化物語 第七話 『するがモンキー 其ノ貳』 感想
化物語 第七話 『するがモンキー 其ノ貳』より感想です。

“猿”に願った少女。
見終わってからまず思い浮かぶ、面白い、つまらない、微妙、良く分からない・・・一言で表せる本音の感想表現の中で“面白い”が真っ先に出てくるアニメっていいですよね。その『面白い』の一言がバッチリ当てはまります『化物語』第七話。先が読めるようで読み切れない展開、個性爆発なキャラクターとの毎回の掛け合いがツボを刺激しまくりです。

本編冒頭は前回の続きから。突然現れた“怪異”にボコボコにされて瀕死状態な阿良々木さんと「忘れ物」を届けにきたひたぎさん。自転車をこいでいたら電柱に激突したなんて無茶な言い訳は、ひたぎを心配させないためって理由もあるかもしれないけど、やっぱり怪異の正体を知った上で察したってところでしょうか。それにしてもこの状況で慌てず騒がず動じずに、瀕死の阿良々木さんの真上に立って“大サービス”を披露してくれるひたぎさんアンタやっぱり只者じゃないよ!(笑)
『動けるようになるまで幸せな気分でいなさいな』ってこの場面で普通の女の子がとれる行動じゃないよね・・・まあ『化物語』にフツーの人なんて存在しないんでしょうけど(^^;

性格的に一般常識と良識のある“普通の人”に一番近いのは、主人公としてスタンダードなのかもしれないけど、だからこそあのツッコミ役と掛け合いが成り立つのかもしれない。自分に重傷を負わせた相手の許に自ら訪ねるなんて“普通の人”の行動の範疇ではないのかもしれませんが。困った人を見捨てられない暦の個性は、やっぱり前日譚が今の彼に影響しているからなんでしょうか。
そして今回彼に救われる立場にある神原駿河。
『よく知らない女の子の部屋に入るのに躊躇する阿良々木先輩の繊細さには素直に感じるが、今はそんな場合でもないだろう』
・・・なんかちょっと言動に引っ掛かる部分があるなあと思ったら文法の間違いとかそんなんじゃないよね(笑) “感じる”って何にどう感じるんですか神原さん!?散らかってるってレベルじゃない部屋なんかよりずっと気になります(^^;
今回のお話で特徴的だったのは、これまで事件の終盤に明かされていた各ヒロインが抱え込む“重いエピソード”を前編に持ってきたって事かな。暦の予想通り自分を襲った怪異の正体は神原で、その理由もほぼ語られているんですが、この前提があって解決への展開や道のりが映えるというか。神原駿河って人間性が序盤で明かされるから感情移入しやすいんですよね。またこれがドてらいキャラクターだったりするんですが(笑)

“蟹”の怪異に遭ったひたぎを助けようとするも拒絶され、離れる事がひたぎを救う事に繋がるのならと身を引いた神原。しかし暦によってひたぎの怪異は取り除かれ、あろうことか今までにない笑顔を彼に向けている、敬愛
してやまなかった先輩・戦場ヶ原ひたぎの現状。
暦に嫉妬し、ひたぎに失望し、そんな自分に絶望し、神原は“猿の手”に願いをかけ、今に至ると・・・事のあらましはこんなところでしょうか。“猿の手”自体はこれまでの“蟹”や“蝸牛”の怪異に比べれば割とポピュラーですけど、真実はそこにはないっていうのはまたらしいと言えばらしいのか。取り合えず暦にその“手”を触れられてえろい声を出す沢城さん素晴らしい(笑)
『じゃあいよいよ本題に入らせてもらおうと思う。・・・私はレズなのだ!』
猿の手は要因であって原因ではなくて、自分自身のひたぎへの想いこそが事件に起因していると・・・しかしド直球なカミングアウトですな(笑)今回所々に見られた赤塚不二夫先生ライクな阿良々木さんの百面相は「追悼 赤塚不二夫展」を意識したものでしょうか(^^;
阿良々木さんを襲ったのは神原本人である事は当人も自覚しているけど、記憶は曖昧らしい。神原が『戦場ヶ原先輩の傍にいたい』という願いの延長で暦が襲われたとなると、願いの叶え方に胡散臭いものを感じます。まあこの辺りは終盤で明らかになる事実に絡んでいるんですけれど・・・。

重い想いが打ち明けられた後はいつもの掛け合いトーク。しかしいつにも増して高難度な(^^;
えーと戦場ヶ原先輩の体が目当てなら自分が代わりになれるからいつでも“攻め”を受け切る自信があるって話から“攻め”ד受け”でBLの話に発展して、神原のスパッツの下が穿いてるのか穿いてないのかの追求へ・・・どうでもいいけどスパッツの話に喰いつき過ぎですよ阿良々木さん!(笑)後輩の女の子と咲かせるトーク内容じゃないよねコレw
『誰かが誰かの代わりになんて、なれるわけがないし、誰かが誰かになれるわけなんかねえんだよ。・・・いくら好きでも、いくら憧れても』
『・・・そうだな。阿良々木先輩の言うとおりだ』
変態トークに盛り上がっても最後は主人公として落とし所は弁えてるんだよね・・・。暦の言う事はその通りで、神原に残された救いはひたぎとの和解しかあり得ないと思うけれど・・・何だか切ない。

怪異解決のためにやってきた忍野メメの住んでいる廃ビルの中で階段に佇む“吸血鬼の残りカス”、忍野忍。よく考えたら今まで一度も喋ってないんですよね。『化物語』本編で平野綾さんの声が聞けるのはいつになるんだろう。それにしても忍にまで食指が動く神原さんは女の子じゃなかったら大変危険な人物に映りそうなんですがどうでしょう(笑)いや女の子でもヤヴァイか・・・レズでロリコンの露出狂ってだけでかなり危ないなあ(笑)
メメが登場すると日常パートは終了して非日常の世界へ突入。見た目の割に“遊び”のないキャラクターだな?ってつくづく思います。実際怪異に対するアドバイザーって役割なんでしょうけど・・・。
そのメメ曰く、神原の左腕に憑いているのは“猿の手”ではなく“悪魔”だという事が判明。
“レイニーデビル”ってどこかで聞いたような名詞ですね・・・雨合羽姿の殺人鬼ってふと思い浮かびましたがどこかの映画でそれらしいものがあったような無いような。
『猿の手じゃない。悪魔の手だ。そりゃ何でも叶えてくれるさ。だって、魂と引き換えなんだから』
魂と引き換えに願いを叶えるとか、神原がひたぎの傍に居たいと願ったから暦を殺そうとしたなら、いかにもそれらしいって感じですけど、これまでの日本の迷信、言い伝えからくる怪異とは打って変わって西洋の悪魔のイメージがちらついてきました。
暦の場合は吸血鬼だったから違和感はないんですが、これまでの解決策とは異なる展開が見られそうですね。緊迫感が漂ってきた雰囲気の中で今回は終了。次回が気になる引きも流石だなあと時計を見たらあっと言う間に時間が過ぎてました。相変わらずストーリーに引き込まれますね?『化物語』。次で『するがモンキー』は終了するそうですが、ラストはぜひ専用OPで迎えてくれることを期待!

第七話のエンドカードはコゲどんぼ先生?全然分かりませんでした・・・。
次回 化物語 第八話 『するがモンキー 其ノ參』
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“猿”に願った少女。
見終わってからまず思い浮かぶ、面白い、つまらない、微妙、良く分からない・・・一言で表せる本音の感想表現の中で“面白い”が真っ先に出てくるアニメっていいですよね。その『面白い』の一言がバッチリ当てはまります『化物語』第七話。先が読めるようで読み切れない展開、個性爆発なキャラクターとの毎回の掛け合いがツボを刺激しまくりです。

本編冒頭は前回の続きから。突然現れた“怪異”にボコボコにされて瀕死状態な阿良々木さんと「忘れ物」を届けにきたひたぎさん。自転車をこいでいたら電柱に激突したなんて無茶な言い訳は、ひたぎを心配させないためって理由もあるかもしれないけど、やっぱり怪異の正体を知った上で察したってところでしょうか。それにしてもこの状況で慌てず騒がず動じずに、瀕死の阿良々木さんの真上に立って“大サービス”を披露してくれるひたぎさんアンタやっぱり只者じゃないよ!(笑)
『動けるようになるまで幸せな気分でいなさいな』ってこの場面で普通の女の子がとれる行動じゃないよね・・・まあ『化物語』にフツーの人なんて存在しないんでしょうけど(^^;

性格的に一般常識と良識のある“普通の人”に一番近いのは、主人公としてスタンダードなのかもしれないけど、だからこそあのツッコミ役と掛け合いが成り立つのかもしれない。自分に重傷を負わせた相手の許に自ら訪ねるなんて“普通の人”の行動の範疇ではないのかもしれませんが。困った人を見捨てられない暦の個性は、やっぱり前日譚が今の彼に影響しているからなんでしょうか。
そして今回彼に救われる立場にある神原駿河。
『よく知らない女の子の部屋に入るのに躊躇する阿良々木先輩の繊細さには素直に感じるが、今はそんな場合でもないだろう』
・・・なんかちょっと言動に引っ掛かる部分があるなあと思ったら文法の間違いとかそんなんじゃないよね(笑) “感じる”って何にどう感じるんですか神原さん!?散らかってるってレベルじゃない部屋なんかよりずっと気になります(^^;
今回のお話で特徴的だったのは、これまで事件の終盤に明かされていた各ヒロインが抱え込む“重いエピソード”を前編に持ってきたって事かな。暦の予想通り自分を襲った怪異の正体は神原で、その理由もほぼ語られているんですが、この前提があって解決への展開や道のりが映えるというか。神原駿河って人間性が序盤で明かされるから感情移入しやすいんですよね。またこれがドてらいキャラクターだったりするんですが(笑)

“蟹”の怪異に遭ったひたぎを助けようとするも拒絶され、離れる事がひたぎを救う事に繋がるのならと身を引いた神原。しかし暦によってひたぎの怪異は取り除かれ、あろうことか今までにない笑顔を彼に向けている、敬愛
してやまなかった先輩・戦場ヶ原ひたぎの現状。
暦に嫉妬し、ひたぎに失望し、そんな自分に絶望し、神原は“猿の手”に願いをかけ、今に至ると・・・事のあらましはこんなところでしょうか。“猿の手”自体はこれまでの“蟹”や“蝸牛”の怪異に比べれば割とポピュラーですけど、真実はそこにはないっていうのはまたらしいと言えばらしいのか。取り合えず暦にその“手”を触れられてえろい声を出す沢城さん素晴らしい(笑)
『じゃあいよいよ本題に入らせてもらおうと思う。・・・私はレズなのだ!』
猿の手は要因であって原因ではなくて、自分自身のひたぎへの想いこそが事件に起因していると・・・しかしド直球なカミングアウトですな(笑)今回所々に見られた赤塚不二夫先生ライクな阿良々木さんの百面相は「追悼 赤塚不二夫展」を意識したものでしょうか(^^;
阿良々木さんを襲ったのは神原本人である事は当人も自覚しているけど、記憶は曖昧らしい。神原が『戦場ヶ原先輩の傍にいたい』という願いの延長で暦が襲われたとなると、願いの叶え方に胡散臭いものを感じます。まあこの辺りは終盤で明らかになる事実に絡んでいるんですけれど・・・。

重い想いが打ち明けられた後はいつもの掛け合いトーク。しかしいつにも増して高難度な(^^;
えーと戦場ヶ原先輩の体が目当てなら自分が代わりになれるからいつでも“攻め”を受け切る自信があるって話から“攻め”ד受け”でBLの話に発展して、神原のスパッツの下が穿いてるのか穿いてないのかの追求へ・・・どうでもいいけどスパッツの話に喰いつき過ぎですよ阿良々木さん!(笑)後輩の女の子と咲かせるトーク内容じゃないよねコレw
『誰かが誰かの代わりになんて、なれるわけがないし、誰かが誰かになれるわけなんかねえんだよ。・・・いくら好きでも、いくら憧れても』
『・・・そうだな。阿良々木先輩の言うとおりだ』
変態トークに盛り上がっても最後は主人公として落とし所は弁えてるんだよね・・・。暦の言う事はその通りで、神原に残された救いはひたぎとの和解しかあり得ないと思うけれど・・・何だか切ない。

怪異解決のためにやってきた忍野メメの住んでいる廃ビルの中で階段に佇む“吸血鬼の残りカス”、忍野忍。よく考えたら今まで一度も喋ってないんですよね。『化物語』本編で平野綾さんの声が聞けるのはいつになるんだろう。それにしても忍にまで食指が動く神原さんは女の子じゃなかったら大変危険な人物に映りそうなんですがどうでしょう(笑)いや女の子でもヤヴァイか・・・レズでロリコンの露出狂ってだけでかなり危ないなあ(笑)
メメが登場すると日常パートは終了して非日常の世界へ突入。見た目の割に“遊び”のないキャラクターだな?ってつくづく思います。実際怪異に対するアドバイザーって役割なんでしょうけど・・・。
そのメメ曰く、神原の左腕に憑いているのは“猿の手”ではなく“悪魔”だという事が判明。
“レイニーデビル”ってどこかで聞いたような名詞ですね・・・雨合羽姿の殺人鬼ってふと思い浮かびましたがどこかの映画でそれらしいものがあったような無いような。
『猿の手じゃない。悪魔の手だ。そりゃ何でも叶えてくれるさ。だって、魂と引き換えなんだから』
魂と引き換えに願いを叶えるとか、神原がひたぎの傍に居たいと願ったから暦を殺そうとしたなら、いかにもそれらしいって感じですけど、これまでの日本の迷信、言い伝えからくる怪異とは打って変わって西洋の悪魔のイメージがちらついてきました。
暦の場合は吸血鬼だったから違和感はないんですが、これまでの解決策とは異なる展開が見られそうですね。緊迫感が漂ってきた雰囲気の中で今回は終了。次回が気になる引きも流石だなあと時計を見たらあっと言う間に時間が過ぎてました。相変わらずストーリーに引き込まれますね?『化物語』。次で『するがモンキー』は終了するそうですが、ラストはぜひ専用OPで迎えてくれることを期待!

第七話のエンドカードはコゲどんぼ先生?全然分かりませんでした・・・。
次回 化物語 第八話 『するがモンキー 其ノ參』
(C)西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト
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Tag ⇒ | 化物語 | 第七話するがモンキー其ノ貳感想 | アニメ感想
この記事へのコメント
>ヴィーさん
あのスカートの中身はDVDでは・・・どうなんでしょう(笑)
駿河の台詞は“感じ入る”ですね・・・最初に視聴を終えてから、もう一度見直して感想を書くのですが妙な先入観が入っていたからなのか何なのか(笑) お恥ずかしい限りです・・・いろんな意味で(^^;
薔薇は“やおい”を暗喩しているとのことですから、イメージ的にって事でしょうか。詳しくは知りませんけれど(笑) アニメが続くうちは原作の品薄状態も続くのでしょうね。隙を見て購入したいと思っているのですがなかなか・・・(^^;
あのスカートの中身はDVDでは・・・どうなんでしょう(笑)
駿河の台詞は“感じ入る”ですね・・・最初に視聴を終えてから、もう一度見直して感想を書くのですが妙な先入観が入っていたからなのか何なのか(笑) お恥ずかしい限りです・・・いろんな意味で(^^;
薔薇は“やおい”を暗喩しているとのことですから、イメージ的にって事でしょうか。詳しくは知りませんけれど(笑) アニメが続くうちは原作の品薄状態も続くのでしょうね。隙を見て購入したいと思っているのですがなかなか・・・(^^;
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駿河さん,俺の熱い攻めを受けきってくれ!!
愛の力で清く正しい道に戻してみせます。
歪んだ愛情、故に―
駿河のレズ発言はわかっていてもああいう風に堂々と言われるとびっくりしてしまいますね。
爆弾発言の連続
猿の手と悪魔の手
化物語 第三巻 / するがモンキー (完全生産限定版) [Blu-ray] by G-Tools
穿いてないんですか・・・神原さん!!!
願いの行き先。
URL :
- ヴィー - 2009年08月27日 18:17:45
駿河の喋り口調が「クラナド」の智代に似ている気がしますが、ちょうどXbox360をプレイしているせいもあるんでしょう。
で、ここで一つツッコミ。
確認できればもっと確実なんですが、「感じる」は「感じ入る」だと思いますよ。
駿河がアララギに抱かれたい理由を考えてましたが、ひたぎに接触したものを自分も接触したいなんて間接キス的な思考は…あまりにマニアック過ぎますか。
それにしても、薔薇族はBLというよりはヒゲだったような気がするんですが、字面的にはこれが一番しっくりくるんでしょうね。
アドンとサムソンだったらよけいに嫌だし(笑)
原作はようやく増刷できたようですが、トーハンで「一人一冊」なんて、私は初めて見ましたよ(笑)