機動戦士ガンダム00 セカンドシーズン 第21話 『革新の扉』 感想
機動戦士ガンダム00 セカンドシーズン
第21話 『革新の扉』 以下感想です。
刹那、変革する。
■変わっていく者
アニューを撃たなければライルを助けられなかったことも、ルイスがリボンズに取り込まれていることも“感覚”で把握していた刹那。その目は金色に輝いて、まるでイノベイターのように変化していました。
「人類の進化」をそのままの意味で実行して見せているという感覚がありますが、内面の変革の裏付けとして、こういう展開もありかなとは思います。そのために用意されたのがイノベイターという人間外の存在、精神世界の描写でしょうか(実際には“量子の集中する場所”だそうですが・・・)。
ただ、色んな面で便利すぎる気もするんですよね。人と人が分かり合えるための手段として考えてしまうと、本来プロセスが必要だったはずの人の意思の疎通が簡略化されているように思えたり、最終回の展開も読めてしまう気もします。
ライルが『お前は変われ。変わらなかった俺の代わりに』と言ったのは、刹那がイノベイターとなることではないし、戦うことの意義を問いだした刹那自身の考え方の変化、その先にある“争いを無くす方法”へと繋がっていたんじゃないかと。戦うことでしか自分の存在意義を認められなかった刹那が変わろうとしているのは確かですし、内面あっての外見・・・というものを期待したいです(^^;
マリナの歌も存在感を見せてきましたが、結局どうやって歌が広がったのかは分からないまま。
GN粒子を通して(?)聞こえた、歌そのものにも効果があるのかもなんて想像してしまいますが・・・。
最終回に向けたファクターになりつつあるようにも思います。これからどういう方向性を見せるのか、注目したいですね。
ライルはアニューの死を通して、カタロンでもソレスタルビーイングでもなく、自分の意思でイノベイターと戦うことを決意。
「ロックオン」が刹那に銃を向けたのは、ファーストシーズンから含めてこれで2回目。同じく“仇”であるという理由ですが、状況は違っていても、やはりライルとニールは違うということを再確認できたように思います。照準をつけた手を震わせるような所や、前回怒りにまかせて刹那を殴りつける様子は、ニールからはあまり想像できないんですよね。感情の起伏というより、“揺らぎ”が大きいのかな・・・と。最後に『兄さん』と呟いたのも、ニールとライルを比較して見せるようなシーンでした。
■変えられた者・変わらない者
リューミンの世界を変えたい目的は、定められてしまった人生をもう一度やり直したいという分かりやすく単純なものでしたが、今回の為に二度も死ななくてはならなかったのかと思うと・・・。兄であるホンロンに当主としての能力が無かったから、リューミンが代わりに当主にさせられて、それでホンロンや世界を恨むっていうのはとんだ八つ当たりのような気が。ファーストシーズンのような活躍もなく、リューミンを庇って死んだホンロン・・・。生き延びた甲斐もなく、見果てぬ夢を見るままに結局ネーナに殺されるリューミン。セカンドシーズンに入って、株を下げるままに消えて行ってしまいました・・・。
リューミンを殺したネーナはリボンズに送り込まれたルイスに呆気なく殺され、ルイスは目的を果たしたと同時に気が触れたように。ネーナは変われなかった為に、ルイスは復讐によって変わってしまったためにこんな結末を迎えてしまいました。同じことを繰り返さない為にも、アレルヤにはソーマを、沙慈は壊れてしまいそうなルイスを救うことを願いたいものです・・・。
変わらず刹那との対戦を願うミスター・ブシドー・・・グラハム・エーカーの心は、単に闘争本能ではなく、全てを失った自分に残された生きる理由なんですね。今までサーシェスと同じように見えていましたが、ただガンダムとの決着の為に生きるグラハムの姿は哀しいものがあります。
トランザムを発動する刹那のダブルオーとグラハムのスサノオ。
避けられないはずの戦いに臨んだ二人には“あの世界”が広がって・・・。戦いでしか決着を付けられないと思っていましたが、グラハムともこの線で分かり合えてしまうのでしょうか?
やはりというか、ここまで来たら仕方ないのですが、リジェネは目に見えて小ボスと化してしまいました・・・。ティエリア関連でもっと暗躍してくれるかと思っていただけに少し残念です。登場人物に関してはうまく描ききってほしかったのですが、それももう許されない残り話数。どんどん収束されていくストーリーの中、刹那たちの求めた未来がどんな終幕を迎えるのか、最後まで見届けたいと思います。
次回 機動戦士ガンダム00 第22話 『未来のために』
<関連サイト>
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言及リンク:http://kyotofan.net/gundam00/2nd/21
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第21話 『革新の扉』 以下感想です。
刹那、変革する。
■変わっていく者
アニューを撃たなければライルを助けられなかったことも、ルイスがリボンズに取り込まれていることも“感覚”で把握していた刹那。その目は金色に輝いて、まるでイノベイターのように変化していました。
「人類の進化」をそのままの意味で実行して見せているという感覚がありますが、内面の変革の裏付けとして、こういう展開もありかなとは思います。そのために用意されたのがイノベイターという人間外の存在、精神世界の描写でしょうか(実際には“量子の集中する場所”だそうですが・・・)。
ただ、色んな面で便利すぎる気もするんですよね。人と人が分かり合えるための手段として考えてしまうと、本来プロセスが必要だったはずの人の意思の疎通が簡略化されているように思えたり、最終回の展開も読めてしまう気もします。
ライルが『お前は変われ。変わらなかった俺の代わりに』と言ったのは、刹那がイノベイターとなることではないし、戦うことの意義を問いだした刹那自身の考え方の変化、その先にある“争いを無くす方法”へと繋がっていたんじゃないかと。戦うことでしか自分の存在意義を認められなかった刹那が変わろうとしているのは確かですし、内面あっての外見・・・というものを期待したいです(^^;
マリナの歌も存在感を見せてきましたが、結局どうやって歌が広がったのかは分からないまま。
GN粒子を通して(?)聞こえた、歌そのものにも効果があるのかもなんて想像してしまいますが・・・。
最終回に向けたファクターになりつつあるようにも思います。これからどういう方向性を見せるのか、注目したいですね。
ライルはアニューの死を通して、カタロンでもソレスタルビーイングでもなく、自分の意思でイノベイターと戦うことを決意。
「ロックオン」が刹那に銃を向けたのは、ファーストシーズンから含めてこれで2回目。同じく“仇”であるという理由ですが、状況は違っていても、やはりライルとニールは違うということを再確認できたように思います。照準をつけた手を震わせるような所や、前回怒りにまかせて刹那を殴りつける様子は、ニールからはあまり想像できないんですよね。感情の起伏というより、“揺らぎ”が大きいのかな・・・と。最後に『兄さん』と呟いたのも、ニールとライルを比較して見せるようなシーンでした。
■変えられた者・変わらない者
リューミンの世界を変えたい目的は、定められてしまった人生をもう一度やり直したいという分かりやすく単純なものでしたが、今回の為に二度も死ななくてはならなかったのかと思うと・・・。兄であるホンロンに当主としての能力が無かったから、リューミンが代わりに当主にさせられて、それでホンロンや世界を恨むっていうのはとんだ八つ当たりのような気が。ファーストシーズンのような活躍もなく、リューミンを庇って死んだホンロン・・・。生き延びた甲斐もなく、見果てぬ夢を見るままに結局ネーナに殺されるリューミン。セカンドシーズンに入って、株を下げるままに消えて行ってしまいました・・・。
リューミンを殺したネーナはリボンズに送り込まれたルイスに呆気なく殺され、ルイスは目的を果たしたと同時に気が触れたように。ネーナは変われなかった為に、ルイスは復讐によって変わってしまったためにこんな結末を迎えてしまいました。同じことを繰り返さない為にも、アレルヤにはソーマを、沙慈は壊れてしまいそうなルイスを救うことを願いたいものです・・・。
変わらず刹那との対戦を願うミスター・ブシドー・・・グラハム・エーカーの心は、単に闘争本能ではなく、全てを失った自分に残された生きる理由なんですね。今までサーシェスと同じように見えていましたが、ただガンダムとの決着の為に生きるグラハムの姿は哀しいものがあります。
トランザムを発動する刹那のダブルオーとグラハムのスサノオ。
避けられないはずの戦いに臨んだ二人には“あの世界”が広がって・・・。戦いでしか決着を付けられないと思っていましたが、グラハムともこの線で分かり合えてしまうのでしょうか?
やはりというか、ここまで来たら仕方ないのですが、リジェネは目に見えて小ボスと化してしまいました・・・。ティエリア関連でもっと暗躍してくれるかと思っていただけに少し残念です。登場人物に関してはうまく描ききってほしかったのですが、それももう許されない残り話数。どんどん収束されていくストーリーの中、刹那たちの求めた未来がどんな終幕を迎えるのか、最後まで見届けたいと思います。
次回 機動戦士ガンダム00 第22話 『未来のために』
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この記事へのコメント
もう…「これ、戦争じゃないよね」という展開になってきました。
これで戦争を描いているつもりだとしたら、個人の話と国家の話(恨みの連鎖とか)を混同するという反戦思想からは一番やってはいけないことをやってるわけですが、まあ、ガンダムだしそんな深刻なテーマあるわけ無いよね(笑)
これだけ人と人とが心で繋がってしまうと集団生活できなくなる…というのは昔からSFなどで書かれてることですが、そういう変革が促されて皆が影響を受けてるんですよね。
あんましいい未来が描けないなあ。
まあ、アレルヤをもう少し強くしてやって欲しいですが(笑)
ガンダムに乗ってないピーリスよりも弱い気がします(^^;
これで戦争を描いているつもりだとしたら、個人の話と国家の話(恨みの連鎖とか)を混同するという反戦思想からは一番やってはいけないことをやってるわけですが、まあ、ガンダムだしそんな深刻なテーマあるわけ無いよね(笑)
これだけ人と人とが心で繋がってしまうと集団生活できなくなる…というのは昔からSFなどで書かれてることですが、そういう変革が促されて皆が影響を受けてるんですよね。
あんましいい未来が描けないなあ。
まあ、アレルヤをもう少し強くしてやって欲しいですが(笑)
ガンダムに乗ってないピーリスよりも弱い気がします(^^;
>ヴィーさん
登場人物皆がそれぞれ目的を持ってしまって、最終的に向かうところがあやふやになっているところや、ソレスタルビーイングとイノベイターの戦いに偏っていたり、戦争・・・というか、悪の組織と戦う正義の味方って感じがするのは否めないですね・・・(^^;
刹那の変革=人類全体の革新へ・・・という流れで、最終的に人が分かり合えるようになるって展開なんでしょうけれど・・・ファーストシーズンから随分方向性変わってしまったかな~と。
アレルヤの存在感の無さはここまで来てしまったかという感じですが、多分最終回辺りでハレルヤが覚醒して・・・って事になるんでしょうね^^; 最後の活躍に期待したいです(笑)
登場人物皆がそれぞれ目的を持ってしまって、最終的に向かうところがあやふやになっているところや、ソレスタルビーイングとイノベイターの戦いに偏っていたり、戦争・・・というか、悪の組織と戦う正義の味方って感じがするのは否めないですね・・・(^^;
刹那の変革=人類全体の革新へ・・・という流れで、最終的に人が分かり合えるようになるって展開なんでしょうけれど・・・ファーストシーズンから随分方向性変わってしまったかな~と。
アレルヤの存在感の無さはここまで来てしまったかという感じですが、多分最終回辺りでハレルヤが覚醒して・・・って事になるんでしょうね^^; 最後の活躍に期待したいです(笑)
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機動戦士ガンダム00 2nd Season 第21話「革新の扉」
追悼 ネーナ・トリニティ(ついでに王兄妹も)
ニィニィズ同様大した活躍もせず
散る
以上
機動戦士ガンダム00 2nd Season 第21話感想です。
グラハム・エーカー復活の時
機動戦士ガンダム00 2nd 第21話『革新の扉』
新年度に向けての引っ越しをしていたのでここ数日は更新すら出来ない有様でした(´・ω・`)
さー、遅ればせながら感想やるかー。
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管理人のみ閲覧できます - - 2009年03月02日 23:43:00