テイルズ オブ ジ アビス 第24話 『栄光の大地』 感想
テイルズ オブ ジ アビス 第24話 『栄光の大地』より感想です。

それぞれの決戦前夜。

エルドラント突入前の一時の休息。イオンのレプリカ、フローリアンはダアトのアニスの両親の元で保護してもらうことに。
フローリアンはその名の通り純心無垢な性格。アニスの支えとして、イオンを忘れないという意味でも心の拠り所になっていくのでしょう。
ルークとアッシュの再開。ローレライを解放できるアッシュに宝珠を託し、自分は皆と共に全力でバックアップするというルーク。アッシュはルークがまだ卑屈でいると考え、怒りを顕わにしますが・・・。
二人の考えに決定的な違いが見られるシーンですね。今までのルークは、自分がレプリカだから劣っているとして、アッシュから一方的な叱咤を受けるだけでした。
しかし今のルークは、一人の人間として生きていることを示したうえで、アッシュとは違う存在なんだとはっきり自分の口から伝えている。自分の存在を真正面から見据えて、アッシュに対峙できるようになったルークは本当の意味で成長したんだと思います。
それに対してアッシュは、ルークが自分のレプリカ以外の存在であると認めることができない。それは決して劣っていると見ているのではなく、己の居場所を奪った存在が、自分以下である事を認めることができないから・・・。アッシュにとってのルークは失った過去から生まれた自分自身なんですよね。アッシュはルークを自身と見なすことで、自分の人生を補完しているようにも思えます。
ジェイドの言う通り、これはお互いの存在意義をかけた対立。物語のテーマの生まれた意味にも繋がってくるのではないでしょうか。

フローリアンを見てイオンを思い出すティア。誰もが幸せになれる世界を願ったイオンのために、ティアは譜歌を歌う・・・。
兄から伝えられた譜歌。ヴァンは道を違えてしまったけれど、ティアを想う心に偽りはなかったのでしょうね。イオンから届く“ありがとう”という言葉・・・。やっぱり涙腺が緩んでしまいます。このシーンは;;
そして刻々と失われていくルークに残された時間・・・。
ティアのルークへの想いも、強がって心配をかけないようにするルークの気持ちも、どちらも辛くて、切ない・・・。アッシュの体も限界がきているようだし、これから起こる辛い展開を予感してしまいます・・・。

実の父親を失った悲しみを乗り越えたナタリアと、復讐を捨てルークたちと生きる道を選んだガイは、アッシュとルークに向き合うことを。アニスは自分の力で幸せになるために、導師となってダアトを復興させ、ジェイドはフォミクリーの技術でレプリカの生きる道を模索することを、戦いの後にやるべきこととして心に誓う。
最終決戦前の仲間たちの一幕。それぞれ事情を抱え込んでいた仲間たちも、ルークと同じように傷つきながら成長して、辛い過去を克服してきたんですよね・・・。
アルビオールの上で語りあうルークとティア。
『今が一番なんかじゃないって・・・これから先でもっと幸せだって思えたら・・・』
仲間がいて、自分を想ってくれる人が傍にいて、やっと自分の存在を確かめられたのに、これから消えていくしかない・・・。それを理解してしまっているルークが哀しすぎる。未来を生きる道をティアたちと変わらず過ごせたらと、願わずにはいられません・・・。
いよいよヴァンの待ち受けるエルドラントに突入。後残り2回かな? 足早ながらも、今回は決戦前夜の描写に力が入っていて良かったです・・・。自分の存在を確立したルークは本当に成長しましたね。これからの展開を思うと切ないですが;;
次回は残りの六神将とアッシュとの戦いでしょうか。ルークとアッシュの二人の存在意義がどんな決着を見せるのか・・・その行く末を見届けたいと思います。
次回 テイルズ オブ ジ アビス 第25話 『存在を賭けて』

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それぞれの決戦前夜。

エルドラント突入前の一時の休息。イオンのレプリカ、フローリアンはダアトのアニスの両親の元で保護してもらうことに。
フローリアンはその名の通り純心無垢な性格。アニスの支えとして、イオンを忘れないという意味でも心の拠り所になっていくのでしょう。
ルークとアッシュの再開。ローレライを解放できるアッシュに宝珠を託し、自分は皆と共に全力でバックアップするというルーク。アッシュはルークがまだ卑屈でいると考え、怒りを顕わにしますが・・・。
二人の考えに決定的な違いが見られるシーンですね。今までのルークは、自分がレプリカだから劣っているとして、アッシュから一方的な叱咤を受けるだけでした。
しかし今のルークは、一人の人間として生きていることを示したうえで、アッシュとは違う存在なんだとはっきり自分の口から伝えている。自分の存在を真正面から見据えて、アッシュに対峙できるようになったルークは本当の意味で成長したんだと思います。
それに対してアッシュは、ルークが自分のレプリカ以外の存在であると認めることができない。それは決して劣っていると見ているのではなく、己の居場所を奪った存在が、自分以下である事を認めることができないから・・・。アッシュにとってのルークは失った過去から生まれた自分自身なんですよね。アッシュはルークを自身と見なすことで、自分の人生を補完しているようにも思えます。
ジェイドの言う通り、これはお互いの存在意義をかけた対立。物語のテーマの生まれた意味にも繋がってくるのではないでしょうか。

フローリアンを見てイオンを思い出すティア。誰もが幸せになれる世界を願ったイオンのために、ティアは譜歌を歌う・・・。
兄から伝えられた譜歌。ヴァンは道を違えてしまったけれど、ティアを想う心に偽りはなかったのでしょうね。イオンから届く“ありがとう”という言葉・・・。やっぱり涙腺が緩んでしまいます。このシーンは;;
そして刻々と失われていくルークに残された時間・・・。
ティアのルークへの想いも、強がって心配をかけないようにするルークの気持ちも、どちらも辛くて、切ない・・・。アッシュの体も限界がきているようだし、これから起こる辛い展開を予感してしまいます・・・。

実の父親を失った悲しみを乗り越えたナタリアと、復讐を捨てルークたちと生きる道を選んだガイは、アッシュとルークに向き合うことを。アニスは自分の力で幸せになるために、導師となってダアトを復興させ、ジェイドはフォミクリーの技術でレプリカの生きる道を模索することを、戦いの後にやるべきこととして心に誓う。
最終決戦前の仲間たちの一幕。それぞれ事情を抱え込んでいた仲間たちも、ルークと同じように傷つきながら成長して、辛い過去を克服してきたんですよね・・・。
アルビオールの上で語りあうルークとティア。
『今が一番なんかじゃないって・・・これから先でもっと幸せだって思えたら・・・』
仲間がいて、自分を想ってくれる人が傍にいて、やっと自分の存在を確かめられたのに、これから消えていくしかない・・・。それを理解してしまっているルークが哀しすぎる。未来を生きる道をティアたちと変わらず過ごせたらと、願わずにはいられません・・・。
いよいよヴァンの待ち受けるエルドラントに突入。後残り2回かな? 足早ながらも、今回は決戦前夜の描写に力が入っていて良かったです・・・。自分の存在を確立したルークは本当に成長しましたね。これからの展開を思うと切ないですが;;
次回は残りの六神将とアッシュとの戦いでしょうか。ルークとアッシュの二人の存在意義がどんな決着を見せるのか・・・その行く末を見届けたいと思います。
次回 テイルズ オブ ジ アビス 第25話 『存在を賭けて』

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Tag ⇒ | テイルズオブジアビス | アニメ
この記事へのコメント
>ヴィーさん
戦闘周辺は投げやりな感じですけれど、キャラクターの情緒に関する演出はしっかりしているというのがアニメの良いところでしょうか(^^;
アッシュのルークに対する思いは憎悪や色んな感情がない交ぜになった複雑なものですが、原作ではフォミクリーやレプリカに関するサブイベントなども発生するので、ルークに対して作用するオリジナル側(被験者)の状態変化もより分かりやすくなっています。アニメだけではやっぱり理解が難しい部分がありますよね。
ナタリアにとってアッシュは幼い頃将来を誓った仲で、ルークはこれまで長い時間を過ごしてきた大切な存在でもあります。答えを出さないのではなく、これから未来を見据えていくんだろうという様に理解しました。
戦闘周辺は投げやりな感じですけれど、キャラクターの情緒に関する演出はしっかりしているというのがアニメの良いところでしょうか(^^;
アッシュのルークに対する思いは憎悪や色んな感情がない交ぜになった複雑なものですが、原作ではフォミクリーやレプリカに関するサブイベントなども発生するので、ルークに対して作用するオリジナル側(被験者)の状態変化もより分かりやすくなっています。アニメだけではやっぱり理解が難しい部分がありますよね。
ナタリアにとってアッシュは幼い頃将来を誓った仲で、ルークはこれまで長い時間を過ごしてきた大切な存在でもあります。答えを出さないのではなく、これから未来を見据えていくんだろうという様に理解しました。
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第24話『栄光の大地』 防御壁が消えた決戦の地エルドラントに乗り込む前夜!ルーク
アニメ「テイルズ オブ ジ アビス」第24話の感想です。
決戦前夜! by0時
※原作プレイしてる為、若干ネタバレを含みます。
誰かを生かすには誰かの犠牲が必要そうです。
数えた足跡など、気付けば数字でしかない。知らなきゃいけないことは、どうやら一と〇の間。
アニメテイルズ オブ ジ アビス
URL :
- ヴィー - 2009年03月15日 21:13:12
アッシュの体に何が起こってるのかさっぱりわからないのですが(^^;
ルークはイオン様やプラネットストーム関連のことから個を確立したんでしょうが、アッシュとしては「自分が居たはずの場所」という意識が抜けないわけですか。
ナタリアも乗り越えた道をアッシュが留まったままってのは乗り越えるべき試練を受けてないからだと思いますが、最後までこうだとちょっと悲しいです。
あと2話あるから何とか納得のできる結末を迎えてほしいです。