鉄のラインバレル 第15話 『ベクトル』 感想
鉄のラインバレル 第15話 『ベクトル』より感想です。

“大人”に成長していく少年
桐山によるマスコミ操作ですっかり悪の秘密結社に仕立て上げられたJUDA。
世論を味方につけて、JUDAや邪魔者を排除しようとする桐山たち新政権だけど、加藤機関の世界征服の行動とは食い違ってるように見えるのは気のせい?最終的には加藤の後ろ盾で日本だけは安泰・・・という考えだとしても、世界征服を地で行く加藤の全世界への武力行使をどう正当化するんだろう・・・。それとも最終的には世論なんて関係なく力で制圧する考えなのか。

浩一の家族を利用してマスコミを誘導する桐山。放送を見た浩一が恥ずかしさのあまり悶絶するのは分からなくもないですが^^; 家族を盾にされたりする心配はしなくてもいいの? 加藤機関と桐山たちの目的がラインバレルの奪取にあるなら脅迫手段として利用される可能性も十分あるわけで、既に家族へ手が及んでいることに危機感を抱いてもいいと思うのですが・・・。今はそこまで考えられる余裕がないのが現状・・・なのかな。

浩一の妹の美菜に謝礼としてゲーム機をプレゼントしたり、JUDAのマキナを並べてカッコいいなんて満足した上ファクターを放置する詰めの甘さを感じる一方で、加藤機関の掌握を画策する桐山の支配欲には野心溢れる・・・というより子供のそれに近いものを感じる。加藤にしても森次にしても、利用されているだけなのは桐山だったりする気がしてきます。
ラインバレルで転位した先での米軍基地でのやり取り。

こんな非常事態でもお色気を忘れない・・・というか普通に下着を露出するのはラインバレルの特徴の一つでもあるような^^; 絵美と一つ屋根の下で年頃の少年らしい浩一の様子が微笑ましい一方で、絵美との触れ合いやジュディの教えを受けて浩一が成長する過程が今回のメインだったと思います。
死の間際にラインバレルを絵美に託した父と、今の自分の在り方に思い悩む絵美。絵美の父親の城崎天児の言葉からは、“カウンターマキナ”、つまりラインバレルはマキナを倒すためのマキナであるようですが、どういう経緯でラインバレルが造られたのかが今後の鍵になりそう。加藤が執着する理由にも絡んでいそうですね。

JUDAのマキナ搭乗者が拘束されることなく普通に生活しているのはやっぱり桐山の甘さが出ているような気がする・・・。JUDAのファクターを殺して新たにマキナのファクターを据えるという森次の案より屈伏させて従わせた方がいいなんて言っている辺り、ゲーム感覚で楽しんでいるというか。
そんな桐山に付き従う森次には何らかの目的があるんだろうけど、かつての敵だったジャック・スミスの訝しむ視線とか、思わせぶりな部分がちらほらと。石神社長を殺した事は拭えない事実だし、JUDAに戻ることは望み薄ですが、加藤にも桐山にも属さない目的があるように思えます。

信奉していた森次の裏切りに正面から立ち向かうサトル。成長したのは浩一だけじゃないんだね・・・。男らしさはだんだんと落ちてきているような気がするけどね(;^ω^)
無事だった青沼さんからの手配で変装して監視下を抜けだすサトルと美海ですが、もうお約束と言ってもいいサトルの女装。絶対狙ってるんでしょこれ(笑)
美海は浩一と絵美の関係を意識したり、前回でも少し見られたやきもちを感じさせる場面があったけど、何だかだんだん絵美に近づいているような気がする・・・。以前のような余裕が無くなってきてるってことでもあるのかも。
ラインバレルをあぶり出すための米軍基地への加藤機関への攻撃。

ラインバレルで出撃しようとする浩一へのジュディの叱咤。ここでラインバレルが出ては相手の思う壺。未来のために自分の命をかけて、浩一たちを逃がそうとするジュディ中尉。浩一の目の前で『大人の正義』を貫き、デミトリー・マガロフを道連れにして死亡・・・。浩一だけでなく、サトルが立ち直るきっかけを作った、二人の成長に大きく影響を与えた人でもありました。
個人的には感情にまかせてでも皆を守りたいっていう浩一を見たかった気もします。浩一がそうしなかったのは、自分の力不足を理解した上で、後の事を考えての決断だったのでしょうけれど・・・。もちろんジュディに諭されなければあのまま出撃していたと思いますが。

少年の想い描く『正義の味方』から、現実を伴って『正義の味方』に成長していく浩一。その成長は頼もしくもあるけれど、少し寂しいようにも思えたり。やっぱり少しくらい無茶をしてしまう方が浩一らしいと思うんですよね。そしてその成長を喜ぶ加藤・・・。やっぱり単純にラインバレルのファクターとしてだけじゃなくて、浩一自身に強い関心を持っている。立場と思想は全く違うけど、石神社長と同じポジションで浩一の成長を見守るような、そんな存在に思えてくるんですよね・・・。
次回 鉄のラインバレル 第16話 『黄昏の断罪』

<関連サイト>
鉄のラインバレル 公式サイト

“大人”に成長していく少年
桐山によるマスコミ操作ですっかり悪の秘密結社に仕立て上げられたJUDA。
世論を味方につけて、JUDAや邪魔者を排除しようとする桐山たち新政権だけど、加藤機関の世界征服の行動とは食い違ってるように見えるのは気のせい?最終的には加藤の後ろ盾で日本だけは安泰・・・という考えだとしても、世界征服を地で行く加藤の全世界への武力行使をどう正当化するんだろう・・・。それとも最終的には世論なんて関係なく力で制圧する考えなのか。

浩一の家族を利用してマスコミを誘導する桐山。放送を見た浩一が恥ずかしさのあまり悶絶するのは分からなくもないですが^^; 家族を盾にされたりする心配はしなくてもいいの? 加藤機関と桐山たちの目的がラインバレルの奪取にあるなら脅迫手段として利用される可能性も十分あるわけで、既に家族へ手が及んでいることに危機感を抱いてもいいと思うのですが・・・。今はそこまで考えられる余裕がないのが現状・・・なのかな。

浩一の妹の美菜に謝礼としてゲーム機をプレゼントしたり、JUDAのマキナを並べてカッコいいなんて満足した上ファクターを放置する詰めの甘さを感じる一方で、加藤機関の掌握を画策する桐山の支配欲には野心溢れる・・・というより子供のそれに近いものを感じる。加藤にしても森次にしても、利用されているだけなのは桐山だったりする気がしてきます。
ラインバレルで転位した先での米軍基地でのやり取り。

こんな非常事態でもお色気を忘れない・・・というか普通に下着を露出するのはラインバレルの特徴の一つでもあるような^^; 絵美と一つ屋根の下で年頃の少年らしい浩一の様子が微笑ましい一方で、絵美との触れ合いやジュディの教えを受けて浩一が成長する過程が今回のメインだったと思います。
死の間際にラインバレルを絵美に託した父と、今の自分の在り方に思い悩む絵美。絵美の父親の城崎天児の言葉からは、“カウンターマキナ”、つまりラインバレルはマキナを倒すためのマキナであるようですが、どういう経緯でラインバレルが造られたのかが今後の鍵になりそう。加藤が執着する理由にも絡んでいそうですね。

JUDAのマキナ搭乗者が拘束されることなく普通に生活しているのはやっぱり桐山の甘さが出ているような気がする・・・。JUDAのファクターを殺して新たにマキナのファクターを据えるという森次の案より屈伏させて従わせた方がいいなんて言っている辺り、ゲーム感覚で楽しんでいるというか。
そんな桐山に付き従う森次には何らかの目的があるんだろうけど、かつての敵だったジャック・スミスの訝しむ視線とか、思わせぶりな部分がちらほらと。石神社長を殺した事は拭えない事実だし、JUDAに戻ることは望み薄ですが、加藤にも桐山にも属さない目的があるように思えます。

信奉していた森次の裏切りに正面から立ち向かうサトル。成長したのは浩一だけじゃないんだね・・・。男らしさはだんだんと落ちてきているような気がするけどね(;^ω^)
無事だった青沼さんからの手配で変装して監視下を抜けだすサトルと美海ですが、もうお約束と言ってもいいサトルの女装。絶対狙ってるんでしょこれ(笑)
美海は浩一と絵美の関係を意識したり、前回でも少し見られたやきもちを感じさせる場面があったけど、何だかだんだん絵美に近づいているような気がする・・・。以前のような余裕が無くなってきてるってことでもあるのかも。
ラインバレルをあぶり出すための米軍基地への加藤機関への攻撃。

ラインバレルで出撃しようとする浩一へのジュディの叱咤。ここでラインバレルが出ては相手の思う壺。未来のために自分の命をかけて、浩一たちを逃がそうとするジュディ中尉。浩一の目の前で『大人の正義』を貫き、デミトリー・マガロフを道連れにして死亡・・・。浩一だけでなく、サトルが立ち直るきっかけを作った、二人の成長に大きく影響を与えた人でもありました。
個人的には感情にまかせてでも皆を守りたいっていう浩一を見たかった気もします。浩一がそうしなかったのは、自分の力不足を理解した上で、後の事を考えての決断だったのでしょうけれど・・・。もちろんジュディに諭されなければあのまま出撃していたと思いますが。

少年の想い描く『正義の味方』から、現実を伴って『正義の味方』に成長していく浩一。その成長は頼もしくもあるけれど、少し寂しいようにも思えたり。やっぱり少しくらい無茶をしてしまう方が浩一らしいと思うんですよね。そしてその成長を喜ぶ加藤・・・。やっぱり単純にラインバレルのファクターとしてだけじゃなくて、浩一自身に強い関心を持っている。立場と思想は全く違うけど、石神社長と同じポジションで浩一の成長を見守るような、そんな存在に思えてくるんですよね・・・。
次回 鉄のラインバレル 第16話 『黄昏の断罪』

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鉄のラインバレル 公式サイト
この記事へのコメント
>westernblackさん
『お父さんのようなお母さんのような人』・・・ジュディ中尉のイメージってまさにその通りでしたね・・・。浩一やサトルに対して真正面から向き合ってくれた大人でした。人の生死や辛い境遇など、だんだん暗い展開になってきましたが、その中で成長する浩一の姿はどんどん頼れるものになってきましたね。これからの活躍に期待したいと思います。
『お父さんのようなお母さんのような人』・・・ジュディ中尉のイメージってまさにその通りでしたね・・・。浩一やサトルに対して真正面から向き合ってくれた大人でした。人の生死や辛い境遇など、だんだん暗い展開になってきましたが、その中で成長する浩一の姿はどんどん頼れるものになってきましたね。これからの活躍に期待したいと思います。
RSS入ってなくて見逃してました(^^;
桐山はバカ殿っぷりがわかりやすくて仕方がない。
こういう、あえて単純な図式にしてるのは「サクラ大戦」とか大好きです。
燃えて萌える熱い展開が素晴らしい。
今視聴者にもたまってるフラストレーションを浩一がいつ発散してくれるのか。
2月に入ればさらに加速するんでしょうね。
加藤さんが実はいい人でした…みたいになりそうな展開だなとは思いますが、壮絶な勘違いであって欲しい。
「コードギアス」へのアンチテーゼの意味もあると思ってるので、そうなると加藤がいい思いをするのは許さん、と(笑)
桐山はバカ殿っぷりがわかりやすくて仕方がない。
こういう、あえて単純な図式にしてるのは「サクラ大戦」とか大好きです。
燃えて萌える熱い展開が素晴らしい。
今視聴者にもたまってるフラストレーションを浩一がいつ発散してくれるのか。
2月に入ればさらに加速するんでしょうね。
加藤さんが実はいい人でした…みたいになりそうな展開だなとは思いますが、壮絶な勘違いであって欲しい。
「コードギアス」へのアンチテーゼの意味もあると思ってるので、そうなると加藤がいい思いをするのは許さん、と(笑)
>ヴィーさん
桐山は森次にどこかで裏切られたり報いを受けるフラグがバッチリ立っちゃってますから、ある意味安心して見ていられるキャラクターかもしれません^^;
加藤の行動に関しては世界征服を地でいく一方で浩一の成長を促している節もありますし、これからの出方が気になりますね。浩一たちの世界からは悪役という形で、自分たちなりの正義を貫いていた・・・なんてことになりそうな気もしますが。
桐山は森次にどこかで裏切られたり報いを受けるフラグがバッチリ立っちゃってますから、ある意味安心して見ていられるキャラクターかもしれません^^;
加藤の行動に関しては世界征服を地でいく一方で浩一の成長を促している節もありますし、これからの出方が気になりますね。浩一たちの世界からは悪役という形で、自分たちなりの正義を貫いていた・・・なんてことになりそうな気もしますが。
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兎追いし かの山~~
小鮒釣りし かの川~
なんて、強烈な精神攻撃www
桐山もなんて恐ろしいことを考え付くんだ(ノ∀`)
新たな決意。
「これが正義の味方ってもんさ!」
その姿を見届けて、浩一の正義がまた一歩。
鉄のラインバレル 第15話「ベクトル」の感想です。
絶望的な状況のJUDA。そんな中加藤機関は着々と世界征服を進めるが…
無防備にもほどがある!
健康な男子中学生の前でそのポーズは危険すぎです。
JUDAはテロ組織で石神社長に洗脳報道。
そして浩一の家族のインタビュー。
桐山にいいように情報操作されてるですね。
「本当の正義の味方」
鉄のラインバレル 第15話感想です。
とりあえず歌自重www
鉄のラインバレル 第15話「ベクトル」の感想です。
兎追いし かの山~~
小鮒釣りし かの川~
なんという強烈な精神攻撃www
桐山もなんて恐ろしいことを考え付くんだ(ノ∀`)
URL :
お母さんと妹に「城崎やジュディ中尉に恥ずかしいからやめろ~」と(笑) - westernblack - 2009年01月17日 19:48:46
ジュディ中尉があえて今子供たちに戦わせず、自分が体を張ることで時を稼ぎ、未来につなげる。人にできることは限られているから。本当に大人ですねえ。考えてみれば初登場時から浩一の恥ずかしい見得きりを「威勢のいい坊や」と言って初めて正面から受け止めてくれた人でしたね。本当の「正義の味方」の先輩としてはもちろん、「男なら女を守ってやるもんだ」とお父さんのようなお母さんのような人でした。ああ、そうか、こういう複雑な役割をさせるために、原作の男性の老兵をちょっと若い女性士官にしたのかと今納得しました(笑)
それでは失礼します