【アニメ】劇場版「空の境界」 殺人考察(前) 感想
やっと見ることができました・・・劇場版「空の境界」 殺人考察(前)。
せっかくなので感想など。

殺人考察(前)は、全七章で語られる『空の境界』の、年代的では一番最初に語られる物語。
両儀 式と、黒桐幹也。二人の出会いの物語です。

前巻の『俯瞰風景』に比べると、動きの激しい所は少ないです。というか、戦闘シーンがありません。
(幹也が襲われるシーンはありますが)
派手なアクションを期待する章ではないですね。式、幹也の出会いと切ない触れ合い、そういった部分に焦点が充てられています。原作でもそうでしたね。
見ていて、胸が締め付けられるような感覚に陥るほど、私はこの物語に引き込まれました・・・。
本編ではまだ高校生の二人が、いかにして出会ったか。お互いの惹かれいく様が描かれています。
この章で重要なのは、やはり式と、もう一人の『両儀 式』である『織』の存在。
そして物語を通して見られる黒桐幹也の人格背景ですね。
物語は終始、黒桐幹也の視点で語られるのですが、これにもちゃんと意味があります。
この頃の式は、とても女性的なイメージが強いのですが、それと同時に『織』という男性の人格も持ち合わせている。幹也から見て語られる彼女はとても神秘的で、儚そうな存在。
でも、語り手の幹也を視聴者が見ると、「ああ。この人も普通じゃないんだなぁ・・・」って思えるんです。
あるものをあるがままに受け入れているというか・・・例えば、「人を殺したいと思ったことがある?」と聞かれて「今のところはないね。」とさらりと返す。 普通ならそこで引き返しそうな所でも、彼は待ち続ける。
意識的に感じない部分で、ある意味洞察力は高いけれど、その分、別な面に関してはとっぽいというか・・・そういう魅力を持っているんですね、彼は。
語り手を幹也に据えることで、第三者の視点、つまり視聴者側から見たキャラクターの人格、その人物のミステリアスな部分、また語り手(幹也自身)の、本人の知らない部分がよく映えて見えるなぁ・・・と感じました。

比較的暗い色が合いそうな『空の境界』ですが、式と幹也が邂逅する『夕方の風景』の暖色。
日常的な空の青。 反対に、非日常を表す夜と、雨の寒色がイメージに合っていて・・・惹きつけられます。切ないBGMもいいですね。
それと、戦闘シーンこそありませんが、死体描写等のグロテスクな表現はかなりきつめになっています。肉体の破損など鮮明な部分もあるので、その辺りが駄目な方には・・・目を瞑って見てもらう他ありませんね^^;

最後に、この章は中途半端に終わるかと思いますが・・・真相は物語の最後の章、第七章、殺人考察(後)で語られます。まだ先のお話になってしまいますが、式の殺人衝動の理由、事件の真相を知る上でかかせない順列となっているため、気を長くして待ちたいですね。
今月7月23日には劇場版「空の境界」 痛覚残留が発売されます。
今度は戦闘シーンも見物ですね。浅上藤乃の歪曲の捻れをどう表現するのか・・・楽しみです。
劇場版「空の境界」 痛覚残留 限定版はこちら
第一章『俯瞰風景』のエンディングテーマ「oblivious」も良かったですが、今回の第二章『殺人考察(前)』のエンディングテーマ「君が光に変えて行く」も素敵です。
本作と同様、興味があればぜひお聴きになることをお勧めします。
・第二章 殺人考察(前) エンディングテーマ 「君が光に変えて行く」
歌:Kalafina、作詞・作曲:梶浦由記
※視聴はこちら
oblivious 初回生産限定盤はこちら
劇場版「空の境界」 殺人考察(前) 限定版はこちら
関連サイト
「空の境界」
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せっかくなので感想など。

殺人考察(前)は、全七章で語られる『空の境界』の、年代的では一番最初に語られる物語。
両儀 式と、黒桐幹也。二人の出会いの物語です。

前巻の『俯瞰風景』に比べると、動きの激しい所は少ないです。というか、戦闘シーンがありません。
(幹也が襲われるシーンはありますが)
派手なアクションを期待する章ではないですね。式、幹也の出会いと切ない触れ合い、そういった部分に焦点が充てられています。原作でもそうでしたね。
見ていて、胸が締め付けられるような感覚に陥るほど、私はこの物語に引き込まれました・・・。
本編ではまだ高校生の二人が、いかにして出会ったか。お互いの惹かれいく様が描かれています。
この章で重要なのは、やはり式と、もう一人の『両儀 式』である『織』の存在。
そして物語を通して見られる黒桐幹也の人格背景ですね。
物語は終始、黒桐幹也の視点で語られるのですが、これにもちゃんと意味があります。
この頃の式は、とても女性的なイメージが強いのですが、それと同時に『織』という男性の人格も持ち合わせている。幹也から見て語られる彼女はとても神秘的で、儚そうな存在。
でも、語り手の幹也を視聴者が見ると、「ああ。この人も普通じゃないんだなぁ・・・」って思えるんです。
あるものをあるがままに受け入れているというか・・・例えば、「人を殺したいと思ったことがある?」と聞かれて「今のところはないね。」とさらりと返す。 普通ならそこで引き返しそうな所でも、彼は待ち続ける。
意識的に感じない部分で、ある意味洞察力は高いけれど、その分、別な面に関してはとっぽいというか・・・そういう魅力を持っているんですね、彼は。
語り手を幹也に据えることで、第三者の視点、つまり視聴者側から見たキャラクターの人格、その人物のミステリアスな部分、また語り手(幹也自身)の、本人の知らない部分がよく映えて見えるなぁ・・・と感じました。

比較的暗い色が合いそうな『空の境界』ですが、式と幹也が邂逅する『夕方の風景』の暖色。
日常的な空の青。 反対に、非日常を表す夜と、雨の寒色がイメージに合っていて・・・惹きつけられます。切ないBGMもいいですね。
それと、戦闘シーンこそありませんが、死体描写等のグロテスクな表現はかなりきつめになっています。肉体の破損など鮮明な部分もあるので、その辺りが駄目な方には・・・目を瞑って見てもらう他ありませんね^^;

最後に、この章は中途半端に終わるかと思いますが・・・真相は物語の最後の章、第七章、殺人考察(後)で語られます。まだ先のお話になってしまいますが、式の殺人衝動の理由、事件の真相を知る上でかかせない順列となっているため、気を長くして待ちたいですね。
今月7月23日には劇場版「空の境界」 痛覚残留が発売されます。
今度は戦闘シーンも見物ですね。浅上藤乃の歪曲の捻れをどう表現するのか・・・楽しみです。
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第一章『俯瞰風景』のエンディングテーマ「oblivious」も良かったですが、今回の第二章『殺人考察(前)』のエンディングテーマ「君が光に変えて行く」も素敵です。
本作と同様、興味があればぜひお聴きになることをお勧めします。
・第二章 殺人考察(前) エンディングテーマ 「君が光に変えて行く」
歌:Kalafina、作詞・作曲:梶浦由記
※視聴はこちら
![]() | oblivious (2008/01/23) Kalafina 商品詳細を見る |
oblivious 初回生産限定盤はこちら
![]() | 劇場版「空の境界」 殺人考察(前) 【通常版】 (2008/06/25) 鈴村健一坂本真綾 商品詳細を見る |
劇場版「空の境界」 殺人考察(前) 限定版はこちら
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この記事へのコメント
コメントありがとうございます!
>samadaさん
わかります!確かに難解ですよね・・・。原作を知っていないと何なんだろう・・・と思う部分も多いと思います^^;
でも、見ていると引き込まれるんですよね~^^ 最初はアニメ化するという事で、月姫のアニメ版(黒歴史ですw)を想像してしまったのですが・・・『空の境界』劇場版は予想を裏切る良クオリティで驚きました。 今後も続編がリリースされますが、これなら安心して見ることができそうです^^
>samadaさん
わかります!確かに難解ですよね・・・。原作を知っていないと何なんだろう・・・と思う部分も多いと思います^^;
でも、見ていると引き込まれるんですよね~^^ 最初はアニメ化するという事で、月姫のアニメ版(黒歴史ですw)を想像してしまったのですが・・・『空の境界』劇場版は予想を裏切る良クオリティで驚きました。 今後も続編がリリースされますが、これなら安心して見ることができそうです^^
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今晩は~ - samada - 2008年07月15日 01:45:57
これとこれの一つ前のを見ましたが、正直感想がかけませんでした。難しいというと月並みですが、実際そうだし、原作を知らないのもあると思うのですが、キャラの描写が非常に緻密ですよね。というか、スゴイ作品ですよね!これ。
>見ていて、胸が締め付けられるような感覚に陥るほど、私はこの物語に引き込まれました・・・。
こんな文は私にはかけません。でも、まさにその通りですよね。この作品、非常にひきつけられるものがあるのですが、それを言葉にするのが難しいです。でも、いいものってそう感じるのでしょうかね?意識に直接働きかけるというか・・・。
もっとボキャブラリーを増やさないと・・・。
原作知らないので、先が非常に楽しみです。でも、先は長いですよね・・・。ゆっくり待つのも楽しみですが。
では。。。