鉄のラインバレル 第19話 『届く陽、暴かれる陰』 感想
鉄のラインバレル
第19話 『届く陽、暴かれる陰』より感想です。
伝え合う友情と想い。
ぶつかり合う浩一と矢島。
『お前ひとりに全部やらせて、俺達は守られてろってのか・・・!』
『気にするな・・・昔から、そうだっただろ?』
蘇ってからの矢島は自分の意思を一方的に浩一に押しつける事しかしていないように思えます。自分の手に入れた力の使い方に気付いて、これからどうするのかを矢島に伝えようとしても、矢島は浩一が奢ってるようにしか見てくれない。これまで辿ってきた浩一の経過を見ていたらまた違ったんでしょうか。
矢島自身が一度死の間際に浩一に告げた『大事なのは、自分がどうしたいのか』という言葉も浩一の行動原理の一つなっていたというのに、現在の浩一を否定する矢島には共感できませんでした。
そんな矢島に、浩一が気付かせたのは矢島自身の本心。
『本当の事を言えよ、矢島!俺のためなんかじゃないだろ・・・!お前が本当に守りたかったのも・・・俺を、ずっと守ってくれた理由も・・・!全部、理沙子のためだろう!』
自分の考えを言い切るだけじゃなくて、矢島の根底にあった理沙子への気持ちまで理解して、相手に伝えることができるようになったのも、浩一の成長あってこそですね・・・。
(正義の味方に、のぼせあがっていたのは・・・俺の方か・・・)
ここで思い浮かぶ子供の頃の矢島が浩一に『絶対なれよ、正義の味方!』と言うシーン。矢島死亡の時とはまた違う感慨深いものがあります。
あの時とは全く異なる意味合いで、浩一が正義の味方を目指すための理由ではなく、矢島が自分の気持ちを理解した時。浩一は矢島の手から離れて、守られている存在じゃなくなったことを証明した瞬間でもありました。
二人の対峙を際立たせる演出も良かったですね。ラインバレルとアパレシオンのぶつかり合った腕を走って、お互いの拳を交わすシーンは熱かった・・・その後の浩一と矢島の殴り合いも、お互いの気持ちを生身で伝え合うっていう、王道だけど惹かれる展開。
矢島が蘇った展開は当初はどうかと思いましたが、こういう形で浩一の成長を見せるとは思いませんでした。しかも一番その成長を伝えたかった矢島を相手に・・・というのがもうね(^^) 単に切り捨てで矢島が敵になって死んでいたらどうしようかと思いましたけれど^^; 杞憂に終わって良かったです。
そしてその後の浩一と矢島の共闘。これはもう胸が熱くならざるを得ません・・・。
こういう展開あってこそのロボットアニメ、ラインバレルなんですね。
矢島も絵美も、“自分が本当はどうしたいのか”に気付いて、お互いの気持ちを伝えるために前に進み出しました。矢島もその想いは実らなかったとはいえ、しっかり自分の気持ちに決着をつけましたね。切ないけれど、やっぱり矢島は昔のままの矢島で良かった・・・。
絵美と浩一は結局邪魔が入ってしまいましたが^^; 気になるのはその場に居合わせて諦めるように去っていく美海。次回予告から見ても何だか嫌な予感が・・・。今回活躍できなかったのも一因あるようで、気になります・・・。
それに引き続き次回への伏線も。
加藤機関が世界中に設置されたスフィアは、大規模な空間の歪みを引き起こし、この世界へ“向こう側の軍勢”を呼び込む事が目的でした。
浩一たちの世界を征服するための主力部隊がやってくる・・・。今の加藤機関との戦いだけで手一杯なのに、そんな事になれば太刀打ちできるとは思えませんね。JUDA側はこの主力部隊の侵攻を防ぐための行動に移りそう。
一方の加藤機関側での不穏な動き。今回のJUDAへの攻撃は、加藤の意思ではなかったとのこと。
菅原マサキの独断行動だったということ・・・?いつも傍らにいたマサキが加藤の傍を離れて、今は森次がその代わりに側近の役目を果たしているような現状。加藤機関の内部分裂なんてこともあったりする・・・?
あと、加藤がいつも行っていたコンピュータゲーム。今潰しでなくて、あれは石神社長が加藤機関を離れる時に置いていった“置きみやげ”だったのですか(^^; どうやら機関離反時に石神社長は『フラッグ』なるものを奪ってプロテクトを掛け、その起動のための鍵があのゲームのクリアだったようですが・・・。
『これで鍵は開いた・・・では、我々もラストステージへ進むとしよう』
Go ahead if you dare. The hero of justice will prevail in the end!
(勇気があるのなら前へ進め。正義の味方は最後に勝つ!)
解除されたプロテクトの後、モニタに映る石神社長の残したメッセージ。
どんな困難にも打ち勝つ正義の味方の意思を示しているのか、それとも・・・?
次回 鉄のラインバレル 第20話 『運命の男』
とにかく気になる美海の安否。逆を衝いて再び浩一とのフラグなる・・・な展開にはならないかなぁ・・・。
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第19話 『届く陽、暴かれる陰』より感想です。
伝え合う友情と想い。
ぶつかり合う浩一と矢島。
『お前ひとりに全部やらせて、俺達は守られてろってのか・・・!』
『気にするな・・・昔から、そうだっただろ?』
蘇ってからの矢島は自分の意思を一方的に浩一に押しつける事しかしていないように思えます。自分の手に入れた力の使い方に気付いて、これからどうするのかを矢島に伝えようとしても、矢島は浩一が奢ってるようにしか見てくれない。これまで辿ってきた浩一の経過を見ていたらまた違ったんでしょうか。
矢島自身が一度死の間際に浩一に告げた『大事なのは、自分がどうしたいのか』という言葉も浩一の行動原理の一つなっていたというのに、現在の浩一を否定する矢島には共感できませんでした。
そんな矢島に、浩一が気付かせたのは矢島自身の本心。
『本当の事を言えよ、矢島!俺のためなんかじゃないだろ・・・!お前が本当に守りたかったのも・・・俺を、ずっと守ってくれた理由も・・・!全部、理沙子のためだろう!』
自分の考えを言い切るだけじゃなくて、矢島の根底にあった理沙子への気持ちまで理解して、相手に伝えることができるようになったのも、浩一の成長あってこそですね・・・。
(正義の味方に、のぼせあがっていたのは・・・俺の方か・・・)
ここで思い浮かぶ子供の頃の矢島が浩一に『絶対なれよ、正義の味方!』と言うシーン。矢島死亡の時とはまた違う感慨深いものがあります。
あの時とは全く異なる意味合いで、浩一が正義の味方を目指すための理由ではなく、矢島が自分の気持ちを理解した時。浩一は矢島の手から離れて、守られている存在じゃなくなったことを証明した瞬間でもありました。
二人の対峙を際立たせる演出も良かったですね。ラインバレルとアパレシオンのぶつかり合った腕を走って、お互いの拳を交わすシーンは熱かった・・・その後の浩一と矢島の殴り合いも、お互いの気持ちを生身で伝え合うっていう、王道だけど惹かれる展開。
矢島が蘇った展開は当初はどうかと思いましたが、こういう形で浩一の成長を見せるとは思いませんでした。しかも一番その成長を伝えたかった矢島を相手に・・・というのがもうね(^^) 単に切り捨てで矢島が敵になって死んでいたらどうしようかと思いましたけれど^^; 杞憂に終わって良かったです。
そしてその後の浩一と矢島の共闘。これはもう胸が熱くならざるを得ません・・・。
こういう展開あってこそのロボットアニメ、ラインバレルなんですね。
矢島も絵美も、“自分が本当はどうしたいのか”に気付いて、お互いの気持ちを伝えるために前に進み出しました。矢島もその想いは実らなかったとはいえ、しっかり自分の気持ちに決着をつけましたね。切ないけれど、やっぱり矢島は昔のままの矢島で良かった・・・。
絵美と浩一は結局邪魔が入ってしまいましたが^^; 気になるのはその場に居合わせて諦めるように去っていく美海。次回予告から見ても何だか嫌な予感が・・・。今回活躍できなかったのも一因あるようで、気になります・・・。
それに引き続き次回への伏線も。
加藤機関が世界中に設置されたスフィアは、大規模な空間の歪みを引き起こし、この世界へ“向こう側の軍勢”を呼び込む事が目的でした。
浩一たちの世界を征服するための主力部隊がやってくる・・・。今の加藤機関との戦いだけで手一杯なのに、そんな事になれば太刀打ちできるとは思えませんね。JUDA側はこの主力部隊の侵攻を防ぐための行動に移りそう。
一方の加藤機関側での不穏な動き。今回のJUDAへの攻撃は、加藤の意思ではなかったとのこと。
菅原マサキの独断行動だったということ・・・?いつも傍らにいたマサキが加藤の傍を離れて、今は森次がその代わりに側近の役目を果たしているような現状。加藤機関の内部分裂なんてこともあったりする・・・?
あと、加藤がいつも行っていたコンピュータゲーム。今潰しでなくて、あれは石神社長が加藤機関を離れる時に置いていった“置きみやげ”だったのですか(^^; どうやら機関離反時に石神社長は『フラッグ』なるものを奪ってプロテクトを掛け、その起動のための鍵があのゲームのクリアだったようですが・・・。
『これで鍵は開いた・・・では、我々もラストステージへ進むとしよう』
Go ahead if you dare. The hero of justice will prevail in the end!
(勇気があるのなら前へ進め。正義の味方は最後に勝つ!)
解除されたプロテクトの後、モニタに映る石神社長の残したメッセージ。
どんな困難にも打ち勝つ正義の味方の意思を示しているのか、それとも・・・?
次回 鉄のラインバレル 第20話 『運命の男』
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この記事へのコメント
>ヴィーさん
ラインバレルは浩一の成長を見せながら気持ちいいほど王道展開を貫く姿勢がたまりません・・・(´∀`*) 矢島を乗り越えて更に大きくなった浩一、1話の時からは想像もつかない成長っぷりですよね(^-^)
そういえば、あのPCが壊れたらプロテクトって・・・^^; 加藤が慌てる様子を想像して思わず笑ってしまいました(笑)
美海のキスシーンは後の傷付いた姿と合わせた死亡フラグ?と心配してしまいますが、浩一の颯爽と現れたようなラストのカットを見ると美海の危機に助けに来るって展開なのでしょうか・・・う~ん、気になります。
原作とは全然違う展開なんですよね。暇があったら読んでみたいです(^^)
帆立の長谷川商店・・・って、ええっ!?(笑)これってコラボだったりするんでしょうか(;゚Д゚)
ラインバレルは浩一の成長を見せながら気持ちいいほど王道展開を貫く姿勢がたまりません・・・(´∀`*) 矢島を乗り越えて更に大きくなった浩一、1話の時からは想像もつかない成長っぷりですよね(^-^)
そういえば、あのPCが壊れたらプロテクトって・・・^^; 加藤が慌てる様子を想像して思わず笑ってしまいました(笑)
美海のキスシーンは後の傷付いた姿と合わせた死亡フラグ?と心配してしまいますが、浩一の颯爽と現れたようなラストのカットを見ると美海の危機に助けに来るって展開なのでしょうか・・・う~ん、気になります。
原作とは全然違う展開なんですよね。暇があったら読んでみたいです(^^)
帆立の長谷川商店・・・って、ええっ!?(笑)これってコラボだったりするんでしょうか(;゚Д゚)
プラスの方のご期待の展開になってよかったですね。4話は浩一がファクター、矢島が普通の人間で、これでは本当の和解はできないのでは?という素朴な消化不良の感が残っていましたが、ご丁寧にこういう展開で解消してくれました(笑)やはり浩一から一方的に説明して分かってもらうのは無理という展開でしたね。しかも拳が要ると(笑)和解は言葉と体のキャッチボールからしか生まれないというのは考えさせられます。まあ、今後大人になっても拳が要るのでは困りますけど(笑)矢島は「デキる子」なのですが、だからこそ、そこには何でも要領よくやるために裏表が生じるのに、浩一は万事が不器用な「ダメな子」だが、バカであるが故に文字通りの「愚直」で裏表がない。そして結局バカの方に「本当の正義の味方」の判定を下す。これが実にアニメらしいと思いました(笑)最後は社長のメッセージ通り正義の味方=バカが勝つという展開になるのでしょうか。そこまでどうやってもっていくつもりなのでしょうね(笑)
でもやっぱり世間には美海派の方が結構いらっしゃいますね。アニメでは素直に健気なお姉さんキャラになっているので、確かにちょっと可哀想な印象かも。彼女は次回一念発起しそうですが、言われてみると、コードギアスでシャーリーが死んだ時にちょっと流れの雰囲気が似てるかもですね。どうなりますでしょうか。それでは失礼します
でもやっぱり世間には美海派の方が結構いらっしゃいますね。アニメでは素直に健気なお姉さんキャラになっているので、確かにちょっと可哀想な印象かも。彼女は次回一念発起しそうですが、言われてみると、コードギアスでシャーリーが死んだ時にちょっと流れの雰囲気が似てるかもですね。どうなりますでしょうか。それでは失礼します
>westernblackさん
復活してまた死亡・・・なんていう展開とは逆を行ってくれたので本当に良かったと思います(^^) 現在の正義の味方としての浩一と、あの時のまま時間の止まってしまった矢島の拳を通した分かり合い・・・昔の良き時代のアニメを思い出してしまいます(笑) 浩一が矢島の気持ちを理解した上で自分の気持ちを押し通したのも成長あってこそでしょうね。 『正義は最後に勝つ』、きっと気持ちのいい見せ方をしてくれると思います^^
今までツンツンしていた絵美が近付いてきて、同時に対抗心を出し始めた美海は引き下がる・・・という展開でしたけど、今回の様子を見ると次回は危なげな気もするし、逆転の方向性もあるような・・・何にしても浩一が鍵ですね^^;
今度も悪い方向には向かわないように祈りたいです・・・。
復活してまた死亡・・・なんていう展開とは逆を行ってくれたので本当に良かったと思います(^^) 現在の正義の味方としての浩一と、あの時のまま時間の止まってしまった矢島の拳を通した分かり合い・・・昔の良き時代のアニメを思い出してしまいます(笑) 浩一が矢島の気持ちを理解した上で自分の気持ちを押し通したのも成長あってこそでしょうね。 『正義は最後に勝つ』、きっと気持ちのいい見せ方をしてくれると思います^^
今までツンツンしていた絵美が近付いてきて、同時に対抗心を出し始めた美海は引き下がる・・・という展開でしたけど、今回の様子を見ると次回は危なげな気もするし、逆転の方向性もあるような・・・何にしても浩一が鍵ですね^^;
今度も悪い方向には向かわないように祈りたいです・・・。
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「2人の友情」
矢島の問題に決着。
鉄のラインバレル 第19話感想です。
なんという熱血展開(笑
俺のドリルは天を突く!(違
「矢島、お前自身はどうしたいんだよ!?」
鉄のラインバレル 1 (1) (チャンピオンREDコミックス)(2005/06/20)清水 栄一商品詳細を見る熱い、熱すぎるぅ~~~!!!
ぶつけ合う想い。
遂に肉弾戦となった矢島英明vs早瀬浩一。やはり基礎体力や経験値の差でしょうか矢島が、圧倒的に強いですね。
URL :
- ヴィー - 2009年02月15日 01:32:08
あの時の殴り合いをもう一度やり直して今度は完結させる…成長を見せるのにこれほどいい展開はないですね~。
浩一には生きようとする因子があるから加藤は認めてるのかと思いました。
加藤が一生懸命ローグやってたのはそういうことだったのか!
なんでやねん!という気持ちもありますが、石神もこんなかなり運が左右するゲームにプロテクト仕込むなんておふざけが過ぎるわと思いました。
パソコン本体はPC-9801?
途中で壊れても保守サービスが終了してるのもある意味怖いトラップです(笑)
ウィザードリィでディスクアクセスで敵とのエンカウントを知るとか死んだ瞬間ディスクをイジェクトとか今の子には理解できんのだろうなーとか妄想します。
次回予告で美海と浩一がキスしてるんですが、世界の危機でも他にもいろいろ日常生活?はあるようですね。
原作の1巻を買いましたが、いろいろかなり違う様子。
でも、原作どおりなんて面白くもなんともないし、この設定とテーマにした製作陣はたいしたものだと思います。