うみねこのなく頃に 第8話『Episode II-III week square』 感想
うみねこのなく頃に 第8話『Episode II-III week square』より感想です。
夢か現か幻想バトル・・・。
『Episode I 』からまともに推理を挑んできたプレイヤーを突き放すような超展開の数々・・・。でも見方を変えると色々と発見があったりして面白いんですよね(^^)
そんな『Episode II』の3話目ですが、今回は凄惨な殺人現場を見せつけられる所からスタート。さすがに冒頭シーンは「面白い」とか言ってられません。蔵臼、夏妃、絵羽、秀吉、留弗夫、霧江の6人はお腹を裂かれた上、腹の中にお菓子を詰め込まれ殺されるという悪趣味極まりない残忍な殺人の手口・・・。モザイクがかかって規制されていましたけど、かえってグロさが増して見えるのは言うまでもありません。ここは耐性がないとキツすぎるかも・・・。
前回から雰囲気はありましたけど、『Episode II』では“配役”が変わっているんですよね。最初の殺人で6人が犠牲になるのは『Episode I 』と同じですけど、楼座の代わりに今回は夏妃が退場。それに伴って“皆を守る銃の所持者”も楼座に換わってます。犯行に共通する部分はあっても異なる場面も多い。殺害方法はもとより、場所も倉庫から礼拝堂に変更され、生き残る人物も『Episode I 』とは違っているという・・・。
『Episode I 』で殺された6人は顔を削り取られていたので“入れ替わりトリック”を容易に想像できましたが、今回は顔が判別できる状態で殺害されています。これを入れ替わりなど無かったと見るべきなのか、そもそも殺害されている人物が一部異なる時点でミスリードであると捉えるべきなのか・・・。
こう見せられると、このパラレル展開は犯人を直接に限定するのではなくて、トリックに関して如何な方法を用いたかを考えさせるような構成になっているのかなと。そうなると『Episode I 』は前提ではないという事にもなりえますが、そもそもどこに発端があるのか、どこから始まってどこで終わる物語なのか・・・考えるうちにどんどん混乱してきます(^^; これも魔女の手の内なんでしょうか(笑)
メタ世界のベアトと戦人の推理バトルは今回より本格的に開始。“赤い文字”で表現された言葉は真実のみが語られるというメタ世界特有の『赤文字ルール』と呼ばれる要素も出てきました。魔女にとって全ての事象を真実と設定するのではなく、戦人を完全に屈服させるために用意した新ルールとのことですが・・・。
ベアトはこの世界のルールの擬人化であり、出題者でもあると仮定するなら、プレイヤー、視聴者たちの立場で思考する側の戦人に対してヒントを真実で語らなければならないと、そんな風にイメージできますね。このメタ世界は事件を推理するための場である事を認識させられたように感じました。
そして今回一番の見せ場はもちろん嘉音のバトルシーン。
腕から魔法のように剣を出現させ、ベアトの放つ“家具”から朱志香を守るために奮戦する様子は見るアニメを間違ったかのような錯覚すら感じます(笑)ここまで見せつけられて魔法じゃなかったら何なんだって気もしますが、魔法描写は抜きにして別視点で捉えると、叙述的に事件を見せたイメージの産物とも読み取れますね。
一連の戦闘は、嘉音が犯人(複数?)と揉み合いになった比喩表現であるとか、“杭”と呼ばれたアスモデウスやサタンら家具は凶器の擬人化ではないかとか・・・。二人が死亡した後、“死者を辱める”と言ってベアトが嘉音の死体を攫っていったのも当然引っ掛かります。どこからどこまでを推理に変換できるのか考えてみるのも面白いです。単純に『幻想』を楽しむのももちろんアリだと思いますが(^^;
『Episode I 』の展開をなぞるようでいて、チェスの盤上を組み直したというベアトリーチェの言葉どおり役者はそれぞれ異なる役割を与えらている。それに加えて魔法やメタ世界の出来事・・・あっさり魔法を魔法と受け止めるのも、ちょっと捻くれて裏があると見て視聴するのも視聴者に与えられた自由。今までにない展開でドキドキさせらます。残った役者たちは魔女の幻想の中でどんな立ち回りを見せてくれるのでしょうね。
次回 うみねこのなく頃に 第9話『Episode II-IV skewer』
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夢か現か幻想バトル・・・。
『Episode I 』からまともに推理を挑んできたプレイヤーを突き放すような超展開の数々・・・。でも見方を変えると色々と発見があったりして面白いんですよね(^^)
そんな『Episode II』の3話目ですが、今回は凄惨な殺人現場を見せつけられる所からスタート。さすがに冒頭シーンは「面白い」とか言ってられません。蔵臼、夏妃、絵羽、秀吉、留弗夫、霧江の6人はお腹を裂かれた上、腹の中にお菓子を詰め込まれ殺されるという悪趣味極まりない残忍な殺人の手口・・・。モザイクがかかって規制されていましたけど、かえってグロさが増して見えるのは言うまでもありません。ここは耐性がないとキツすぎるかも・・・。
前回から雰囲気はありましたけど、『Episode II』では“配役”が変わっているんですよね。最初の殺人で6人が犠牲になるのは『Episode I 』と同じですけど、楼座の代わりに今回は夏妃が退場。それに伴って“皆を守る銃の所持者”も楼座に換わってます。犯行に共通する部分はあっても異なる場面も多い。殺害方法はもとより、場所も倉庫から礼拝堂に変更され、生き残る人物も『Episode I 』とは違っているという・・・。
『Episode I 』で殺された6人は顔を削り取られていたので“入れ替わりトリック”を容易に想像できましたが、今回は顔が判別できる状態で殺害されています。これを入れ替わりなど無かったと見るべきなのか、そもそも殺害されている人物が一部異なる時点でミスリードであると捉えるべきなのか・・・。
こう見せられると、このパラレル展開は犯人を直接に限定するのではなくて、トリックに関して如何な方法を用いたかを考えさせるような構成になっているのかなと。そうなると『Episode I 』は前提ではないという事にもなりえますが、そもそもどこに発端があるのか、どこから始まってどこで終わる物語なのか・・・考えるうちにどんどん混乱してきます(^^; これも魔女の手の内なんでしょうか(笑)
メタ世界のベアトと戦人の推理バトルは今回より本格的に開始。“赤い文字”で表現された言葉は真実のみが語られるというメタ世界特有の『赤文字ルール』と呼ばれる要素も出てきました。魔女にとって全ての事象を真実と設定するのではなく、戦人を完全に屈服させるために用意した新ルールとのことですが・・・。
ベアトはこの世界のルールの擬人化であり、出題者でもあると仮定するなら、プレイヤー、視聴者たちの立場で思考する側の戦人に対してヒントを真実で語らなければならないと、そんな風にイメージできますね。このメタ世界は事件を推理するための場である事を認識させられたように感じました。
そして今回一番の見せ場はもちろん嘉音のバトルシーン。
腕から魔法のように剣を出現させ、ベアトの放つ“家具”から朱志香を守るために奮戦する様子は見るアニメを間違ったかのような錯覚すら感じます(笑)ここまで見せつけられて魔法じゃなかったら何なんだって気もしますが、魔法描写は抜きにして別視点で捉えると、叙述的に事件を見せたイメージの産物とも読み取れますね。
一連の戦闘は、嘉音が犯人(複数?)と揉み合いになった比喩表現であるとか、“杭”と呼ばれたアスモデウスやサタンら家具は凶器の擬人化ではないかとか・・・。二人が死亡した後、“死者を辱める”と言ってベアトが嘉音の死体を攫っていったのも当然引っ掛かります。どこからどこまでを推理に変換できるのか考えてみるのも面白いです。単純に『幻想』を楽しむのももちろんアリだと思いますが(^^;
『Episode I 』の展開をなぞるようでいて、チェスの盤上を組み直したというベアトリーチェの言葉どおり役者はそれぞれ異なる役割を与えらている。それに加えて魔法やメタ世界の出来事・・・あっさり魔法を魔法と受け止めるのも、ちょっと捻くれて裏があると見て視聴するのも視聴者に与えられた自由。今までにない展開でドキドキさせらます。残った役者たちは魔女の幻想の中でどんな立ち回りを見せてくれるのでしょうね。
次回 うみねこのなく頃に 第9話『Episode II-IV skewer』
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Tag ⇒ | うみねこのなく頃に | うみねこのなく頃に第8話 | EpisodeII-IIIweeksquare
この記事へのコメント
>ヴィーさん
どうなってるの?って聞かれても困りますよねこれは・・・(笑) 嘉音のバトルシーンや杭が人の形をとって現れたり、もうファンタジーでいいかな~なんて挫けてしまいそうです(^^; これからどんなトンデモ展開が待っているのか期待してしまいますね(笑)
どうなってるの?って聞かれても困りますよねこれは・・・(笑) 嘉音のバトルシーンや杭が人の形をとって現れたり、もうファンタジーでいいかな~なんて挫けてしまいそうです(^^; これからどんなトンデモ展開が待っているのか期待してしまいますね(笑)
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7つの杭でございます♪
なんだかみんな、良い感じの病み具合ですね^^;
「妾はそなたとゲームをしているのだ。そなたが足掻きに足掻いて自ら降参するのを見届
URL :
- ヴィー - 2009年08月21日 14:24:48
第6話のときのように、また母から「どうなってるの?」と聞かれてどうにも答えようがない自分を容易に想像できます(笑)
見た目どおりの魔法なのか、何か現実の動きを魔法として視覚化してるのかわかりませんが、これほど自分が謎とか深く考えずに見たままを「スゲー」と言って喜ぶ人間で良かったと思ったことはありません(笑)
とりあえず、嘉音のカッコよさにシビレつつ、杭の二人が「けいおん!」の唯と澪だったことを面白がればいいですか(笑)