CANAAN(カナン) 第10話 『想執』 感想
CANAAN(カナン) 第10話 『想執』より感想です。

想執、妄執、喪失・・・・。

『CANAAN』第10話にして初めてのメインキャラクターの死亡。
まさかここまで鬱展開になるとは思いませんでした・・・。
『フラワーガーデン計画』は、やはりウィルスの副作用を利用して第二のカナンを生み出すための実験計画であり、そのためにハッコーやユンユンの村が犠牲にされた・・・。ハッコーがカナンに対して一時的な殺意を抱いたのは、その計画の発端であったからに他ならなかった訳ですが、本当に憎むべき存在は自分たちを利用し、苦しめ続けた“蛇”以外の何者でもない。それを自覚して、カナンを共に殺そうと唆すリャン・チーと訣別し、サンタナを守ろうとするハッコー・・・でもここからが今回の悲劇の始まりでした。
『解っていたんだ・・・消えた村に行くことを望まれた時点で解っていたんだ。俺が守りたかった幸せな日々は、あいつには牢獄でしかなかった』
だから、ハッコーが自分を愛せるはずがないんだとサンタナは思っていたんだけど、そんな事はなくて・・・(涙
ハッコーがカナン達を村に連れてきたのは、こうなった経緯と現状を知ってほしかったんじゃないかな。特にカナンに対しては。それも単純な感情ではなくて、少なからずカナンに殺意を持った事からも分かるように、何が、誰が原因で、今の自分達の現状があるのか、それらを見極めた上で、迷いを捨ててハッコーは組織と対峙する道を選んだ。サンタナを守ろうと行動を起こそうとした。その結果は、これまでになく酷薄で残酷な・・・非情としか言えない結末に至ってしまったわけですが・・・。
『私は・・・私はあなたを可哀想な人だと思っているわ。大切な者を持たず、死んでいくあなたを』

しかし、全ての決着を着けるために、ハッコーが“声”を発した先に居たのは、リャン・チーではなく、自身が守ろうとしたサンタナだった・・・。
ここまで解りやすい誘導になぜ引っ掛かるとか、対象を確認しないで声を発しちゃダメだとか、そんなものは置いておいて、お互いの愛がすれ違った先に、やっと向かい合えた結末が悲劇であったと・・・しかしハッコーの真意を知らないサンタナにとっては体と心を同時に引き裂くようなこのセリフ。リャン・チーの仕掛けた罠は非道すぎる・・・。
サンタナが自分を憎んでいるだろうと聞いて、ハッコーが必死に首を横に振るシーンとか、苦しむ事も構わず、サンタナが“愛してる”と言ってくれって懇願するシーンとか・・・ただ切なすぎるとしか言い様がありません・・・。
“声”が特殊能力になっていること自体が伏線だったんですね、この結末は、今になって思えば・・・。アルファルドからは必死になって愛とやらを求めるくせに、他人を踏みにじるリャン・チーは確実に碌な死に方はできないんだろうなあ・・・。

サンタナの遺志を引き継いで漢を見せるミノさんは最高でした。これまでヘタレていたのが嘘に思えるくらい(^^; カナンが共感覚で見た、ミノさんが赤く発したオーラは、ハッコーを救おうとする強い意思の色を表しているのかな・・・。その後に二人を包んだ金色のオーラは何を意味しているんでしょうね。今後の重要な伏線になりそうな気がします。

シリアス展開なはずの今回に果てしなく脳天気で場違いなマリアとユンユンのコンビ。マリアはいつの間にかタ○に戻ってるし・・・そりゃそのかぶり物は落ち着くはずでしょうよ(笑)
カナンたちとは別ルートから施設に侵入した二人が見たのは、氷漬けになったカナンの風貌を持つ誰か。目が赤いところを見ると実験の被験者か何かなのか?そして現れた夏目は、何故かマリアたちに銃を向ける・・・と何やら緊張感が漂う中で今回は幕引き。
“贖罪”を訴えていたはずの夏目がどうして?ってところですが、本意は別にあるって事なんだろうか・・・。サンタナに『過去と向き合うために』と語っていた事は嘘とは思えないのですが、夏目の動向は気になりますね。死亡フラグなんてものともしなかった登場人物も後半に向けて退場者が続出しそうな展開。この不安感漂う雰囲気は苦手です・・・。
次回 CANAAN(カナン) 第11話 『彼女添』

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想執、妄執、喪失・・・・。

『CANAAN』第10話にして初めてのメインキャラクターの死亡。
まさかここまで鬱展開になるとは思いませんでした・・・。
『フラワーガーデン計画』は、やはりウィルスの副作用を利用して第二のカナンを生み出すための実験計画であり、そのためにハッコーやユンユンの村が犠牲にされた・・・。ハッコーがカナンに対して一時的な殺意を抱いたのは、その計画の発端であったからに他ならなかった訳ですが、本当に憎むべき存在は自分たちを利用し、苦しめ続けた“蛇”以外の何者でもない。それを自覚して、カナンを共に殺そうと唆すリャン・チーと訣別し、サンタナを守ろうとするハッコー・・・でもここからが今回の悲劇の始まりでした。
『解っていたんだ・・・消えた村に行くことを望まれた時点で解っていたんだ。俺が守りたかった幸せな日々は、あいつには牢獄でしかなかった』
だから、ハッコーが自分を愛せるはずがないんだとサンタナは思っていたんだけど、そんな事はなくて・・・(涙
ハッコーがカナン達を村に連れてきたのは、こうなった経緯と現状を知ってほしかったんじゃないかな。特にカナンに対しては。それも単純な感情ではなくて、少なからずカナンに殺意を持った事からも分かるように、何が、誰が原因で、今の自分達の現状があるのか、それらを見極めた上で、迷いを捨ててハッコーは組織と対峙する道を選んだ。サンタナを守ろうと行動を起こそうとした。その結果は、これまでになく酷薄で残酷な・・・非情としか言えない結末に至ってしまったわけですが・・・。
『私は・・・私はあなたを可哀想な人だと思っているわ。大切な者を持たず、死んでいくあなたを』

しかし、全ての決着を着けるために、ハッコーが“声”を発した先に居たのは、リャン・チーではなく、自身が守ろうとしたサンタナだった・・・。
ここまで解りやすい誘導になぜ引っ掛かるとか、対象を確認しないで声を発しちゃダメだとか、そんなものは置いておいて、お互いの愛がすれ違った先に、やっと向かい合えた結末が悲劇であったと・・・しかしハッコーの真意を知らないサンタナにとっては体と心を同時に引き裂くようなこのセリフ。リャン・チーの仕掛けた罠は非道すぎる・・・。
サンタナが自分を憎んでいるだろうと聞いて、ハッコーが必死に首を横に振るシーンとか、苦しむ事も構わず、サンタナが“愛してる”と言ってくれって懇願するシーンとか・・・ただ切なすぎるとしか言い様がありません・・・。
“声”が特殊能力になっていること自体が伏線だったんですね、この結末は、今になって思えば・・・。アルファルドからは必死になって愛とやらを求めるくせに、他人を踏みにじるリャン・チーは確実に碌な死に方はできないんだろうなあ・・・。

サンタナの遺志を引き継いで漢を見せるミノさんは最高でした。これまでヘタレていたのが嘘に思えるくらい(^^; カナンが共感覚で見た、ミノさんが赤く発したオーラは、ハッコーを救おうとする強い意思の色を表しているのかな・・・。その後に二人を包んだ金色のオーラは何を意味しているんでしょうね。今後の重要な伏線になりそうな気がします。

シリアス展開なはずの今回に果てしなく脳天気で場違いなマリアとユンユンのコンビ。マリアはいつの間にかタ○に戻ってるし・・・そりゃそのかぶり物は落ち着くはずでしょうよ(笑)
カナンたちとは別ルートから施設に侵入した二人が見たのは、氷漬けになったカナンの風貌を持つ誰か。目が赤いところを見ると実験の被験者か何かなのか?そして現れた夏目は、何故かマリアたちに銃を向ける・・・と何やら緊張感が漂う中で今回は幕引き。
“贖罪”を訴えていたはずの夏目がどうして?ってところですが、本意は別にあるって事なんだろうか・・・。サンタナに『過去と向き合うために』と語っていた事は嘘とは思えないのですが、夏目の動向は気になりますね。死亡フラグなんてものともしなかった登場人物も後半に向けて退場者が続出しそうな展開。この不安感漂う雰囲気は苦手です・・・。
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この記事へのコメント
>ヴィーさん
サンタナが捕まる前に録画された映像を見せられて、既に捕えられているとは思わなかったって事なんでしょうか・・・いずれにせよあんまりな最期でした・・・。
夏目に関しては次回を見るとどんな人物なのか理解できると思います。カナンの言葉がヒントになるかも。マリアの記憶は・・・どうでしょうね・・・大事な部分はほとんど明かされてしまいましたし、それほど重要視されていないかもしれません。アルファルドに関連する部分で何かあったかな・・・。
サンタナが捕まる前に録画された映像を見せられて、既に捕えられているとは思わなかったって事なんでしょうか・・・いずれにせよあんまりな最期でした・・・。
夏目に関しては次回を見るとどんな人物なのか理解できると思います。カナンの言葉がヒントになるかも。マリアの記憶は・・・どうでしょうね・・・大事な部分はほとんど明かされてしまいましたし、それほど重要視されていないかもしれません。アルファルドに関連する部分で何かあったかな・・・。
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愛してる。
リャン・チー絶好調!
そしてサンタナ&ハッコーの悲劇。
愛奪い死。
残酷な愛の形―
mind as Judgment飛蘭 by G-Tools
カナンの本当の名は・・糸 色望
生まれた『愛』の行き先
URL :
- ヴィー - 2009年09月20日 00:31:18
夏目は氷の下のカナンもどきに銃を向けたのだと思いますが、これはカナプロトタイプなのかな?
カナンゼロとかいう名前で。というのは「シャングリ・ラ」
少なくともマリアが記憶を取り戻さないことには結末が迎えられない気がしますが、さて、どうなることやら。