【海外/PC】稲船敬二氏の新作『Mighty No.9』発表!ロックマンの精神を受け継ぐ横スクロールアクションゲーム
ゲームクリエイター・稲船敬二氏率いるcomceptは、8月30日から米国シアトルで開催中のゲームファンの祭典「PAX Prime」にて、新作PCゲーム『Mighty No.9』を発表しました。現在、クラウドファンディングサイト「KickStarter」にて出資募集が開始されています。
『Mighty No.9』は、狂気の天才科学者に操られたロボット軍団と、主人公ロボット「ベック」の戦いを描いた、新感覚の横スクロールアクションゲーム。主人公の「ベック」は敵の能力を奪い、自ら変形することによって、その能力を使用することが可能。「変形」をコンセプトとした本作は、様々なフォームに変化し、多彩なアクションを駆使することで、奥深いゲームプレイが楽しめるのだそうです。
稲船敬二氏、主人公がロボット、天才科学者、横スクロールアクション、敵の能力を奪う、そして公開されたメインキャラクターのデザイン。カプコンの人気アクション「ロックマン」シリーズを思い出さずにはいられない数々の要素が散りばめられた本作ですが、それもそのはず、制作にあたっては稲船氏をはじめ、會津卓也氏や、音楽の松前真奈美氏、アートディレクターの小牧信介氏といった「ロックマン」シリーズに携わってきたスタッフ陣が集結し、かつてカプコンに所属していたクリエイターが独立して立ち上げたインティ・クリエイツによって開発が進められているとのこと。
国内での「ロックマン」シリーズと言えば、かつて「みんなのチカラがロックのチカラに!」をスローガンに立ち上げられ、ヒロインデザインコンペやメカデザイン募集などのユーザー参加型企画を繰り広げファンの注目を集めた「ロックマンDASH3 PROJECT」を思い出す方も多いはず。開発の中止が発表されるという残念な結果に終わってしまった同作ですが、『Mighty No.9』ではそのコンセプトを受け継ぐかのような「ユーザーと共に作り上げるコンテンツ」を掲げており、ただ開発資金を募るだけでなく、アンケートやコンテストなどのイベントを積極的に行い、ユーザーの意見を反映したゲームづくりを目指していくとのこと。
KickStarterでの募集額は90万ドルで、10月1日までに出資が集まれば成立。120万ドル以上集まった場合のストレッチゴールとして、2ステージの追加(8体のキャラクターに対して現在6ステージが制作予定)が予定されている他、出資額が伸びればMac版やLinux版、家庭用ゲーム機版(PS3/Xbox360/Wii U)なども制作される予定。ゲームの配信は2015年春に予定されています。また、ユーザーには出資額に応じて、クレジットに名前が載る権利やファミコン風デジタル説明書のプレゼントなどの特典も用意されているそうです。日本からの参加も可能で、英語が苦手なユーザーも参加しやすいよう日本語版のサイトも公開されています。
稲船敬二氏がゲーム制作において大切にしていた「ユーザーとともにつくり上げるコンテンツ」というテーマをさらに進めるべく、今大きな注目を集めるクラウドファンディングサイト「Kickstarter」上で開始された『Mighty No.9』プロジェクト。ロックマンシリーズのスタッフが手掛ける新作アクションゲームという点はもちろん、日本のゲームクリエイターが本格的にKickstarterでアピールするという面でも話題となりそうです。
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