うみねこのなく頃に 第9話『Episode II-IV skewer』 感想
うみねこのなく頃に 第9話『Episode II-IV skewer』より感想です。
全ては魔女の手の内に。
前回のSF幻想ファンタジーバトルアクションには驚かされましたが、現実に起こった出来事を創作の魔法幻想に置き換えていると考えればいろんな無茶があっても不思議ではない・・・かな。もちろん現実的に推理を試みるうえであればこそで、単純に視聴するならこの超展開に呑まれても悪くないように思います。
朱志香と嘉音が殺された部屋はまたしても密室状態に。駆けつけた戦人たちは推理論法を展開していますが、どれも当たり障りなくそこにある事実をはっきりさせただけという感じ。というか戦人の場合は推理にすら及んでいないような(^^;
使用人たちが持っているマスターキーと、朱志香自身が持っていた鍵でしか部屋の扉は開けられないから、まずその場にいない使用人の嘉音を犯人と楼座が疑うのは当然のこと。それに対して、朱志香がベアトリーチェの部屋を開ける際に嘉音から預かったマスターキーをそのまま持っていたから、嘉音は朱志香の部屋を開閉できる鍵を持ち歩いてはいない=嘉音は犯人ではないと説明する戦人。その後疑われるのはアリバイの不確かな郷田と熊沢・・・なんですが、戦人はここにきて「こんな良い人たちが殺人するなんて思えないよ!」なんていう理屈と感情論で無理やり場を収めてしまいました。
結局密室状況や消えた嘉音の説明はできてないんですよね・・・。取り合えず誰でも疑うのはマズイですよって訴えるだけで。マスターキーは5本あると明言されているから推理の余地はありそうですが、これでは戦人は探偵役に向いているのか懐疑的になってしまう・・・。『Episode II』は完全に魔女に屈する前提でお話が進行しているように思えます。印象的だったのは『Episode I』の夏妃の立場をそっくり楼座が受け継いでいるってところなんですが、この共通点は何を意味しているんでしょうね。まずはこの並行世界の謎が解けないとどうにもならない気はしますが・・・。
行方不明になっていたはずの嘉音が使用人達の前に姿を現して、実は生きていたのかと思いきや、魔女の手先になって襲いかかるという超展開。前回ベアトリーチェが“死者を辱める”と言っていたことから考えれば、死体を操られてしまったと考えるのが妥当かな。熊沢と南條先生は嘉音の剣で首をかき切られて死亡。それにしても今回はエグいモザイクが目立ちます(汗
紗音がボイラー室から見つけてきた蜘蛛の巣を押し付けられて、苦しむように姿を消す嘉音。ベアトの眷属が蝶だから蜘蛛は天敵という事ですか・・・。紗音と源次が冷静に対処できたのは嘉音と同じ“家具”だからで、一連の顛末を見届けた郷田は普通の人というのであれば、これ以上にない魔女の証明になると思うんだけど、今のところ戦人の目の前でこれらの魔法幻想が行われないのは引っ掛かりますね。
あのバトルシーンが叙述トリックによる嘘の描写で、嘉音が朱志香を殺害し、その後何らかの方法で密室状態を作り自分は脱出、使用人達に襲撃をかけて熊沢と南條先生を殺害するものの、紗音と源次によって撃退されたって仮定もできなくはないですが、ベアトは赤字で“嘉音は朱志香の部屋で殺された”と明言しているし・・・それとも時間には触れていないから後になってあの部屋で殺された?しかしそもそも赤字ルールって信用して良いものなのか・・・うーんもう堂々巡りです(笑) 次回もこんな感じで魔女幻想が展開するんでしょうか。味気ない推理よりも魔法シーンの方が楽しみになってしまいます(^^;
次回 うみねこのなく頃に 第10話『Episode II-V accept』
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全ては魔女の手の内に。
前回のSF幻想ファンタジーバトルアクションには驚かされましたが、現実に起こった出来事を創作の魔法幻想に置き換えていると考えればいろんな無茶があっても不思議ではない・・・かな。もちろん現実的に推理を試みるうえであればこそで、単純に視聴するならこの超展開に呑まれても悪くないように思います。
朱志香と嘉音が殺された部屋はまたしても密室状態に。駆けつけた戦人たちは推理論法を展開していますが、どれも当たり障りなくそこにある事実をはっきりさせただけという感じ。というか戦人の場合は推理にすら及んでいないような(^^;
使用人たちが持っているマスターキーと、朱志香自身が持っていた鍵でしか部屋の扉は開けられないから、まずその場にいない使用人の嘉音を犯人と楼座が疑うのは当然のこと。それに対して、朱志香がベアトリーチェの部屋を開ける際に嘉音から預かったマスターキーをそのまま持っていたから、嘉音は朱志香の部屋を開閉できる鍵を持ち歩いてはいない=嘉音は犯人ではないと説明する戦人。その後疑われるのはアリバイの不確かな郷田と熊沢・・・なんですが、戦人はここにきて「こんな良い人たちが殺人するなんて思えないよ!」なんていう理屈と感情論で無理やり場を収めてしまいました。
結局密室状況や消えた嘉音の説明はできてないんですよね・・・。取り合えず誰でも疑うのはマズイですよって訴えるだけで。マスターキーは5本あると明言されているから推理の余地はありそうですが、これでは戦人は探偵役に向いているのか懐疑的になってしまう・・・。『Episode II』は完全に魔女に屈する前提でお話が進行しているように思えます。印象的だったのは『Episode I』の夏妃の立場をそっくり楼座が受け継いでいるってところなんですが、この共通点は何を意味しているんでしょうね。まずはこの並行世界の謎が解けないとどうにもならない気はしますが・・・。
行方不明になっていたはずの嘉音が使用人達の前に姿を現して、実は生きていたのかと思いきや、魔女の手先になって襲いかかるという超展開。前回ベアトリーチェが“死者を辱める”と言っていたことから考えれば、死体を操られてしまったと考えるのが妥当かな。熊沢と南條先生は嘉音の剣で首をかき切られて死亡。それにしても今回はエグいモザイクが目立ちます(汗
紗音がボイラー室から見つけてきた蜘蛛の巣を押し付けられて、苦しむように姿を消す嘉音。ベアトの眷属が蝶だから蜘蛛は天敵という事ですか・・・。紗音と源次が冷静に対処できたのは嘉音と同じ“家具”だからで、一連の顛末を見届けた郷田は普通の人というのであれば、これ以上にない魔女の証明になると思うんだけど、今のところ戦人の目の前でこれらの魔法幻想が行われないのは引っ掛かりますね。
あのバトルシーンが叙述トリックによる嘘の描写で、嘉音が朱志香を殺害し、その後何らかの方法で密室状態を作り自分は脱出、使用人達に襲撃をかけて熊沢と南條先生を殺害するものの、紗音と源次によって撃退されたって仮定もできなくはないですが、ベアトは赤字で“嘉音は朱志香の部屋で殺された”と明言しているし・・・それとも時間には触れていないから後になってあの部屋で殺された?しかしそもそも赤字ルールって信用して良いものなのか・・・うーんもう堂々巡りです(笑) 次回もこんな感じで魔女幻想が展開するんでしょうか。味気ない推理よりも魔法シーンの方が楽しみになってしまいます(^^;
次回 うみねこのなく頃に 第10話『Episode II-V accept』
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Tag ⇒ | うみねこのなく頃に | 第9話EpisodeII-IVskewer感想 | テレビアニメ
この記事へのコメント
>ヴィーさん
各エピソードで推理を成功させてどこで生きてくるのかなんですよね・・・。多角的に事件を検証して一つの事実を導き出そうという雰囲気は感じるんですけど、そもそもこのループする世界はどう説明するんだろうとか考え始めると深みにはまってしまいます(^^; エピソード2はファンタジーを楽しみながら超展開に期待するのが正しい見方なのかもしれません(笑)
各エピソードで推理を成功させてどこで生きてくるのかなんですよね・・・。多角的に事件を検証して一つの事実を導き出そうという雰囲気は感じるんですけど、そもそもこのループする世界はどう説明するんだろうとか考え始めると深みにはまってしまいます(^^; エピソード2はファンタジーを楽しみながら超展開に期待するのが正しい見方なのかもしれません(笑)
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狼と羊のパズル。
やっぱこの絵興奮するわぁ(笑)
狼と羊のパズル
うみねこのなく頃に 第9話「EpisodeII-III weak square」
‘くも,を掴む‘存在,‘くも,に掴まれる‘存在,
片翼の鳥 TVアニメーション「うみねこのなく頃に」OPテーマ志方あきこ by G-Tools
画伯の本領発揮
「他の誰でも無い、そなた自身が扉を閉ざしているのだ」
ベアトリーチェが再構築
毎回作中でヒントが描かれているとしたら……毎話のイベントシーン、アイキャッチに必ず描写される“時計の時刻”なのではと思慮する。
URL :
- ヴィー - 2009年08月27日 18:24:52
嘉音は、誰かがあの部屋に入るために死体を使い、殺害に及んだのでは?と考えたんですが、そうなるとそれは誰よ?という話になって思考停止。
まさか嘉音の体に爆薬が仕込んであって、それで杭を飛ばして二人を殺したなんてことないですしねえ。
ともあれ、このエピソードはずっとファンタジーでいくんでしょうね。
楽しみではありますが(笑)