鉄のラインバレル 第21話 『狂気の翼』 感想
鉄のラインバレル 第21話 『狂気の翼』より感想です。
森次の過去にまつろう者。
■森次玲二の過去から
痛覚のない自分の体を天から授けられた力と思いこみ、正義の味方を気取って不良たちと喧嘩を繰り返していた少年時代の森次。その独り善がりの正義は、結果として姉である百合子を死に至らしめることになってしまう・・・。
この頃の森次の姿は、序盤でラインバレルを手に入れて有頂天になっていた浩一の姿を彷彿とさせますね。大切なものを失った後に自分の間違いに気付くところも同じ。森次の目から見た浩一は過去の自分と重なって見えていたんでしょうか。
親友だった桐山は矢島と正反対な立場にあるのも印象的でした。
『玲二は何も悪くない!悪いのは怜二の正義を認めない世界の方だ!この腐った世界が百合子さんを殺したんだ!』
森次の行いを正しいものと認める桐山は親友であり理解者であり、信奉者であったようにも思えます。浩一が矢島に憧れていたように。
後に自分を正義の味方と称して歪んでしまった桐山の姿は、浩一が自分の道を見誤ったまま成長した姿であり、森次の過去の姿は力に溺れていた浩一そのものを表している・・・この二人の過去と現在の姿は、浩一の誤った過去と間違った未来を示しているようにも思えました。
姉を失った森次は、自分の間違いに気づき、失意のまま谷底へ。死にかけていたその時、加藤と出会い、ヴァーダントのファクターになった・・・。
石神社長と知り合う前から加藤と出会っていたという事は、加藤の言う正義の在り方に賛同してJUDAを裏切ったのか、それとも・・・。今回のサトルとのやり取りや今までの行動を見ても、単に加藤や自分の理想の為にJUDAを裏切ったようにも見えないのですが・・・。森次自身の本心は次回明かされる気がします。
■浩一を巡るトライアングル+α
調子を取り戻した美海はいつの間にか絵美と並んじゃってますね^^; やっぱり前回のキスは大きかったんでしょうか(笑) 理沙子も矢島に後押しされて三角関係に飛び込んじゃってますが、矢島はまだ理沙子の事は好きなままなんだよね・・・報われないなあ;;
それに引き換えシズナは美海や絵美のような目立った見せ場はない上にギャグで終わってしまうのがどうにも(ーー;) でもよく考えたら浩一、絵美、美海の三角関係に理沙子が加わってハーレム状態の所にシズナが参入って、残りの尺も少ないのにムリがあるような気もする・・・結構以前からフラグは立てていたのに、報われないなあ;;
■桐山閣下復活
マサキによって復活した桐山。前回やられた宗美もマサキが回収していたようですが、宗美は桐山の復活の犠牲になったわけじゃなくて、マサキが極秘に行っている実験に利用されるのかな?
どんどんマサキの暗躍が目立ってきますが、このまま裏ボス化しちゃう展開なんでしょうか・・・。
フラッグに近づくプリテンダーや、いなくなったサトルをJUDAメンバーに知らせる石神社長プログラム。
それにしても社長の高性能AI化ぶりが非常に気になるんですが・・・前は姿があってもプログラムなんだな?って感じたけれど、状況に応じた返答をしたり、現状把握して皆に伝えたりとまるで生きているかのよう。まさか今になって生きていたなんてことはないんでしょうけど^^; 絵美の指揮能力も社長がいなくなる布石だったでしょうし・・・。やっぱり石神社長ファンへのサービスみたいなものなのかな。
フラッグを襲う桐山のプリテンダー。桐山は半分機械化みたいな感じになってますが、どうしてもオレンジの人を思い出してしまう(笑)
『I am 正義・・・I am justice!』
マサキに改造されて、JUDAを襲うように差し向けられたんだろけど・・・何だかここにきて復活させられたのって、森次の過去の判明に合わせて無理させられただけのような気が。せめて森次と会話させるようなシチュエーションがあれば良かったのに・・・。
桐山は森次への言葉を最後に、マキナを暴走させて自爆。マサキの強化の実験台にされたんでしょうか。復活早々、哀れな最期でした・・・。
■森次VSサトル
森次の手紙は、山下を呼び出すための手紙だったようですね。山下をまだ使い道があると言って仲間に呼び込もうとする森次、森次の裏切りに反発するサトル。サトルがJUDAの一員として森次に立ち向かう姿は、浩一と同じように成長した姿を思わせます。森次に依存して心を痛めていたあの頃とはもう違うんだなぁと。
サトルに対してもやっぱり容赦のない森次。でも矢島のアパレシオン参戦によるサトルの戦闘ポジションの変化を指摘している所を見ると、やっぱり『成長を促している』ようにも見えるんですよね。次回明かされるんでしょうけれど、浩一たちに強くなってもらう事がJUDA離反の目的なのか、そうなると社長殺しが一番のネックになるんですが、そこもはっきり語ってほしい所。
どんな時でも間に合う正義の味方、浩一とラインバレル。今回はヒロインじゃないけど・・・サトルに限って言えばヒロインで合ってるのか(笑) 次回は森次との因縁に決着・・・?
展開的には盛り上がってる所なんだけど、やっぱり気になる尺の問題。
残り3、4話でどう収集をつけるのか、ちょっとムリな気がしてきました今更ながら^^;
このアニメで2期ってパッと思い浮かばないんですよね。綺麗に収まるようなラストならいいのですが。
次回 鉄のラインバレル 第22話 『鬼を喰らうモノ』
JUDAに遺恨はないと言っておきながら恨みありあり(特に社長に対して)な森次さんのセリフに笑ってしまう^^; 救いのある終わり方に期待です・・・。
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■森次玲二の過去から
痛覚のない自分の体を天から授けられた力と思いこみ、正義の味方を気取って不良たちと喧嘩を繰り返していた少年時代の森次。その独り善がりの正義は、結果として姉である百合子を死に至らしめることになってしまう・・・。
この頃の森次の姿は、序盤でラインバレルを手に入れて有頂天になっていた浩一の姿を彷彿とさせますね。大切なものを失った後に自分の間違いに気付くところも同じ。森次の目から見た浩一は過去の自分と重なって見えていたんでしょうか。
親友だった桐山は矢島と正反対な立場にあるのも印象的でした。
『玲二は何も悪くない!悪いのは怜二の正義を認めない世界の方だ!この腐った世界が百合子さんを殺したんだ!』
森次の行いを正しいものと認める桐山は親友であり理解者であり、信奉者であったようにも思えます。浩一が矢島に憧れていたように。
後に自分を正義の味方と称して歪んでしまった桐山の姿は、浩一が自分の道を見誤ったまま成長した姿であり、森次の過去の姿は力に溺れていた浩一そのものを表している・・・この二人の過去と現在の姿は、浩一の誤った過去と間違った未来を示しているようにも思えました。
姉を失った森次は、自分の間違いに気づき、失意のまま谷底へ。死にかけていたその時、加藤と出会い、ヴァーダントのファクターになった・・・。
石神社長と知り合う前から加藤と出会っていたという事は、加藤の言う正義の在り方に賛同してJUDAを裏切ったのか、それとも・・・。今回のサトルとのやり取りや今までの行動を見ても、単に加藤や自分の理想の為にJUDAを裏切ったようにも見えないのですが・・・。森次自身の本心は次回明かされる気がします。
■浩一を巡るトライアングル+α
調子を取り戻した美海はいつの間にか絵美と並んじゃってますね^^; やっぱり前回のキスは大きかったんでしょうか(笑) 理沙子も矢島に後押しされて三角関係に飛び込んじゃってますが、矢島はまだ理沙子の事は好きなままなんだよね・・・報われないなあ;;
それに引き換えシズナは美海や絵美のような目立った見せ場はない上にギャグで終わってしまうのがどうにも(ーー;) でもよく考えたら浩一、絵美、美海の三角関係に理沙子が加わってハーレム状態の所にシズナが参入って、残りの尺も少ないのにムリがあるような気もする・・・結構以前からフラグは立てていたのに、報われないなあ;;
■桐山閣下復活
マサキによって復活した桐山。前回やられた宗美もマサキが回収していたようですが、宗美は桐山の復活の犠牲になったわけじゃなくて、マサキが極秘に行っている実験に利用されるのかな?
どんどんマサキの暗躍が目立ってきますが、このまま裏ボス化しちゃう展開なんでしょうか・・・。
フラッグに近づくプリテンダーや、いなくなったサトルをJUDAメンバーに知らせる石神社長プログラム。
それにしても社長の高性能AI化ぶりが非常に気になるんですが・・・前は姿があってもプログラムなんだな?って感じたけれど、状況に応じた返答をしたり、現状把握して皆に伝えたりとまるで生きているかのよう。まさか今になって生きていたなんてことはないんでしょうけど^^; 絵美の指揮能力も社長がいなくなる布石だったでしょうし・・・。やっぱり石神社長ファンへのサービスみたいなものなのかな。
フラッグを襲う桐山のプリテンダー。桐山は半分機械化みたいな感じになってますが、どうしてもオレンジの人を思い出してしまう(笑)
『I am 正義・・・I am justice!』
マサキに改造されて、JUDAを襲うように差し向けられたんだろけど・・・何だかここにきて復活させられたのって、森次の過去の判明に合わせて無理させられただけのような気が。せめて森次と会話させるようなシチュエーションがあれば良かったのに・・・。
桐山は森次への言葉を最後に、マキナを暴走させて自爆。マサキの強化の実験台にされたんでしょうか。復活早々、哀れな最期でした・・・。
■森次VSサトル
森次の手紙は、山下を呼び出すための手紙だったようですね。山下をまだ使い道があると言って仲間に呼び込もうとする森次、森次の裏切りに反発するサトル。サトルがJUDAの一員として森次に立ち向かう姿は、浩一と同じように成長した姿を思わせます。森次に依存して心を痛めていたあの頃とはもう違うんだなぁと。
サトルに対してもやっぱり容赦のない森次。でも矢島のアパレシオン参戦によるサトルの戦闘ポジションの変化を指摘している所を見ると、やっぱり『成長を促している』ようにも見えるんですよね。次回明かされるんでしょうけれど、浩一たちに強くなってもらう事がJUDA離反の目的なのか、そうなると社長殺しが一番のネックになるんですが、そこもはっきり語ってほしい所。
どんな時でも間に合う正義の味方、浩一とラインバレル。今回はヒロインじゃないけど・・・サトルに限って言えばヒロインで合ってるのか(笑) 次回は森次との因縁に決着・・・?
展開的には盛り上がってる所なんだけど、やっぱり気になる尺の問題。
残り3、4話でどう収集をつけるのか、ちょっとムリな気がしてきました今更ながら^^;
このアニメで2期ってパッと思い浮かばないんですよね。綺麗に収まるようなラストならいいのですが。
次回 鉄のラインバレル 第22話 『鬼を喰らうモノ』
JUDAに遺恨はないと言っておきながら恨みありあり(特に社長に対して)な森次さんのセリフに笑ってしまう^^; 救いのある終わり方に期待です・・・。
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この記事へのコメント
>ヴィーさん
過去の森次と浩一、似てる要素があっても同じではない所に比較が表されているように思いました。
ネガティブな展開になるんだろうなって想像されるシーンがひっくり返ったり、主人公の活躍と成長ぶりに焦点が当たっていたり、他の作品に比べて気持ちよく見ることができるアニメだな~と思います。ガンダム00やコードギアスには見られなかった面白さがありますね。
森次の裏切りは次回はっきりするんでしょうね・・・。メガネを掛けてましたけれど、これからJUDAに戻るとか?社長の件があるから、それはムリ・・・となるとやっぱり・・・。
後は残り少ない話数で切り詰める気配もない展開、収拾をどうつけるのか気になりますね^^;
過去の森次と浩一、似てる要素があっても同じではない所に比較が表されているように思いました。
ネガティブな展開になるんだろうなって想像されるシーンがひっくり返ったり、主人公の活躍と成長ぶりに焦点が当たっていたり、他の作品に比べて気持ちよく見ることができるアニメだな~と思います。ガンダム00やコードギアスには見られなかった面白さがありますね。
森次の裏切りは次回はっきりするんでしょうね・・・。メガネを掛けてましたけれど、これからJUDAに戻るとか?社長の件があるから、それはムリ・・・となるとやっぱり・・・。
後は残り少ない話数で切り詰める気配もない展開、収拾をどうつけるのか気になりますね^^;
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森次さんのターン!
と思ったらあの人まで来たー!
鉄のラインバレル 第21話「狂気の翼」無料動画。アニメ・鉄のラインバレルはこちらから無料でご覧いただけます。
URL :
- ヴィー - 2009年03月03日 01:14:10
森次には矢島も石神も居なかった、と。
石神プログラムはAIが進化してるのか?と思ってますが、いろいろ仕込めたりするのかしら?
桐山は明らかにオレンジを意識してると思いますよ。
ラインバレルがガンダム00やコードギアスを意識してるのは明らかだし(私はアンチテーゼだと思ってます)
どちらにしろ、最終回に向けて誰もが「死んで当然」と思うキャラが必要ですから、まだ話数があればDr.マシリトみたいにどんどん機械化して復活したんじゃないかと思います(笑)
サトルは明らかに森次を否定しましたが、森次の表情の変化が無いから、まだ何を考えているかはわかりません。
少なくとも桐山、加藤と同じことを考えているわけではないでしょうけど。
最後はやっぱり死亡フラグをへし折った浩一ですが、ちゃんと収拾つくんだろうか?
私も心配です。