鉄のラインバレル 第22話 『鬼を喰らうモノ』 感想
鉄のラインバレル
第22話 『鬼を喰らうモノ』より感想です。
加藤との共闘展開へ・・・。
■森次対浩一
『お前の正義はこの程度か?ラインバレルは特別だ。全てのマキナの力を凌駕する最後にして最大の切り札!その力を担っていながらこの様か!大見得を切っただけの力を見せてみろ!』
序盤の森次と浩一の戦い。モードBになったラインバレルの攻撃を難なく躱しておきながら、自分からは決定打を仕掛ける気配のない森次のヴァーダント。切迫感が無いというか、命のやり取りをしていない時点で、浩一の力を引き出すための戦闘なんだけど、完全にそれに終始してしまったというか・・・。
後半の展開を考えると仕方ないのですが、森次が裏切った理由がJUDAを成長させることにあったなら、浩一に全てを託して自分は殉ずるっていう展開も予想していたので、思ったより緊張感が少なかったですね。今回全体を見てそう言えるかもしれませんが(^^;
■加藤との共闘展開へ
『我々は現時点を以て、JUDAと共同戦線を組む事を申し出る』
明かされる加藤の真の目的。自我を統一され、個性を単一化された“向こう側”の世界の人類は、やがて他の世界にまでその統一を拡大しようと働きはじめ、今、こちら側の世界を侵略しようとしている。
加藤はそれを防ぐために、最後まで抵抗した父親である城崎天児をあえて自分の手にかけ、マサキたち向こう側の勢力の信任を得たうえで、侵略の尖兵としてこちらの世界と対峙しながら、向こう側の軍勢と戦うための力を育てようとしていた。
同時に石神社長の死は、フラッグの中枢となるべく肉体を捨てるうえで必要だった事、森次のJUDA離反と加藤に協力してきた理由も明らかになりました。社長がどう考えてもプログラムに見えなかったのは、実際にはフラッグと同化していたからですか・・・アクティブ過ぎるとは思いましたけど(^^;
今回の一連の展開、言われてみればそういう事だったのかで納得ですが、まあいろいろと予定調和かな?と思わざるを得ない部分もあるわけで・・・。
向こう側の世界が、画一化されたマキナ=機械化してしまった人間たちばかりになって、人類としての成長を止めてしまった。
この時点で、加藤がこちら側に来て、向こう側と同じ未来を歩ませないために自身が悪になるという流れは、以前加藤が言っていた『自分たちが“死の因子”となって人類を生まれ変わらせる』という目的から予想できます。
加藤機関と浩一たちJUDAだけであったなら、人類のために必要悪となった加藤と、それでも希望を捨てない浩一たちとの戦いで綺麗に収まりそうだったのですが、向こう側の軍勢が第3勢力となってしまった事で、今回の流れが決定付けられてしまったようにも思えるんですよね・・・。残りの尺を考えると、上手くまとめようとしているような気がしないでもないですし。
死んでいったジュディやデミトリー達はどうなるのかとか、今までの戦いで犠牲になった人々の存在が軽くならないかなって疑問もあります。加藤機関とJUDAのメンバー自身、納得いかない様子がしっかり出ていたのは良かったですが、社長の死が必要であった具体的な意味付けや、マサキが向こう側の人間だった事を考えると、共同戦線に持ち込もうとした流れも見えてくるような気がするんですよね。
そもそもこちら側に来た向こう側からの人間は加藤一人だったはず。マサキは物語前半から見比べると人間味を感じるシーンが少なくなって、方向転換させられたイメージもあります。加藤が味方になった後、新キャラクターを使わずに、はっきりした敵の姿を表す人物として起用されたというか・・・。
良くも悪くもこういう展開に持ち込もうとうまくまとめたなあというのが正直な感想です。嫌いではありませんが(^^;
■ヒロインの決着は・・・?
理沙子は戦いから浩一の帰りを待つヒロインとして、絵美は戦いの中で浩一の隣に立つヒロインとして。あれだけ影の薄かった理沙子が後半頑張ってくれるとは思わなったので、今回のようにヒロインらしさが強調されたのは嬉しかったです。
恋愛アニメではないですし、下手に決着つけるよりも、このままの関係で終わっていいかなと思いますが・・・あ、もちろんストーリーには決着つけてもらう方向で(笑) 共同戦線が出来て敵だった加藤機関メンバーの消化も何とかなりそうですし、普通に収まりそうではありますね。それでもラストはやっぱり王道展開で締めくくってもらえる事に期待したいです。
次回 鉄のラインバレル 第23話 『死に方が決める生き方』
『昔は、大きくなったらお兄ちゃんと結婚するって言ってくれてたのに・・・』
妹の絵美から浴びせられる加藤への三連発の『あなた最低です』(笑) やっぱりルルーシュを思い出さざるを得ません(;^ω^)
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第22話 『鬼を喰らうモノ』より感想です。
加藤との共闘展開へ・・・。
■森次対浩一
『お前の正義はこの程度か?ラインバレルは特別だ。全てのマキナの力を凌駕する最後にして最大の切り札!その力を担っていながらこの様か!大見得を切っただけの力を見せてみろ!』
序盤の森次と浩一の戦い。モードBになったラインバレルの攻撃を難なく躱しておきながら、自分からは決定打を仕掛ける気配のない森次のヴァーダント。切迫感が無いというか、命のやり取りをしていない時点で、浩一の力を引き出すための戦闘なんだけど、完全にそれに終始してしまったというか・・・。
後半の展開を考えると仕方ないのですが、森次が裏切った理由がJUDAを成長させることにあったなら、浩一に全てを託して自分は殉ずるっていう展開も予想していたので、思ったより緊張感が少なかったですね。今回全体を見てそう言えるかもしれませんが(^^;
■加藤との共闘展開へ
『我々は現時点を以て、JUDAと共同戦線を組む事を申し出る』
明かされる加藤の真の目的。自我を統一され、個性を単一化された“向こう側”の世界の人類は、やがて他の世界にまでその統一を拡大しようと働きはじめ、今、こちら側の世界を侵略しようとしている。
加藤はそれを防ぐために、最後まで抵抗した父親である城崎天児をあえて自分の手にかけ、マサキたち向こう側の勢力の信任を得たうえで、侵略の尖兵としてこちらの世界と対峙しながら、向こう側の軍勢と戦うための力を育てようとしていた。
同時に石神社長の死は、フラッグの中枢となるべく肉体を捨てるうえで必要だった事、森次のJUDA離反と加藤に協力してきた理由も明らかになりました。社長がどう考えてもプログラムに見えなかったのは、実際にはフラッグと同化していたからですか・・・アクティブ過ぎるとは思いましたけど(^^;
今回の一連の展開、言われてみればそういう事だったのかで納得ですが、まあいろいろと予定調和かな?と思わざるを得ない部分もあるわけで・・・。
向こう側の世界が、画一化されたマキナ=機械化してしまった人間たちばかりになって、人類としての成長を止めてしまった。
この時点で、加藤がこちら側に来て、向こう側と同じ未来を歩ませないために自身が悪になるという流れは、以前加藤が言っていた『自分たちが“死の因子”となって人類を生まれ変わらせる』という目的から予想できます。
加藤機関と浩一たちJUDAだけであったなら、人類のために必要悪となった加藤と、それでも希望を捨てない浩一たちとの戦いで綺麗に収まりそうだったのですが、向こう側の軍勢が第3勢力となってしまった事で、今回の流れが決定付けられてしまったようにも思えるんですよね・・・。残りの尺を考えると、上手くまとめようとしているような気がしないでもないですし。
死んでいったジュディやデミトリー達はどうなるのかとか、今までの戦いで犠牲になった人々の存在が軽くならないかなって疑問もあります。加藤機関とJUDAのメンバー自身、納得いかない様子がしっかり出ていたのは良かったですが、社長の死が必要であった具体的な意味付けや、マサキが向こう側の人間だった事を考えると、共同戦線に持ち込もうとした流れも見えてくるような気がするんですよね。
そもそもこちら側に来た向こう側からの人間は加藤一人だったはず。マサキは物語前半から見比べると人間味を感じるシーンが少なくなって、方向転換させられたイメージもあります。加藤が味方になった後、新キャラクターを使わずに、はっきりした敵の姿を表す人物として起用されたというか・・・。
良くも悪くもこういう展開に持ち込もうとうまくまとめたなあというのが正直な感想です。嫌いではありませんが(^^;
■ヒロインの決着は・・・?
理沙子は戦いから浩一の帰りを待つヒロインとして、絵美は戦いの中で浩一の隣に立つヒロインとして。あれだけ影の薄かった理沙子が後半頑張ってくれるとは思わなったので、今回のようにヒロインらしさが強調されたのは嬉しかったです。
恋愛アニメではないですし、下手に決着つけるよりも、このままの関係で終わっていいかなと思いますが・・・あ、もちろんストーリーには決着つけてもらう方向で(笑) 共同戦線が出来て敵だった加藤機関メンバーの消化も何とかなりそうですし、普通に収まりそうではありますね。それでもラストはやっぱり王道展開で締めくくってもらえる事に期待したいです。
次回 鉄のラインバレル 第23話 『死に方が決める生き方』
『昔は、大きくなったらお兄ちゃんと結婚するって言ってくれてたのに・・・』
妹の絵美から浴びせられる加藤への三連発の『あなた最低です』(笑) やっぱりルルーシュを思い出さざるを得ません(;^ω^)
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この記事へのコメント
>ヴィーさん
ラインバレルならではの展開というか、昨日の敵は今日の友をベタに見せてもらいました(笑) 結構評価は分かれていたようですが、これはこれでありかな~と。当初から予定していたのかは疑問ですけれど(^^;
ここまで来たらあとは大団円ですね。脱落者の出ない最終決戦もラインバレルなら期待できるかもしれません(^^)
予告を見て加藤がますます好きになりました(笑)
ラインバレルならではの展開というか、昨日の敵は今日の友をベタに見せてもらいました(笑) 結構評価は分かれていたようですが、これはこれでありかな~と。当初から予定していたのかは疑問ですけれど(^^;
ここまで来たらあとは大団円ですね。脱落者の出ない最終決戦もラインバレルなら期待できるかもしれません(^^)
予告を見て加藤がますます好きになりました(笑)
さすがにここまでベタだと見ながら引いてる自分を客観視できるぐらいですけど、これ以外の展開がラインバレルらしいかというと…
ガンダム00だとお互いを理解できずに加藤を殺害という悲劇!とかいう展開になるんでしょうけど(笑)
サクラ大戦にお約束の連続だ、とか水戸黄門にさっさと印籠を出さないのは何故かとか言うのが野暮という話と同様に、ラインバレルがベタなことは「そういうもんだから」で済む話だと思います。
鬱展開なアニメなら他にいっぱいあるんだし。
さらにラインバレルならではとして、これ以上は誰も死なせない展開を望みます。
ガンダム00だとお互いを理解できずに加藤を殺害という悲劇!とかいう展開になるんでしょうけど(笑)
サクラ大戦にお約束の連続だ、とか水戸黄門にさっさと印籠を出さないのは何故かとか言うのが野暮という話と同様に、ラインバレルがベタなことは「そういうもんだから」で済む話だと思います。
鬱展開なアニメなら他にいっぱいあるんだし。
さらにラインバレルならではとして、これ以上は誰も死なせない展開を望みます。
>ヴィーさん
他のアニメがラスト付近になると死亡者続出の鬱展開が増えるのに対して、安心して見ていられる感じがします(^^)まだ気は抜けませんが。
一昔前のアニメの良いところを思い出しますね。最終回の大団円を期待したいです。
他のアニメがラスト付近になると死亡者続出の鬱展開が増えるのに対して、安心して見ていられる感じがします(^^)まだ気は抜けませんが。
一昔前のアニメの良いところを思い出しますね。最終回の大団円を期待したいです。
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この展開は想像してませんでした。
URL :
- ヴィー - 2009年03月07日 23:20:10
そもそもは30年前のロボットアニメを現代の絵で再現してるようなもんだし。
森次が死ななかったのは最終決戦で死ぬと言われてるような気がしますが、浩一ならそれも何とかしてくれるのかも(笑)
まあ、余計な死者を出したくなかったんだろうとは思います。
ここで殺しちゃうと全てを救いたい浩一の能力に疑問符が付くし(^^;
これまでの犠牲は浩一の忘れないって言葉で石神の思いも受け継がれてるんじゃないですかね。
「忘れはしないが許す」ってのが近代国家のありようだし。
最後は2話使って大激戦の末の大団円かな。
国連軍も加わって世界中が一つになる!とか。
ほとんど関係ないですが「スペースチャンネル5」の終盤の展開には涙したもんです。
予告は加藤が可哀相でしたが、妹の過去をバラす兄は最低と言われるのが道理(笑)