界観はそのままに、オリジナルキャラクタたちの織り成す新たな物語が展開される。
・プレーヤーはパイロットとなり、「永遠の子供たち(キルドレ)」と呼ばれるキャラクタたちとともに物語を進行していく。
・戦闘パートでは、Wiiのコントローラ「ヌンチャク」をプロペラ機の操縦桿に見立てて自機を操縦。
眼前に広がる大空を自由に飛行しながら行く手を遮る敵機を撃墜していく爽快感を、Wii ならではの馴染みやすい直感的な操作法で手軽に楽しむことができるとの事です。映画の他ゲームでも展開される「スカイ・クロラ」。次なる情報を期待したいと思います。
内容物:単行本『スカイ・イクリプス』/1/72散香ダイキャストモデル(航空ショー展示機:101-08)/豪華化粧箱入り
映画「スカイ・クロラ」の原作全6巻が収納できる豪華化粧箱に、原作本と、主人公たちが駆る戦闘機「散華(サンカ)」の重厚かつ繊細なダイキャストモデルを最新短篇集『スカイ・イクリプス』バージョンで封入。
![]() | 「スカイ・クロラ」フィギュア付BOXセット スカイ・イクリプスバージョン (2008/06/24) 森 博嗣 商品詳細を見る |
内容物:単行本『スカイ・クロラ』/1/72散香ダイキャストモデル(先行量産型7号機:101-07)/豪華化粧箱入り
映画「スカイ・クロラ」の原作全6巻が収納できる豪華化粧箱に、原作本と、主人公たちが駆る戦闘機「散華(サンカ)」の重厚かつ繊細なダイキャストモデルを映画表題作『スカイ・クロラ』バージョンで封入。
![]() | 「スカイ・クロラ」フィギュア付BOXセット スカイ・クロラバージョン (2008/06/24) 森 博嗣 商品詳細を見る |
関連・参考URL
「スカイ・クロラ The Sky Crawler」公式サイト→http://sky.crawlers.jp/index.html
押井 守監督インタビュー→http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/ghibli/cnt_interview_20080428.htm
原作者・森博嗣(もり ひろし)氏の個人日記「MORI LOG」→http://blog.mf-davinci.com/mori_log/
担当声優アフレココメント・メッセージ→http://www.presepe.jp/m44/show/id/L7TrWohbU60
スカイ・クロラ ウィキペディア(Wikipedia)
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20080428_the_sky_crawler_trailer/


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Entry ⇒ 2008.04.30 | Category ⇒ [アニメ]アニメ紹介 | Comments (2) | Trackbacks (1)
おすすめアニメ ラーゼフォン
個人的主観で述べている所が多く、お見苦しいかと思いますが、興味のある方は是非お付き合い下さい。m(_ _)m
ストーリー
21世紀の初め、日本の首都・東京は外部侵入者の『MU(ムウ)』により、その全体を半球状の物(東京ジュピター)によって外部から隔離されてしまった。それから数年後、東京に暮らす神名綾人は模試会場へ向かう途中、電車事故に遭う。助けを呼ぼうとした綾人はその途中で神秘的な少女『美嶋玲香』と出会い、彼女に導かれるまま、東京の地下神殿にたどり着く。その時、突如東京上空に現れた巨大な「何か」が放つ「歌」に共鳴した綾人は神殿内で倒れてしまう。混濁した意識の中、綾人が囁いた言葉、「ラーゼフォン」。そのとき何ものかが覚醒した…(ウィキペディア(Wikipedia)より引用)
私が「ラーゼフォン」というアニメを知ったのは、PS2用のゲームソフト、「スーパーロボット大戦MX」をプレイしたのがきっかけでした。ご存知の方もいらっしゃると思いますが、スーパーロボット大戦シリーズは出展するロボットアニメをシリーズごとに新規に参戦させる事で有名です。「スーパーロボット大戦MX」で初出展となった「ラーゼフォン」は、その中でもかなり異彩を放っていました。翼の生えた神秘的な主役機ラーゼフォン、幻想的なBGM、そして物語の中に織り込まれた世界設定が、このアニメを見たいという好奇心を駆り立てました。
↓ニコニコ動画よりラーゼフォン戦闘シーン
それにしても数多いアニメをひとつのストーリーに仕立て上げるスーパーロボット大戦の開発者には頭が下がります^^; ムリがあるんじゃ・・・と思える作品をラストには違和感なく締め上げてしまいますからね・・・。そこがスパロボの魅力だと思います。
少し脱線してしまいました^^; 取り合えずこの機会があってラーゼフォンを知り、アニメを見ようと思ったわけですが・・・当時の私は勢い有り余って、発売されていたDVD全巻と劇場版(後述します)DVDを全て購入してしまいました。まあ、若気の至り?でしょうかw その後DVDボックスが発売されるとは露にも思わずに・・・orz
またまた脱線してしまいました・・・。すみません。
まずこのアニメのキーワードは「音、歌」、「調律」そして「青い血」大きく3つに分かれていると私は思います。最初の2つのキーワードはこの物語の世界設定を顕すにふさわしいでしょう。ラーゼフォンの操縦者は「奏者」と呼ばれ、敵のロボット(ドーレムと呼ばれる)はフォルテシモ、アレグレットなど音楽に関わる標語で名称されます。そして「調律」。これはこの物語での重要なファクターのひとつです。
「青い血」の人々・・・。これもこの作品を語る上で外せないテーマだと思います。普通の人間である「赤い血」の人間と「青い血」を持つ人々との関係は時にお互いの在り方を重く考えさせられました。
その人間関係を織り成す登場人物たち・・・。どの人物にも特徴があり、最後まで空気と思わせる人物はいません。 絵を書くことを得意とする、主人公「神名 綾人」。時折綾人の前に現れては姿を消す神秘的な少女「美嶋 玲香」。綾人を窮地から助け、年上ながらの強さと、同時に綾人に対して少女のような仕草を見せる「紫東 遙」など・・・。正直ここでは書ききれない程キャラクターの存在が立っていて魅力的なのです。これらの登場人物からなる人間ドラマと、幻想的なBGM、神秘的で美しい世界観が見るものを引き込んでいきます。
以下にYouTubeとニコニコ動画からMADムービーをご紹介します。
↓YouTube
↓ニコニコ動画
いかがだったでしょうか?少しでも作中のイメージが伝われば幸いです^^
この作品は「ラーゼフォン 多元変奏曲」として劇場映画化もされました。テレビ本編のリメイクというような位置づけで、設定が少し変わっている所もありますが、まず興味の持たれた方はこちらからご覧になる事もお勧めします。
最後に・・・ラーゼフォンの関連作品としてゲームも発売されています。これもかなり良い印象でしたので、またの機会に紹介させて頂きたいと思います^^
![]() | ラーゼフォン DVD-BOX (2007/03/23) 坂本真綾、桑島法子 他 商品詳細を見る |
![]() | スーパーロボット大戦MX (2004/05/27) PlayStation2 商品詳細を見る |
→ラーゼフォン公式ホームページ http://www.mediafactory.co.jp/anime/rahxephon/
Entry ⇒ 2008.03.07 | Category ⇒ [アニメ]アニメ紹介 | Comments (4) | Trackbacks (0)