テイルズ オブ ジ アビス 第22話 『消えゆく者』 感想
テイルズ オブ ジ アビス 第22話 『消えゆく者』より感想です。

失われていく命・・・。

ディストとジェイド因縁の決着。
ディストの目的は死んでしまった恩師ネビリムを蘇らせることで、ジェイドもかつてはそれに賛同していました。けれど、ピオニー陛下の叱責と説得もあって、ジェイドはその研究から離れてしまった。ディスト本人はネビリムを死に至らしめたジェイドを恨むより、ネビリムを蘇らせる事に協力してほしいって想いの方が強いんですよね。アニスが言っていたように、態度はあんなでも実際は寂しがり屋で、ジェイドに対する執着も親友として認めているから。いつまでも過去の妄執に囚われたままのディストに、ジェイド自らが引導を渡すのは、ジェイドなりの親友に対する想いからなのかもしれません。
アンチフォンスロットを自力で解いて、秘奥儀『ミスティック・ケイジ』を発動。原作ではレベルアップという形で力を取り戻していましたが、こういう演出を見せるのもアニメならではで良かったと思います。

世界を覆う瘴気を消すためには、超振動で瘴気を中和するしかない。
それは1万人ものレプリカと、超振動を行う者の死を意味していました。塔にいるレプリカ以外の居場所を保障する代わりに、レムの塔のレプリカたちに命を差し出すことを要求するアッシュ。普通はどこか救いの道が用意してあるものだけど、テイルズオブジアビスにいたっては多くの人の命を犠牲にしなければ世界が生き残る道はないところにも、『命』を命題にしている所を感じますね。

各国の首脳が話し合っても解決策は見つからず。ジェイドはさらに過酷な提案を告げる・・・。
アッシュの代わりにルークが超振動を行うべきというジェイド。能力の優れたオリジナルが生き残り、処置に困るレプリカの数も減り、世界は助かる。研究者としての意見と、大局的な見方ができるのはジェイドらしいですね・・・憎まれ役を買って出るところも。本当はルークには死んでほしくないと思っているわけですが、他の仲間が反対する所で敢えてこんな発言ができるのも、年長者としてのジェイドの役割といったところでしょうか。

瘴気に侵されても使命を果たすことを、かつてルークが許してくれたように、ルークの決心が本当なら止めはしないというティア。でも内心は死んでほしくない気持ちでいっぱいなんですよね・・・。例え皆がルークを褒め称えても、自分だけは認めないってところにもう・・・;; 自分が経験してることだけに止められない、でも死んでほしくはない、死んだら許さない・・・無茶な要求のようで、ティアの心を素直に表してるシーンです。

決意を固め、超振動を行うことを告げるルーク。でもそれは、世界を救うと同時にユリアの預言を成就することに繋がっていた。ヴァンが言っていたユリアの預言は歪みをものともしないという言葉を思い出すジェイド。預言に囚われた世界はまだ続いている・・・。
レムの塔のレプリカたちも、自分たちの命をもってレプリカのための国を作ろうと決心していました。
レプリカはレプリカの意思で、自分達の仲間を守ろうとしている。命令に従うだけだったレプリカがこんな形で意思を持つことになるなんて、皮肉で、哀しい・・・。

駆け付けたアッシュが超振動を起こそうとするものの、ローレライの宝珠を感知した隙にルークに付き飛ばされ、ジェイドに取り押さえられる。アッシュが超振動を起こそうとしていたのは、残された時間がないからということですが・・・そのために自分が犠牲になろうとしていたんですね。
『皆・・・!俺に命を下さい!俺も一緒に、消えるから・・・!』
このシーンはいつ見ても辛い・・・(涙
思わず駆け寄ってしまうティアを、ガイが止めるのも、二人の気持ちが伝わってきて・・・やっぱり辛いです。
レプリカである自分が消えるべきっていう思いとは別に、イオンが遺した預言と、ルーク自身の存在意義もかけてるんだよね・・・。でも、やっぱり死ぬのは怖い。生きている者として当然の本能なのでしょう。

ルークはローレライの宝珠を自分の体に取り込んでいました。セブンスフォニムで構成されたレプリカの体が、同じセブンスフォニムでできている宝珠を体の中にしまい込んでしまっていた。
宝珠のフォニム拡散能力を打ち消すためにアッシュがルークの超振動に協力し、ルークは生還。世界を覆っていた瘴気も中和することに成功。でも、ルークの手は消えかかっていて・・・。

ベルケンドでの検査結果は心配ないと伝えるルークだけど、ジェイドの前では何もかもお見通し。この人の前で隠し事ができる人間は居ません(^^;
ルークの本当の診断結果は、細胞を繋ぐフォニム同士の極端に減少。つまり、近いうちにルークは消滅してしまうということ。その話を、影で聞いてしまったティア・・・;;
今回も辛いことばかりで見ていて心苦しいですね・・・。消滅という死の宣告を受けたルーク。死の恐怖を知ってもなお、皆に心配をかけないように隠そうとするルークが痛々しい・・・。それを知ってしまったティアは、今後どうルークと接するんでしょうか。最終回に向けて、過酷な展開が続きます・・・。
次回 テイルズ オブ ジ アビス 第23話 『悲しき決別』

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失われていく命・・・。

ディストとジェイド因縁の決着。
ディストの目的は死んでしまった恩師ネビリムを蘇らせることで、ジェイドもかつてはそれに賛同していました。けれど、ピオニー陛下の叱責と説得もあって、ジェイドはその研究から離れてしまった。ディスト本人はネビリムを死に至らしめたジェイドを恨むより、ネビリムを蘇らせる事に協力してほしいって想いの方が強いんですよね。アニスが言っていたように、態度はあんなでも実際は寂しがり屋で、ジェイドに対する執着も親友として認めているから。いつまでも過去の妄執に囚われたままのディストに、ジェイド自らが引導を渡すのは、ジェイドなりの親友に対する想いからなのかもしれません。
アンチフォンスロットを自力で解いて、秘奥儀『ミスティック・ケイジ』を発動。原作ではレベルアップという形で力を取り戻していましたが、こういう演出を見せるのもアニメならではで良かったと思います。

世界を覆う瘴気を消すためには、超振動で瘴気を中和するしかない。
それは1万人ものレプリカと、超振動を行う者の死を意味していました。塔にいるレプリカ以外の居場所を保障する代わりに、レムの塔のレプリカたちに命を差し出すことを要求するアッシュ。普通はどこか救いの道が用意してあるものだけど、テイルズオブジアビスにいたっては多くの人の命を犠牲にしなければ世界が生き残る道はないところにも、『命』を命題にしている所を感じますね。

各国の首脳が話し合っても解決策は見つからず。ジェイドはさらに過酷な提案を告げる・・・。
アッシュの代わりにルークが超振動を行うべきというジェイド。能力の優れたオリジナルが生き残り、処置に困るレプリカの数も減り、世界は助かる。研究者としての意見と、大局的な見方ができるのはジェイドらしいですね・・・憎まれ役を買って出るところも。本当はルークには死んでほしくないと思っているわけですが、他の仲間が反対する所で敢えてこんな発言ができるのも、年長者としてのジェイドの役割といったところでしょうか。

瘴気に侵されても使命を果たすことを、かつてルークが許してくれたように、ルークの決心が本当なら止めはしないというティア。でも内心は死んでほしくない気持ちでいっぱいなんですよね・・・。例え皆がルークを褒め称えても、自分だけは認めないってところにもう・・・;; 自分が経験してることだけに止められない、でも死んでほしくはない、死んだら許さない・・・無茶な要求のようで、ティアの心を素直に表してるシーンです。

決意を固め、超振動を行うことを告げるルーク。でもそれは、世界を救うと同時にユリアの預言を成就することに繋がっていた。ヴァンが言っていたユリアの預言は歪みをものともしないという言葉を思い出すジェイド。預言に囚われた世界はまだ続いている・・・。
レムの塔のレプリカたちも、自分たちの命をもってレプリカのための国を作ろうと決心していました。
レプリカはレプリカの意思で、自分達の仲間を守ろうとしている。命令に従うだけだったレプリカがこんな形で意思を持つことになるなんて、皮肉で、哀しい・・・。

駆け付けたアッシュが超振動を起こそうとするものの、ローレライの宝珠を感知した隙にルークに付き飛ばされ、ジェイドに取り押さえられる。アッシュが超振動を起こそうとしていたのは、残された時間がないからということですが・・・そのために自分が犠牲になろうとしていたんですね。
『皆・・・!俺に命を下さい!俺も一緒に、消えるから・・・!』
このシーンはいつ見ても辛い・・・(涙
思わず駆け寄ってしまうティアを、ガイが止めるのも、二人の気持ちが伝わってきて・・・やっぱり辛いです。
レプリカである自分が消えるべきっていう思いとは別に、イオンが遺した預言と、ルーク自身の存在意義もかけてるんだよね・・・。でも、やっぱり死ぬのは怖い。生きている者として当然の本能なのでしょう。

ルークはローレライの宝珠を自分の体に取り込んでいました。セブンスフォニムで構成されたレプリカの体が、同じセブンスフォニムでできている宝珠を体の中にしまい込んでしまっていた。
宝珠のフォニム拡散能力を打ち消すためにアッシュがルークの超振動に協力し、ルークは生還。世界を覆っていた瘴気も中和することに成功。でも、ルークの手は消えかかっていて・・・。

ベルケンドでの検査結果は心配ないと伝えるルークだけど、ジェイドの前では何もかもお見通し。この人の前で隠し事ができる人間は居ません(^^;
ルークの本当の診断結果は、細胞を繋ぐフォニム同士の極端に減少。つまり、近いうちにルークは消滅してしまうということ。その話を、影で聞いてしまったティア・・・;;
今回も辛いことばかりで見ていて心苦しいですね・・・。消滅という死の宣告を受けたルーク。死の恐怖を知ってもなお、皆に心配をかけないように隠そうとするルークが痛々しい・・・。それを知ってしまったティアは、今後どうルークと接するんでしょうか。最終回に向けて、過酷な展開が続きます・・・。
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Tag ⇒ | テイルズオブジアビス | アニメ
この記事へのコメント
>ヴィーさん
アビスのテーマが“生まれた意味を知る”という事で、人の死の過程や犠牲の上で成り立つ平和など、辛い場面を見せるが多いんですよね。
そして今度はルーク自身が死を実感してしまうという事になったわけですが・・・。最終回への決着に向けて辛い展開が続きそうです。
アビスのテーマが“生まれた意味を知る”という事で、人の死の過程や犠牲の上で成り立つ平和など、辛い場面を見せるが多いんですよね。
そして今度はルーク自身が死を実感してしまうという事になったわけですが・・・。最終回への決着に向けて辛い展開が続きそうです。
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第22話『消えゆく者』ここまで死亡フラグが立ち続けてきたアッシュだけでなく…遂に
また1日遅れだぜ
ルーク「あんたも平気そうだな」
ジェイド「これでも人の生き血を飲んでいますから」
「・・・へ、へぇ~」
さよなら死神先生
アニメテイルズ オブ ジ アビス
URL :
- ヴィー - 2009年03月03日 01:18:36
それだけの犠牲で成り立った世界で残された人はどう生きていくのか。
現実世界の命題も同じだから考え込んじゃいます。