うみねこのなく頃に 第4話『Episode I - IV blunder』 感想
うみねこのなく頃に 第4話『Episode I - IV blunder』より感想です。
逃れられない魔女の罠。
毎回容赦なく登場人物が退場する『うみねこのなく頃に』。回を重ねるごとにインフレしていくキャラクター過多のアニメとは逆を往くサバイバル・サスペンス(現状)の第4話です。
真里亞の顔芸は演出上やり過ぎだなぁなんて思ってましたけど、コミック版を見た後ならまだマシに見えてくる不思議。ミステリーに挑むプレイヤーを嘲笑うってイメージを通り越した過剰演出はドン引きものでしたが、そういう意味では今回の真里亞は割と普通に見える。これからどうなるかは分かりませんが。
そしてEP1で重要な意味を持つと思われるベアトリーチェと嘉音の対決シーン。
ベアトリーチェという異質な存在と、それに立ち向かう嘉音!と盛り上げてほしい所でしたが、ややあっさりし過ぎていたかなと。SEは忠実で良いとは思いましたけれど・・・。原作でこの場面に差し掛かった時は鳥肌モノでした。やっぱり嘉音自身の内面の描写が削られているからなのかなあ。最後まで抵抗して胸に刺さった杭を引き抜くシーンは悲壮で、凄絶な有様を物語っていただけに・・・。
嘉音の死後、ボイラー室から見つかった判別不明の死体。焼け焦げた死体からは、右代宮家の家系に引き継がれる多指症が見られた事から、居なくなった金蔵の死体と断定するしかないのですが、戦人が指摘したように、最初に殺された6人も顔を削り取られて誰が誰だか分からないような状態だったことを考えると、死体が実はフェイクで、犯人はあらかじめ用意していた替え玉の死体と成り変わったという“入れ替わりトリック”は十分考えられる。もちろんミスリードである可能性も高いわけですが、、“判別不明の死体”は事件の重要ファクターの一つと言えるでしょう。
碑文の内容に沿った“見立て殺人”であるという状況に気付くのは、3つの殺人が行われた後では遅すぎると感じましたが、アニメでは碑文の内容について推理する描写が無かったのも、EP1の内容から考えたら失敗シークエンスを煽っていると解釈できる・・・のかも。単純に尺の都合もあるんでしょうけれど。
屋敷内で唯一安全な金蔵の書斎に立て篭もるも、突如テーブルに現れたベアトリーチェからの手紙によって夏妃は疑心暗鬼に陥り、犯人の嫌疑を掛けらた源次、南條、熊沢、真里亞の4人は部屋の外に出ていくことに。
その後書斎に鳴り響く電話の音。手紙に添えられた魔法陣の意味から、犯人の意図で4人が部屋から出ていくよう仕向けられたと知り、急いで客室に向かうも・・・。
源次、南條、熊沢は最初に殺された6人と同じように顔を削り取られ、そして真里亞は壁に向かって歌を歌っているという、凄惨、異様にして不可解な光景が広がっていた・・・。
1話終了と同時に発生する殺人が定番になってきましたが、今回は劇中で嘉音の死があった事を心に留めておきたいです。対決シーンや、朱志香とのくだりが少々省略されていたのは、仕方ないと思いつつやっぱり残念。朱志香と言えば喘息持ちって説明がなかったような気がするんだけど、皆スルー属性高すぎる(笑)ゴホゴホ苦しそうにしてるのに状況確認優先ですか(^^;
本来の主人公である戦人の心理描写すら無いのは、アニメが登場人物一人一人を事件の当事者として見せたがっているのか、そう考えるとチェスの駒という物語に通じる演出と捉えることもできます・・・けど尺の問題があるんでしょうね?やっぱり。
そういえば公式で「煉獄の七姉妹」のキャストが発表されてましたがネタバレ全開ですな。ルシファーとかサタンとか・・・もっともここまで来たらある程度展開は予想が付きそうではありますけど。ここまでのミステリー・サスペンスからどんな展開が描かれるのか楽しみです。
次回 うみねこのなく頃に 第5話『Episode I - V fool's mate』
<関連サイト>
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逃れられない魔女の罠。
毎回容赦なく登場人物が退場する『うみねこのなく頃に』。回を重ねるごとにインフレしていくキャラクター過多のアニメとは逆を往くサバイバル・サスペンス(現状)の第4話です。
真里亞の顔芸は演出上やり過ぎだなぁなんて思ってましたけど、コミック版を見た後ならまだマシに見えてくる不思議。ミステリーに挑むプレイヤーを嘲笑うってイメージを通り越した過剰演出はドン引きものでしたが、そういう意味では今回の真里亞は割と普通に見える。これからどうなるかは分かりませんが。
そしてEP1で重要な意味を持つと思われるベアトリーチェと嘉音の対決シーン。
ベアトリーチェという異質な存在と、それに立ち向かう嘉音!と盛り上げてほしい所でしたが、ややあっさりし過ぎていたかなと。SEは忠実で良いとは思いましたけれど・・・。原作でこの場面に差し掛かった時は鳥肌モノでした。やっぱり嘉音自身の内面の描写が削られているからなのかなあ。最後まで抵抗して胸に刺さった杭を引き抜くシーンは悲壮で、凄絶な有様を物語っていただけに・・・。
嘉音の死後、ボイラー室から見つかった判別不明の死体。焼け焦げた死体からは、右代宮家の家系に引き継がれる多指症が見られた事から、居なくなった金蔵の死体と断定するしかないのですが、戦人が指摘したように、最初に殺された6人も顔を削り取られて誰が誰だか分からないような状態だったことを考えると、死体が実はフェイクで、犯人はあらかじめ用意していた替え玉の死体と成り変わったという“入れ替わりトリック”は十分考えられる。もちろんミスリードである可能性も高いわけですが、、“判別不明の死体”は事件の重要ファクターの一つと言えるでしょう。
碑文の内容に沿った“見立て殺人”であるという状況に気付くのは、3つの殺人が行われた後では遅すぎると感じましたが、アニメでは碑文の内容について推理する描写が無かったのも、EP1の内容から考えたら失敗シークエンスを煽っていると解釈できる・・・のかも。単純に尺の都合もあるんでしょうけれど。
屋敷内で唯一安全な金蔵の書斎に立て篭もるも、突如テーブルに現れたベアトリーチェからの手紙によって夏妃は疑心暗鬼に陥り、犯人の嫌疑を掛けらた源次、南條、熊沢、真里亞の4人は部屋の外に出ていくことに。
その後書斎に鳴り響く電話の音。手紙に添えられた魔法陣の意味から、犯人の意図で4人が部屋から出ていくよう仕向けられたと知り、急いで客室に向かうも・・・。
源次、南條、熊沢は最初に殺された6人と同じように顔を削り取られ、そして真里亞は壁に向かって歌を歌っているという、凄惨、異様にして不可解な光景が広がっていた・・・。
1話終了と同時に発生する殺人が定番になってきましたが、今回は劇中で嘉音の死があった事を心に留めておきたいです。対決シーンや、朱志香とのくだりが少々省略されていたのは、仕方ないと思いつつやっぱり残念。朱志香と言えば喘息持ちって説明がなかったような気がするんだけど、皆スルー属性高すぎる(笑)ゴホゴホ苦しそうにしてるのに状況確認優先ですか(^^;
本来の主人公である戦人の心理描写すら無いのは、アニメが登場人物一人一人を事件の当事者として見せたがっているのか、そう考えるとチェスの駒という物語に通じる演出と捉えることもできます・・・けど尺の問題があるんでしょうね?やっぱり。
そういえば公式で「煉獄の七姉妹」のキャストが発表されてましたがネタバレ全開ですな。ルシファーとかサタンとか・・・もっともここまで来たらある程度展開は予想が付きそうではありますけど。ここまでのミステリー・サスペンスからどんな展開が描かれるのか楽しみです。
次回 うみねこのなく頃に 第5話『Episode I - V fool's mate』
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Tag ⇒ | うみねこのなく頃に | 第4話『EpisodeI-IVblunder』感想
この記事へのコメント
ますます人物が減って、こちらは「これは覚えやすいワイ」とホクホクしてますが、それはちょっと間違ってるか(^^;
まあ、誰が何をしてるのかトリックらしい話が出てこないのは一般人だらけを表現してて良いですが、推理しようとしている人にとっては不親切すぎる展開なんだろうな、とか思います。
私はミステリー読むときも、推理はほとんどせず展開を驚きつつ楽しむ人なので、こんなジェットコースター展開はウェルカムですが。
朱志香は喘息だったんですか。
なんかいきなり調子が悪くなったので、毒でも盛られたかと思いました。
で、これからまた7人増えちゃうんですか。
覚えるの大変だなあ。
まあ、誰が何をしてるのかトリックらしい話が出てこないのは一般人だらけを表現してて良いですが、推理しようとしている人にとっては不親切すぎる展開なんだろうな、とか思います。
私はミステリー読むときも、推理はほとんどせず展開を驚きつつ楽しむ人なので、こんなジェットコースター展開はウェルカムですが。
朱志香は喘息だったんですか。
なんかいきなり調子が悪くなったので、毒でも盛られたかと思いました。
で、これからまた7人増えちゃうんですか。
覚えるの大変だなあ。
>hiroさん
はじめまして。相互リンクのお誘いありがとうございます。早速当方のリンクも繋げさせて頂きました。
どうかこれからもよろしくお願い致します。
>ヴィーさん
とにかく事象最優先でバタバタと事が進んでるな~というのが正直なところです(^^;
朱志香の喘息は今のところ原作でも重要視されてなかった・・・と思いますのでスルーされたのかもしれません。いきなりゴホゴホされたら何だろうと思いますよね(笑) 尺の都合上仕方が無いのですが、やっぱり心理描写を削られるのがもったいないかな・・・。 7姉妹は物語的にはメインに据えるようなキャラではないので覚えられなくても大丈夫だと思います。でも・・・EP2からの内容は身構えておいた方がいいかもしれません(苦笑
はじめまして。相互リンクのお誘いありがとうございます。早速当方のリンクも繋げさせて頂きました。
どうかこれからもよろしくお願い致します。
>ヴィーさん
とにかく事象最優先でバタバタと事が進んでるな~というのが正直なところです(^^;
朱志香の喘息は今のところ原作でも重要視されてなかった・・・と思いますのでスルーされたのかもしれません。いきなりゴホゴホされたら何だろうと思いますよね(笑) 尺の都合上仕方が無いのですが、やっぱり心理描写を削られるのがもったいないかな・・・。 7姉妹は物語的にはメインに据えるようなキャラではないので覚えられなくても大丈夫だと思います。でも・・・EP2からの内容は身構えておいた方がいいかもしれません(苦笑
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絵場達が死に更なる悲劇が・・・・・
現在第2巻まで終了 本のほうを詳しいので是非
減っていく仲間たち―
愛するものを失い、もしも蘇らせることが、出来るのなら・・・、
展開早いなぁ
蝶よ・・蝶よ・・我に止まり・・我と遊べ
どうなってんのー!
うみねこのなく頃に episode I-IV blunder OP後の提供バック...
「第三の晩に、残されし者は誉れ高き我が名を讃えよ。」
URL :
- hiro - 2009年07月23日 17:20:54
今回でかなり人数が減ってしまいましたね。やっぱり財産目当てかな?とずっと思っていましたが、どうやらちがうみたいな?
これからちょくちょくこさせていただきますのでよろしくお願いします。
後もしよろしければ、相互リンクお願いします。
アニメ感想総合情報センター
http://osirisu189.blog56.fc2.com/