テイルズ オブ ジ アビス 第8話 「崩落」 感想
テイルズ オブ ジ アビス
第8話 「崩落」より感想です。


『よせよナタリア。きたねーしうつるかもしれねーぜ』
とにかくこの時のためにここまで培われてきたのかと思わせるルークのダメっぷり。
ホント、このままの性格の主人公でいったらどうなるんでしょうね^^;
瘴気で苦しむ人々を見ても己の目的が逸るような自分勝手ぶり、さらに仲間が救助に先立ち自分の意向に従わないことへの身勝手な疎外感、無能と愚かしさをそのまま露呈させて厚顔無恥。
今までのルークが可愛く見えてくるぐらい。まあ・・・これもヴァンがルークの精神の弱さにつけこんだという部分もあるのですが・・・。それでも正直言って同情はできないです。
周りの人間が甘やかしすぎた、自分の事を知らなすぎた、世界を知らなかった、知ろうともしなかった。ルークの人格形成の問題など挙げればいくらでもありそうですが、それらはルークを象ったものの罪。ルーク自身の罪はの所在は彼自身にあるのは当然のこと。

『お前は騙されてるんだ!』
アクゼリュスに現れたアッシュの制止の声も聞かず、ただヴァンを盲信してアクゼリュス深部の“パッセージリング”に意識を集中させるルーク。その結果が何をもたらすのかも知らずに。
『私が指示したらお前は全てのフォンスロットを解き放ち、超振動を放つ。合言葉は・・・“愚かなレプリカルーク”』
連絡船の上でヴァンにかけられた暗示の言葉。
やはり、ルークはヴァンに利用されているだけでした。そして“レプリカ”の意味は━━━

何千人もの人間の命を飲み込んで地中に沈んだアクゼリュス。
降り立った瘴気の海の上、ティアとイオンから明かされる真実。
ルークたちの住む世界、“外殻大地”は、ローレライ教団の始祖ユリアによって、瘴気から逃れるために地表から押し上げられた世界であること。
そして、アクゼリュスが消滅したためにルークたちが落ちてきたこの世界は、元は“外殻大地”があったクリフォト(魔界)と呼ばれる瘴気が充満した世界で、ティアの生まれ故郷であるということ。
それと同時に語られる、アクゼリュスを支えていた柱を、ルークが“超振動”で消滅させてしまったという事実・・・。
この時点でも自分は悪くない、自分を騙したヴァンが悪いなどと虚勢を張って罪を逃れようとするルークには、仲間から見放されても全く同情できません・・・。チーグルの森を焼いてしまった自分と同じ境遇と、ルークを慰めようとするミュウが可哀そうで・・・(´;ω;`)
『・・・ブリッジに戻ります。ここに居ると、馬鹿な発言にいらいらさせられる』
ジェイドですら苛立ちを覚えるルークの物言い。
あまりにも酷く自己中心的で幼いルークの心理描写には、これから受けることになる“罰”への大きさを更に実感させるための意図的なものを感じさせます。今更と言っては何ですが・・・。悪意と言ってもいいくらいです。ここに来るまで、この“瞬間”を実感させるために、ルークの尊大で幼稚な性格を演出させたようなものでしょう。

クリフォトのユリアシティに辿りついたルークは、先に着いていたアッシュから更なる真実を聞かされることになる。
レプリカ━━模造品。
ルークはアッシュのレプリカ(模造品)であるということ。
こんな真実をルークが受け止められるはずもなく。混乱のままアッシュに斬りかかるルークには惨めさや悲しさよりも醜さを感じてしまうのはこれまでの経緯があるからか・・・。
そんな存在に居場所や家族を奪われたら、アッシュが殺意を覚えるのも当然かもしれません・・・。今まで偽りの幸福な日々に甘んじてきて裏切られたルークと、居場所を取られ、それまで掴むはずだった全てを奪い去られたアッシュ。どちらが不幸な身の上か・・・。
ともかく、ルークの起こした超振動で罪のない人々が死に追いやられたことは事実。
自身がレプリカであるという真実を受け止めて、彼が罪を清算できるとするなら、心の成長などという事より精神の改革が必要ではないかと。どん底に叩きつけられて自分の罪を認めて前に進むことが、今のルークに出来るのか・・・。これまでの彼を見ていると不安になりますね。
アクゼリュスの崩落、ルークのこれまで信じていたものが崩れ落ちる様、仲間から浴びる失望の目線、次々に語られる真実。“崩落”の名の通り急転直下に進むストーリーと、暗い感情ばかりがこみ上げる回でした・・・。
ヴァンが一番の悪の根源ではないか?と言われれば利用されたルークを見れば一目瞭然ですが、問題はそこにあるのかどうか。周りの人々を顧みない振る舞いが、そもすれば避難に間に合ったであろうアクゼリュスの人間をも巻き込んだ惨事となったのは明白。騙されたから、利用されたから?
罪の根源を考えるなら、ルークの犯した過ちはヴァンに利用されたからといって軽くなるものではないと思います。
先にも書きましたが、ルークがここから這い上がることは自分の中で意識的に改革を促すことが必要でしょう。それを成長だというなら、彼の成長のために失ったものはあまりにも大きい。仲間の信頼、自分の居場所、多くの命。目を背けるばかりだったルークが、これらの真実を正面から見据えて、それまでの低俗な主人公から『本当の意味での主人公』としてどう這い上がっていくのか、気持ちを新たにして見つめていきたいですね。
次回 テイルズ オブ ジ アビス 第9話 「奪われし者」

<関連サイト>
テイルズ オブ ジ アビス 公式サイト


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第8話 「崩落」より感想です。

哀れで愚かな作りモノ。

『よせよナタリア。きたねーしうつるかもしれねーぜ』
とにかくこの時のためにここまで培われてきたのかと思わせるルークのダメっぷり。
ホント、このままの性格の主人公でいったらどうなるんでしょうね^^;
瘴気で苦しむ人々を見ても己の目的が逸るような自分勝手ぶり、さらに仲間が救助に先立ち自分の意向に従わないことへの身勝手な疎外感、無能と愚かしさをそのまま露呈させて厚顔無恥。
今までのルークが可愛く見えてくるぐらい。まあ・・・これもヴァンがルークの精神の弱さにつけこんだという部分もあるのですが・・・。それでも正直言って同情はできないです。
周りの人間が甘やかしすぎた、自分の事を知らなすぎた、世界を知らなかった、知ろうともしなかった。ルークの人格形成の問題など挙げればいくらでもありそうですが、それらはルークを象ったものの罪。ルーク自身の罪はの所在は彼自身にあるのは当然のこと。

『お前は騙されてるんだ!』
アクゼリュスに現れたアッシュの制止の声も聞かず、ただヴァンを盲信してアクゼリュス深部の“パッセージリング”に意識を集中させるルーク。その結果が何をもたらすのかも知らずに。
『私が指示したらお前は全てのフォンスロットを解き放ち、超振動を放つ。合言葉は・・・“愚かなレプリカルーク”』
連絡船の上でヴァンにかけられた暗示の言葉。
やはり、ルークはヴァンに利用されているだけでした。そして“レプリカ”の意味は━━━

何千人もの人間の命を飲み込んで地中に沈んだアクゼリュス。
降り立った瘴気の海の上、ティアとイオンから明かされる真実。
ルークたちの住む世界、“外殻大地”は、ローレライ教団の始祖ユリアによって、瘴気から逃れるために地表から押し上げられた世界であること。
そして、アクゼリュスが消滅したためにルークたちが落ちてきたこの世界は、元は“外殻大地”があったクリフォト(魔界)と呼ばれる瘴気が充満した世界で、ティアの生まれ故郷であるということ。
それと同時に語られる、アクゼリュスを支えていた柱を、ルークが“超振動”で消滅させてしまったという事実・・・。
この時点でも自分は悪くない、自分を騙したヴァンが悪いなどと虚勢を張って罪を逃れようとするルークには、仲間から見放されても全く同情できません・・・。チーグルの森を焼いてしまった自分と同じ境遇と、ルークを慰めようとするミュウが可哀そうで・・・(´;ω;`)
『・・・ブリッジに戻ります。ここに居ると、馬鹿な発言にいらいらさせられる』
ジェイドですら苛立ちを覚えるルークの物言い。
あまりにも酷く自己中心的で幼いルークの心理描写には、これから受けることになる“罰”への大きさを更に実感させるための意図的なものを感じさせます。今更と言っては何ですが・・・。悪意と言ってもいいくらいです。ここに来るまで、この“瞬間”を実感させるために、ルークの尊大で幼稚な性格を演出させたようなものでしょう。

クリフォトのユリアシティに辿りついたルークは、先に着いていたアッシュから更なる真実を聞かされることになる。
レプリカ━━模造品。
ルークはアッシュのレプリカ(模造品)であるということ。
こんな真実をルークが受け止められるはずもなく。混乱のままアッシュに斬りかかるルークには惨めさや悲しさよりも醜さを感じてしまうのはこれまでの経緯があるからか・・・。
そんな存在に居場所や家族を奪われたら、アッシュが殺意を覚えるのも当然かもしれません・・・。今まで偽りの幸福な日々に甘んじてきて裏切られたルークと、居場所を取られ、それまで掴むはずだった全てを奪い去られたアッシュ。どちらが不幸な身の上か・・・。
ともかく、ルークの起こした超振動で罪のない人々が死に追いやられたことは事実。
自身がレプリカであるという真実を受け止めて、彼が罪を清算できるとするなら、心の成長などという事より精神の改革が必要ではないかと。どん底に叩きつけられて自分の罪を認めて前に進むことが、今のルークに出来るのか・・・。これまでの彼を見ていると不安になりますね。
アクゼリュスの崩落、ルークのこれまで信じていたものが崩れ落ちる様、仲間から浴びる失望の目線、次々に語られる真実。“崩落”の名の通り急転直下に進むストーリーと、暗い感情ばかりがこみ上げる回でした・・・。
ヴァンが一番の悪の根源ではないか?と言われれば利用されたルークを見れば一目瞭然ですが、問題はそこにあるのかどうか。周りの人々を顧みない振る舞いが、そもすれば避難に間に合ったであろうアクゼリュスの人間をも巻き込んだ惨事となったのは明白。騙されたから、利用されたから?
罪の根源を考えるなら、ルークの犯した過ちはヴァンに利用されたからといって軽くなるものではないと思います。
先にも書きましたが、ルークがここから這い上がることは自分の中で意識的に改革を促すことが必要でしょう。それを成長だというなら、彼の成長のために失ったものはあまりにも大きい。仲間の信頼、自分の居場所、多くの命。目を背けるばかりだったルークが、これらの真実を正面から見据えて、それまでの低俗な主人公から『本当の意味での主人公』としてどう這い上がっていくのか、気持ちを新たにして見つめていきたいですね。
次回 テイルズ オブ ジ アビス 第9話 「奪われし者」

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8話「崩落」 ついにこの回がやってきた…原作好きの人間にすると、やはり相当思い入
やってくれるぜ、ルーク!! もしかするとライ◯バレルの主人公を超えたかもしれないぞ! まさかココマデとは思わなかった・・・うげ。
ミッドガルズ……パルマコスタ……そしてアクゼリュスか……
俺は悪くない!!
テイルズ オブ ジ アビス 第8話「崩落」の感想です。
ヴァン「合言葉はー?せーの」
「愚かな☆レプリカルーク!」
ルーク「やめろぉおおおおお」
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