WHITE ALBUM(ホワイトアルバム) 第8話 『時間がない時ほど、多くの事ができる。やってしまう。もちろん、恋だって』感想
WHITE ALBUM(ホワイトアルバム)
第8話 『時間がない時ほど、多くの事ができる。やってしまう。もちろん、恋だって』

落ちたら、あとは落ちるだけ――

完璧すぎる理奈の歌に冬弥は捕まってしまって、その後、英二が聞かせた未完成の由綺の歌は、冬弥にとってはあまりにもいつもの由綺と同じすぎて・・・。
由綺の歌を聞いた冬弥は、自分に向けられている声が周りに発せられていることを知って、いつまでも会えないことと相まって、かなり複雑な心境なんでしょうね。自分以外に向けられる普段の由綺の声。でもそれは、冬弥を想って歌っていた由綺の本来の声なだけで・・・。こんなところでもすれ違い。
理奈の兄の英二は、頂上に立って変えられなくなった自分を見限って、理奈を育てようとしたけれど、あっという間に理奈は自分と同じ域にまで達してしまって――。由綺は理奈に比べたら及びつかないけれど、その未完さ故にアイドルとして、常に変化するその様子に惹かれるものがあった。そんな英二の心を、理奈も理解していたのは兄妹だからこそで、その分、寂しさも人一倍強かったのかな。英二に相手にされない寂しさを、由綺の恋人である冬弥に求め始めたようだけど、それは冬弥にとっても同じことで・・・。冬弥の混乱の始まりはこれがきっかけだったのかもしれない。

壊れかけたはるかに、不良が近づいてきて、これはまた鬱展開か?と思ったら、マナの登場で助かった・・・のはいいけど、どれだけチンピラなんだかこの不良たち・・・。見ていて胸が悪くなるっていうのはこういうことですか。
冬弥を自分の兄に仕立てたマナとはるかの二人の会話。はるかは、帰ってこない兄(冬弥)に寂しさを感じているようで、それはマナから見たら、彼氏に置いていかれた恋人の表情に見えたんですね。マナの方は、あれで冬弥のことはかなり気に入ってるような気配がするなぁ・・・。はるかの事じゃないけど、『顔に書いてある』のはお互い様ですね^^;

はるかが夢に見た子供の頃の冬弥と由綺らしき影は、過去にはるかが二人の想いでの場所に居たことも意味してる?ライトで照らすマナは、はるかに光が差す=鬱状態から抜け出せるって事を暗に示しているようで、この一連の描写は正に“夢”って感じがして面白い。はるかにとってはマナは冬弥と引き合わせてくれた“座敷わらし”ですか。相変わらず良い感性をしていらっしゃいます(笑)

その後の冬弥は、完全に由綺を忘れたかのように美咲さんとの学祭の作業や日常に没頭。よく考えたら、自分がアパートにいないことなんて、一言由綺に伝えておけば済むことなのに、それをしないのは冬弥自身、由綺と話すことに抵抗を感じているということ・・・。“すれ違い”から“自分から避けてしまう”事になってしまっているのは、理奈との一件で揺れてる自分に気付いたから?
冬弥の実家にかけてきた由綺の電話を美咲さんがとって、学祭の準備を手伝ってもらってるとは言わずに、『お家のお手伝いに』って明らかに自分が冬弥の近くにいるってアピールする様子は、冬弥に対する美咲さんの想い故なんだろうけど、前回の理奈の件にしても、かなり前面に好意を表すようになってきたなぁ・・・。知らぬは本人ばかりなりで、冬弥は今のところ周りに女性がいるって状態を持て余しているようだけど、それも長引きはしないだろうっていうのが今回の展開。

理奈の誕生日のためにやってきた冬弥と、久しぶりに顔を合わす由綺。
しかもその日は理奈と由綺のレコーディングの日・・・『全くの偶然』なんて言う英二の言葉がわざとらしすぎる。自分を放ったらかして、理奈に傾く冬弥の様子に、由綺は気付けないのかな・・・。
弥生さんにその心を見透かされて、“ご褒美”ではなく“お仕置き”としてキスを受け入れる冬弥・・・。
由綺とのすれ違いの関係から、理奈に心が傾いて、自己嫌悪のところに弥生の誘惑・・・と、どんどん駄目になっていく冬弥の様子が描かれてますが、ここにはるかと美咲さんのトラウマを抱えた二人が加わって、ますます泥沼になっていく展開になるんでしょうか・・・。マナは一歩外れて観察者の役割?今回の展開を見てると冬弥にヤキを入れる役目なのかとも思えてきます。家庭環境がわけありなので、これから冬弥に依存するって方向もあるのかもしれないですが。
結局、弥生さんとの関係に逃げてしまった冬弥だけど、気になったのは弥生宛にひらがなで『しのづかやよい』と書かれて送られてきた封筒の束。全部捨てていたけれど、あれは誰からの手紙だったんだろう?前回取らなかった電話といい、何かを避けている様子が見られましたが・・・。男女の関係で終始すると思ったら、一癖何かありそうな気配。
はるかは今回持ち直したけれど、冬弥への依存は消えていないし、積極的になった美咲さんの攻勢も始まって、ここからが本番といったところでしょうか。主人公の立てたフラグが悪い意味で発揮されていくのは・・・。
次回 WHITE ALBUM(ホワイトアルバム) 第9話 『思い出に気の利いたシナリオは要らない。口から出た瞬間、どうせみんなたわ言』

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第8話 『時間がない時ほど、多くの事ができる。やってしまう。もちろん、恋だって』

落ちたら、あとは落ちるだけ――

完璧すぎる理奈の歌に冬弥は捕まってしまって、その後、英二が聞かせた未完成の由綺の歌は、冬弥にとってはあまりにもいつもの由綺と同じすぎて・・・。
由綺の歌を聞いた冬弥は、自分に向けられている声が周りに発せられていることを知って、いつまでも会えないことと相まって、かなり複雑な心境なんでしょうね。自分以外に向けられる普段の由綺の声。でもそれは、冬弥を想って歌っていた由綺の本来の声なだけで・・・。こんなところでもすれ違い。
理奈の兄の英二は、頂上に立って変えられなくなった自分を見限って、理奈を育てようとしたけれど、あっという間に理奈は自分と同じ域にまで達してしまって――。由綺は理奈に比べたら及びつかないけれど、その未完さ故にアイドルとして、常に変化するその様子に惹かれるものがあった。そんな英二の心を、理奈も理解していたのは兄妹だからこそで、その分、寂しさも人一倍強かったのかな。英二に相手にされない寂しさを、由綺の恋人である冬弥に求め始めたようだけど、それは冬弥にとっても同じことで・・・。冬弥の混乱の始まりはこれがきっかけだったのかもしれない。

壊れかけたはるかに、不良が近づいてきて、これはまた鬱展開か?と思ったら、マナの登場で助かった・・・のはいいけど、どれだけチンピラなんだかこの不良たち・・・。見ていて胸が悪くなるっていうのはこういうことですか。
冬弥を自分の兄に仕立てたマナとはるかの二人の会話。はるかは、帰ってこない兄(冬弥)に寂しさを感じているようで、それはマナから見たら、彼氏に置いていかれた恋人の表情に見えたんですね。マナの方は、あれで冬弥のことはかなり気に入ってるような気配がするなぁ・・・。はるかの事じゃないけど、『顔に書いてある』のはお互い様ですね^^;

はるかが夢に見た子供の頃の冬弥と由綺らしき影は、過去にはるかが二人の想いでの場所に居たことも意味してる?ライトで照らすマナは、はるかに光が差す=鬱状態から抜け出せるって事を暗に示しているようで、この一連の描写は正に“夢”って感じがして面白い。はるかにとってはマナは冬弥と引き合わせてくれた“座敷わらし”ですか。相変わらず良い感性をしていらっしゃいます(笑)

その後の冬弥は、完全に由綺を忘れたかのように美咲さんとの学祭の作業や日常に没頭。よく考えたら、自分がアパートにいないことなんて、一言由綺に伝えておけば済むことなのに、それをしないのは冬弥自身、由綺と話すことに抵抗を感じているということ・・・。“すれ違い”から“自分から避けてしまう”事になってしまっているのは、理奈との一件で揺れてる自分に気付いたから?
冬弥の実家にかけてきた由綺の電話を美咲さんがとって、学祭の準備を手伝ってもらってるとは言わずに、『お家のお手伝いに』って明らかに自分が冬弥の近くにいるってアピールする様子は、冬弥に対する美咲さんの想い故なんだろうけど、前回の理奈の件にしても、かなり前面に好意を表すようになってきたなぁ・・・。知らぬは本人ばかりなりで、冬弥は今のところ周りに女性がいるって状態を持て余しているようだけど、それも長引きはしないだろうっていうのが今回の展開。

理奈の誕生日のためにやってきた冬弥と、久しぶりに顔を合わす由綺。
しかもその日は理奈と由綺のレコーディングの日・・・『全くの偶然』なんて言う英二の言葉がわざとらしすぎる。自分を放ったらかして、理奈に傾く冬弥の様子に、由綺は気付けないのかな・・・。
弥生さんにその心を見透かされて、“ご褒美”ではなく“お仕置き”としてキスを受け入れる冬弥・・・。
由綺とのすれ違いの関係から、理奈に心が傾いて、自己嫌悪のところに弥生の誘惑・・・と、どんどん駄目になっていく冬弥の様子が描かれてますが、ここにはるかと美咲さんのトラウマを抱えた二人が加わって、ますます泥沼になっていく展開になるんでしょうか・・・。マナは一歩外れて観察者の役割?今回の展開を見てると冬弥にヤキを入れる役目なのかとも思えてきます。家庭環境がわけありなので、これから冬弥に依存するって方向もあるのかもしれないですが。
結局、弥生さんとの関係に逃げてしまった冬弥だけど、気になったのは弥生宛にひらがなで『しのづかやよい』と書かれて送られてきた封筒の束。全部捨てていたけれど、あれは誰からの手紙だったんだろう?前回取らなかった電話といい、何かを避けている様子が見られましたが・・・。男女の関係で終始すると思ったら、一癖何かありそうな気配。
はるかは今回持ち直したけれど、冬弥への依存は消えていないし、積極的になった美咲さんの攻勢も始まって、ここからが本番といったところでしょうか。主人公の立てたフラグが悪い意味で発揮されていくのは・・・。
次回 WHITE ALBUM(ホワイトアルバム) 第9話 『思い出に気の利いたシナリオは要らない。口から出た瞬間、どうせみんなたわ言』

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Tag ⇒ | WHITEALBUM | | ホワイトアルバム | アニメ
この記事へのコメント
>ヴィーさん
弥生のこともあるでしょうし、理奈との関係で気持ちが揺れているっていうのもあるんでしょうね。はるかは冬弥に対する依存が強いようですので、狂わせられているかは見方によって異なるかもしれませんが・・・^^;
相変わらず細かい演出に時代背景を感じさせますね。
弥生のこともあるでしょうし、理奈との関係で気持ちが揺れているっていうのもあるんでしょうね。はるかは冬弥に対する依存が強いようですので、狂わせられているかは見方によって異なるかもしれませんが・・・^^;
相変わらず細かい演出に時代背景を感じさせますね。
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すれ違いから逃避へ―
河島はるか。ぴ、ぴんち。そんな暗くて、細い道を一人で歩いているからですよ。そんな危機を観月マナが救う。
WHITE ALBAM 第八頁 『時間がない時ほど、多くの事ができる。やってしまう。もちろん、恋だって』
恋はたくさんやっちゃダメでしょー!
ついにやってしまいました(*ノω
冬弥を見てるとイライラします(^^;
徐々に2人の時間が無くなって行く冬弥と由綺。
今回は理奈が2人を大きく変える回です。
忙しい時ほど他のことがしたくなる・・そして他の事をすると後で必ず後悔する・・それは人のサガである!
URL :
- ヴィー - 2009年02月25日 23:52:52
それでこじれにこじれてるわけですが。
はるかも次回予告で追っていた文字は「格安の恋」
やはり冬弥に人生狂わされるような気がします…
懐古的にはテレビ中継されてた三原山の噴火、視聴率表に載ってた「すばらしき世界旅行」「天才たけしの元気が出るテレビ」あたりでしょうか。
未だに続いてる番組名もチラホラ見られましたが。