WHITE ALBUM(ホワイトアルバム) 第10話 『一人相撲が虚しいのは、一人だからってだけじゃない。観客の目が、痛いんだ』感想
WHITE ALBUM(ホワイトアルバム)
第10話 『一人相撲が虚しいのは、一人だからってだけじゃない。観客の目が、痛いんだ』

揺れ動く人間関係・・・。
■繋がり続ける関係
このまま何もないままで終わるかと思われた冬弥と父親の関係は、父親の体に異変が起きたことで展開を思わせますし、ヒロインからは退いたと思われた美咲さんが、田丸に付きまとわれている様子を見ると、再び活躍の場があるように予想させます。・・・田丸の表情はかなりインパクトがありましたね(^^;
前回を吹っ切るかのように明るく振る舞う美咲さん。彰の告白に応えたのか、冬弥を忘れ去るためなのか・・・。彰もこれまでの“関わらず”の態度から一変して、冬弥に『邪魔なんだ』と言い捨てる翻りよう。もう中途半端に近づくなという彰の声が聞こえてきそうです(^^; 美咲さんと冬弥はこれ以上は何もないと思っていたのですが、田丸が復讐めいた様相を見せているのが気になります。彰を舞台に引き上げて、これから三角関係にしたい意図があるようにも思えますね。
■冬弥と理奈、由綺
理奈のツアーの締めを飾るはずだったアリーナはライバルの桜団に取られ、代わりに理奈にあてがわれたのは、アリーナの15分の1の定員にしか満たないライブハウス。『事がそう進んだだけ、成り行きだ』そう言って理奈を受け流す英二は、その状態で勝負してみせろと理奈を追い詰めているようにも見えます。ある意味刹那的な欲求を常から窺わせる、英二らしさが感じられました。
意図的に英二が仕組んだのか、そのままの流れなのか・・・。理奈、由綺、桜団の三つ巴となったイブのコンサートライブ。理奈が英二に出した条件は、冬弥を専属のスタッフとして加えること。
『イブを・・・今のままじゃ乗り切れない。彼が必要』
理奈が冬弥を求める姿を、由綺は不安な様子で見ていました。冬弥から由綺に渡されたプレゼント、通じない電話、理奈に釘付けになった冬弥の視線・・・思い出される数々の場面は、由綺から見えた冬弥への不安の形でしょうか。
冬弥をスタッフに迎えるのはこれで二度目。でも最初の時の、由綺に冬弥との時間を持たせてあげたい理由とは異なって、今回は理奈自身が明らかに冬弥を求めてるんですよね。由綺の前で冬弥を必要と言った所から見ると、本人にはまだ恋愛の自覚はないように思えますが・・・。
『何もしなくていい。傍に居てくれればいいの』
口では戸惑いを見せながら心の声では即答で『やります』と応える冬弥(笑)
冬弥らしく女神に対する拒否権は皆無です(^^; これが由綺との関係を更に引き離すことになるのは明白なのに・・・。
■英二と神崎社長の動員率勝負
理奈のファンだったら、会場の外からでもライブを見に集まってくるはず。冬弥の言葉を受けた理奈は、夕凪スタジアムのスクリーンでカルマでのライブ中継を行う事を決めました。あくまでファンのことを考えての思いつきだったのでしょうけれど、桜団の神崎社長と英二の観客動員率の勝負に大きく影響を与えることになったようですね。
1,300人の定員しか入らないカルマに、5万人以上のキャパのあるスタジアムの動員率を加えて・・・あとは由綺の公会堂の動員率を加えた数値が、英二が勝負する値ということになるでしょうか。容量が大きくても、動員率という数値で勝負する以上、客が入らなければ大きなリスクを背負うことにもなる・・・。いずれにせよ、理奈にとってプレッシャーのかかる厳しい勝負になりそうです。
■篠崎弥生の意外な一面
弥生さんが以前から受けていた電話や送られてきていた手紙は、冬弥が一度理奈のマネージャーとして採用された際にクビになった、元マネージャーによるストーカー行為だったことが判明。
ストーカーに怯える弥生さんというのは意外な一面ですね。初めて見せる弥生さんの表情にぐらつくのも分かるけれど、冬弥は相変わらず状況に任せ過ぎです(^^;
気になったのは、弥生さんが由綺から預かった手紙を破り捨ててしまったこと。ストーカーからの手紙と、理奈の手紙の封筒の色が同じだったことから間違えて捨ててしまったものと思われますが・・・。このストーカーの行動がなければ、由綺との関係を断つためにわざと破り捨てたようにも見えてしまいます(^^;
捨てられた手紙を見つけた理奈は、手紙に込められた由綺の気持ちを知ることに。
『遅い・・・もう遅いよ、由綺・・・』
冬弥にコンサートまで会わないというけじめと同時に、その手紙にはコンサートには必ず来てほしいという願いが込められていた。冬弥を由綺から引き離してしまった理奈は、その手紙を見て何を想ったのでしょうか・・・。
1クール終了間際になって張り巡らされた今回の数々の伏線。近日の後半シリーズ発表に合わせたかのようなタイミングですね(^^; 分割2クールになったのは意外でしたが・・・慌てて物語を折りたたむ必要が無くなった分、一気に後半への展開の布石を敷き始めた印象もあります。
はるかとマナにはイマイチ出番が与えられていないように思えますが、今の流れだと次期シーズンに期待といったところでしょうか。・・・期待というと誤解を生みそうな気もしますが(笑)
ドロドロの愛憎劇とは程遠かった当初から、冬弥はどんどん状況に浸ってしまっていますね。最終的にどこに落ち着くのか・・・思ったより長い目で見守らなくてはならないようです。
次回 WHITE ALBUM(ホワイトアルバム) 第11話 『胸につかえていることを、時は解決してくれない。忘却のラベルを貼るだけで』

<関連サイト>
TVアニメ 「WHITE ALBUM」公式サイト
言及リンク:
http://nao-chan.blog.so-net.ne.jp/2009-03-08
http://nao-chan.blog.so-net.ne.jp/2009-03-15-1
第10話 『一人相撲が虚しいのは、一人だからってだけじゃない。観客の目が、痛いんだ』

揺れ動く人間関係・・・。
■繋がり続ける関係
このまま何もないままで終わるかと思われた冬弥と父親の関係は、父親の体に異変が起きたことで展開を思わせますし、ヒロインからは退いたと思われた美咲さんが、田丸に付きまとわれている様子を見ると、再び活躍の場があるように予想させます。・・・田丸の表情はかなりインパクトがありましたね(^^;
前回を吹っ切るかのように明るく振る舞う美咲さん。彰の告白に応えたのか、冬弥を忘れ去るためなのか・・・。彰もこれまでの“関わらず”の態度から一変して、冬弥に『邪魔なんだ』と言い捨てる翻りよう。もう中途半端に近づくなという彰の声が聞こえてきそうです(^^; 美咲さんと冬弥はこれ以上は何もないと思っていたのですが、田丸が復讐めいた様相を見せているのが気になります。彰を舞台に引き上げて、これから三角関係にしたい意図があるようにも思えますね。
■冬弥と理奈、由綺
理奈のツアーの締めを飾るはずだったアリーナはライバルの桜団に取られ、代わりに理奈にあてがわれたのは、アリーナの15分の1の定員にしか満たないライブハウス。『事がそう進んだだけ、成り行きだ』そう言って理奈を受け流す英二は、その状態で勝負してみせろと理奈を追い詰めているようにも見えます。ある意味刹那的な欲求を常から窺わせる、英二らしさが感じられました。
意図的に英二が仕組んだのか、そのままの流れなのか・・・。理奈、由綺、桜団の三つ巴となったイブのコンサートライブ。理奈が英二に出した条件は、冬弥を専属のスタッフとして加えること。
『イブを・・・今のままじゃ乗り切れない。彼が必要』
理奈が冬弥を求める姿を、由綺は不安な様子で見ていました。冬弥から由綺に渡されたプレゼント、通じない電話、理奈に釘付けになった冬弥の視線・・・思い出される数々の場面は、由綺から見えた冬弥への不安の形でしょうか。
冬弥をスタッフに迎えるのはこれで二度目。でも最初の時の、由綺に冬弥との時間を持たせてあげたい理由とは異なって、今回は理奈自身が明らかに冬弥を求めてるんですよね。由綺の前で冬弥を必要と言った所から見ると、本人にはまだ恋愛の自覚はないように思えますが・・・。
『何もしなくていい。傍に居てくれればいいの』
口では戸惑いを見せながら心の声では即答で『やります』と応える冬弥(笑)
冬弥らしく女神に対する拒否権は皆無です(^^; これが由綺との関係を更に引き離すことになるのは明白なのに・・・。
■英二と神崎社長の動員率勝負
理奈のファンだったら、会場の外からでもライブを見に集まってくるはず。冬弥の言葉を受けた理奈は、夕凪スタジアムのスクリーンでカルマでのライブ中継を行う事を決めました。あくまでファンのことを考えての思いつきだったのでしょうけれど、桜団の神崎社長と英二の観客動員率の勝負に大きく影響を与えることになったようですね。
1,300人の定員しか入らないカルマに、5万人以上のキャパのあるスタジアムの動員率を加えて・・・あとは由綺の公会堂の動員率を加えた数値が、英二が勝負する値ということになるでしょうか。容量が大きくても、動員率という数値で勝負する以上、客が入らなければ大きなリスクを背負うことにもなる・・・。いずれにせよ、理奈にとってプレッシャーのかかる厳しい勝負になりそうです。
■篠崎弥生の意外な一面
弥生さんが以前から受けていた電話や送られてきていた手紙は、冬弥が一度理奈のマネージャーとして採用された際にクビになった、元マネージャーによるストーカー行為だったことが判明。
ストーカーに怯える弥生さんというのは意外な一面ですね。初めて見せる弥生さんの表情にぐらつくのも分かるけれど、冬弥は相変わらず状況に任せ過ぎです(^^;
気になったのは、弥生さんが由綺から預かった手紙を破り捨ててしまったこと。ストーカーからの手紙と、理奈の手紙の封筒の色が同じだったことから間違えて捨ててしまったものと思われますが・・・。このストーカーの行動がなければ、由綺との関係を断つためにわざと破り捨てたようにも見えてしまいます(^^;
捨てられた手紙を見つけた理奈は、手紙に込められた由綺の気持ちを知ることに。
『遅い・・・もう遅いよ、由綺・・・』
冬弥にコンサートまで会わないというけじめと同時に、その手紙にはコンサートには必ず来てほしいという願いが込められていた。冬弥を由綺から引き離してしまった理奈は、その手紙を見て何を想ったのでしょうか・・・。
1クール終了間際になって張り巡らされた今回の数々の伏線。近日の後半シリーズ発表に合わせたかのようなタイミングですね(^^; 分割2クールになったのは意外でしたが・・・慌てて物語を折りたたむ必要が無くなった分、一気に後半への展開の布石を敷き始めた印象もあります。
はるかとマナにはイマイチ出番が与えられていないように思えますが、今の流れだと次期シーズンに期待といったところでしょうか。・・・期待というと誤解を生みそうな気もしますが(笑)
ドロドロの愛憎劇とは程遠かった当初から、冬弥はどんどん状況に浸ってしまっていますね。最終的にどこに落ち着くのか・・・思ったより長い目で見守らなくてはならないようです。
次回 WHITE ALBUM(ホワイトアルバム) 第11話 『胸につかえていることを、時は解決してくれない。忘却のラベルを貼るだけで』

<関連サイト>
TVアニメ 「WHITE ALBUM」公式サイト
言及リンク:
http://nao-chan.blog.so-net.ne.jp/2009-03-08
http://nao-chan.blog.so-net.ne.jp/2009-03-15-1
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この記事へのコメント
>ヴィーさん
流されやすくて断れない性格、不用意に顔を突っ込んで深みにハマる・・・分かりやすく修羅場を生み出しやすい主人公です(笑)
1期では他のヒロインを進行することはもうできないでしょうし、由綺と理奈、冬弥の三角関係で終始するのかな?でも弥生さんもいたんでしたっけ・・・うーん。このままズルズル行って二期にもつれこむ展開もありですが(^^;
美咲さんはどうなるんでしょうね。冬弥争奪戦からは脱落したように見せて、田丸が出てきたことがどう作用するのか・・・。彰もいますし。
次回予告の美咲さんの顔、哀しいほどいい笑顔で泣けてきます;;
流されやすくて断れない性格、不用意に顔を突っ込んで深みにハマる・・・分かりやすく修羅場を生み出しやすい主人公です(笑)
1期では他のヒロインを進行することはもうできないでしょうし、由綺と理奈、冬弥の三角関係で終始するのかな?でも弥生さんもいたんでしたっけ・・・うーん。このままズルズル行って二期にもつれこむ展開もありですが(^^;
美咲さんはどうなるんでしょうね。冬弥争奪戦からは脱落したように見せて、田丸が出てきたことがどう作用するのか・・・。彰もいますし。
次回予告の美咲さんの顔、哀しいほどいい笑顔で泣けてきます;;
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一難去らずに、また一難♪
実は分割2クールだったのね。
分割じゃ無くて普通に2クールでやって欲しかったです。
WHITE ALBAM 第十頁 『一人相撲が虚しいのは、一人だからってだけじゃない。観客の目が、痛いんだ』
URL :
- ヴィー - 2009年03月12日 23:46:57
私も昔、客として来てほしいがためにいい顔をしまくって混乱を招いたこともありますが…外部から見るとホントに腹立ちますね。
学校の女子生徒のかなりに嫌われてた理由が今理解できた(笑)
残りの話数では状況をどんどん混乱させればいいわけで、ひょっとするとクリスマスコンサートを二期のクライマックスにするのかな?とか思ったり。
そうであれば残りではるかやマナが泥沼に入るかもしれないし。
次回予告の美咲さんは冬弥争奪戦から離脱しての笑顔だと思いたいですが、今のままだと全てを諦めた笑顔に見えてしまって悲しいです。