コードギアス 反逆のルルーシュR2 第4話 「逆襲の処刑台」 感想
コードギアス 反逆のルルーシュR2 第4話 「逆襲の処刑台」の感想です。以下の文にはネタバレを含みますのでご注意下さい。
雨の中をあどけない子供が歩み寄る。その片目に悪魔の瞳を宿し、確かな殺意を心に秘めて。
子供は、人を殺すことを躊躇わなかった。自分の居場所に課せられた役目は、人を殺す事。
だから、今度も同じだった。ルルーシュ・ランペルージの弟として彼に近づき、彼が記憶を取り戻したなら、これを抹殺する。ロロ・ランペルージとして偽りの名前と素性を与えられたのは、ただそれが目的だった。
ただ、??それだけのはずだったのだ。
ロロを策略によって一人管理室に誘い込み、ギアスで服従させようとしたものの、逆にロロのギアスによって絶体絶命の状況に追い込まれたルルーシュ。
時を操るギアス!???だが、ルルーシュは一瞬の出来事にも思考を完結させない。
ロロが現れた時から心の中で時間を数えていたルルーシュは、その数値のズレと監視カメラの様子から、ロロのギアスの正体は体感時間を止める能力だと看破する。
しかし、今の危機的状況に変わりは無い・・・!
ルルーシュはロロに問いかける。お前がすぐに自分を殺さないのは、「二つ」とも手に入らないことが分かっているからだと。
一つは目的であるC.C.を探す手がかり。そしてもう一つは、ロロ自身の命。
ロロの存在理由は任務を果たす事。その任務が果たせなければ、自身の存在する居場所などなくなってしまうだろう。そして、その居場所に己の未来はあるのか?
問いかけるルルーシュは、最後にロロに伝える。明日、C.C.を自分が引きずり出してやる、それで新しい未来をつかめると。
「大丈夫。嘘はつかないよ。お前にだけは」
一方、中華連邦総領事館。黒の騎士団は黎 星刻 (リー・シンクー)によって動きを抑えられ、軟禁状態にあった。総領事である高亥(ガオハイ)の死を予告するリー。黒の騎士団を利用し、彼の粛清を謀るしたたかな一面を見せる。
ルルーシュは考えを巡らせていた。ロロに対する違和感。ブリタニアへの忠誠とは違う、何か。いずれにせよ、あのギアスの力は利用できる。危険な賭けをする事になっても、自分への敵対心を払拭し、利用するための手がかりを掴みだす。自身の命を狙う意志を排除し、藤堂たち囚われた黒の騎士団の処刑を防ぐために。
機密情報局の面々は、ロロに対してそのほとんどが彼の存在を否定していた。仲間を平気で犠牲にするような輩とは組めない。彼の居場所は、そこにはなかった。チームの団結を訴えるメンバーに対して、ロロは否定的な態度をとる。
「大事なのは任務でしょ?・・・仲間なんて・・・」
大宦官であり中華連邦大領事でもあるガオハイに詰め寄るリーたち。
なぜ、独断で合衆国日本を認めたのか。それに対して、ギアスの影響によりゼロこそが我の幸せと要領を得ない返答をするガオハイ。
天子様の意向についてどうするのかと問うリーに、ガオハイはあんな小娘よりゼロこそが絶対の法則と答える。
「この売国奴め!」
その瞬間、奔るリーの刃。
「??黄天、既に死す」
大宦官、ガオハイは逆賊としてリーに粛清される・・・。
ゼロの警戒と共にC.C.の出現に目を配るヴィレッタ。その目の行く先には、処刑台に磔られた扇の姿があった。彼女の心には、日本人として彼と過ごした確かな記憶が残っていた・・・。
処刑当日。ゼロの登場を待ち構えるギルフォード達ブリタニア軍。リーら中華連邦に利用されるという立場ながら、ゼロの援護に立つカレン、C.C.ら黒の騎士団。そしてルルーシュの言葉の真偽を確かめるためヴィンセントに乗って現れるロロ。
処刑時間になり、処刑台に銃口が向けられたその時。
「違うな!間違っているぞギルフォード」
ナイトメアに乗って現れたゼロ。仲間達も手を出せない状況で、いかにして囚われた黒の騎士団を助け出すのか・・・。
以下、後半へ
ゼロの登場にざわめく処刑場。
ルルーシュの監視役であるはずのロロは、事前に自分とルルーシュが別の場所で行動しているとヴィレッタ達に思わせていた。ルルーシュの言葉の真意を確かめるため、仲間を欺いたロロ。その心に期待と殺意を持ち合わせ、ゼロの動向を見守る。
ギルフォードと対峙するゼロ。一体一の戦いを望むギルフォードに、ナイトメアから出てくる気配はない。ギアスが使えないという状況。そんな中ゼロが出した条件は、一対一で戦う事。武器は一つ。
そしてゼロが選んだ「武器」とは、側にいた警備のナイトメアが装備していた暴徒鎮圧用の盾だった。
この自決とも受け止めかねない行為に失望と絶望の意を表す黒の騎士団とリーら中華連邦達。
「失望だな、ゼロ・・・。寄生虫たる大宦官・・・。その一人を始末できた借りはある。しかし、これは永続調和に基づく契りではない・・・。ゼロが無能ならば、黒の騎士団は外交の道具となってもらうしかないだろう。」
ゼロはギルフォードに問う。
「質問しよう。ギルフォード卿。正義で倒せない悪がいる時、君はどうする。悪に手を染めてでも悪を倒すか?それとも、己が正義を貫き、悪に屈するを善しとするか」
C.C.はつぶやく。
「いずれにせよ悪は残る・・・」
リーは詭弁を誹る。
「矛盾・・・。言葉遊びか」
対して、ギルフォードは答えた。
「我が正義は、姫様の許に!」
「なるほど・・・私なら・・・悪を為して、巨悪を討つ!」
その時発動するゼロの策。ギアスで操った階層コントロールルームの管理員を使い、ブラックリベリオンと同じ租界の階層崩しを発動させる。雪崩のごとく崩れた階層から落ちるブリタニア軍。
同時にカレンに下されるゼロからの指揮命令。条件は整った。黒の騎士団の逆襲の舞台が。
盾をスケートボードのように使い、傾く断層を滑り落ちるゼロ。
落ちた階層は黒の騎士団の領地、すなわち中華連邦領事館の敷地内。これで黒の騎士団の行動を阻むものは存在しない。ブリタニア軍を壊滅し、同胞を救い出せというゼロの声に奮い立つメンバーたち。
囚われた仲間を救出し、形勢は完全に黒の騎士団に傾いた。
しかしその時、ゼロ=ルルーシュにとって最大の難関が立ちふさがる。
ゼロのナイトメアに近づくロロが駆るヴィンセント。
C.C.を差し出す約束を無視し、自分に嘘を吐いたとしてゼロに攻撃を仕掛けるロロ。
カレンは救助者を助ける為に動く事ができない。
「僕に未来をくれると言ったくせに・・・。任務さえ果たせば、未来は繋がるんだ!」
ルルーシュを殺そうと攻撃を加えるロロ。まさに絶体絶命と思われたその時、ロロのヴィンセントに向かって放たれた砲撃。
いかにギアスで敵の動きを止めたとしても、物理現象を止める事は不可能。しかし、ヴィンセントに直撃するはずの砲弾は、ゼロのナイトメアによる体を張った援護により、機体から逸れていった。
なぜ、自分を庇ったのか。困惑するロロに帰ってきた返事は、兄としてのルルーシュの言葉だった。
「お前が、弟だから。植えつけられた記憶だったとしても、お前と過ごしたあの時間に、嘘は無かった・・」
「約束したからな・・・お前の新しい未来・・・お前の未来は・・・オレと・・」
揺れ動くロロの感情。
そして、揺れる思いのまま、ギルフォードが放ったゼロへの止めの一撃をロロは防いでしまう。
自分に与えられた任務と相反する行動を取ったことに自ら困惑するロロ。
その時ルルーシュにかかってくるヴィレッタからの電話。回線はルルーシュによってロロへも繋げられる。戦地の只中で、まるで街中にいるかのようにヴィレッタと話すルルーシュ。今回の無断行動による任務の放棄を恐れるロロ。
「わかっていますよ。もう危ない事に弟を巻き込みません。当たり前じゃないですか。ロロには人殺しのある世界なんて似合わない」
ルルーシュの言葉は、揺れるロロに対して兄として信じえる十分な発言だった。
「最初からブリタニアに安らぎはなかったんだ。お前の居場所はここにある」
兄から弟に伝えられる優しい言葉。だが、ゼロの真意はあくまでロロの存在を攻略する事にあった。
以前ブリタニアから奪った資料を基にロロの居場所に対する依存と心の弱みを掴み、言葉巧みにロロを懐柔したルルーシュ。
そしてそれ以前にロロを狙ったあの砲撃も、事前にグランストンナイツの一人、デヴィッド・T・ダールトンにギアスを使って仕組んだものだったのだ。
「パターンβ・・・。」
「そうだ。ゼロの機体がその軌道をとった時、追っているナイトメアを背後から撃て。その後、ゼロが脱出したなら、相手のナイトメアを完全に破壊しろ。脱出しない場合は、その場で待機・・・」
全てが仕組まれた罠。巧みにロロの心理を読み、ギアスを使いその力を掌中に収めたルルーシュ。
「フフハハハ・・・ナナリーが居るべきところを奪い取った偽者め・・・!散々使い倒してぼろ雑巾のように捨ててやる・・・!」
ルルーシュは嘲笑う。
その顔には、悪魔の瞳と、確かな悪意の表情が貼りついていた・・・。
以下雑感
今回もルルーシュの一人勝ち・・・といったところでしょうか・・・。それにしても、前回ロロを黒いと言っておきながら、やっぱり一番黒いのはルルーシュだなーなんて心の底から思ったり。最後の表情なんて特に・・・^^; ボロ雑巾のように使い倒してやるですもんね。単純に人殺しというより弱みに付け入りギアスを行使して全てを意のままに操るルルーシュ・・・。ダークヒーローの感が強まった気がします。
ルルがロロを今後只のコマとして扱うのか、それともそれ以上の感情を抱く事があるのか・・・。後者に期待したいところではありますが^^;
しかしまだロロには秘密が残されている気がしますね・・・。ギアスがなぜ彼に与えられたかは不明ですし、任務が下された時に映った例のアーカーシャの剣の遺跡?が出てきた事も気になります。
ギルフォードの発言からコーネリアは現在も行方不明ととっていいのでしょうか。コーネリアの写真が出てきた時は少し心配しましたが・・・ギルフォードの希望的観測でない事を祈りたいですね。
グランストンナイツも今回バート、アルフレッドと二人が死亡・・・。中々活躍できないのはナイトオブラウンズと存在が被るゆえか・・・。ダールトンといい扱いが酷い気がします・・・少しでもいいから活躍を期待したいところ。
ヴィレッタは扇が助かって一安心という表情でしたね^^ 日本人として扇と共に過ごした記憶は忘れていない様子。今後の展開が気になります。
それともう一つ気になったのはリー・シンクーの黒の騎士団への態度の一変。ガオハイへの粛清は元々国政を牛耳っていた大宦官が目障りだったリーにとって、無断で合衆国日本を承認した事を含め、天子に意を背く輩を抹殺する良い機会だったのかもしれませんが・・・
C.C.が発言した、
「ゼロは思わぬ引き金を引いたらしいな。高邁なる野望か。俗なる野心か。」
というセリフはリーに向けられたものなのでしょうか。いずれにせよ、高潔でストイックな印象が強かった彼の、したたかな面が垣間見れたという気がします。
後は海外脱出組の面々。捕獲されたメンバーも救出された今、そろそろ活躍の出番が欲しいですね。ディートハルトが咲世子に伝えた先々のための手配準備というのも気になります。
次回 コードギアス 反逆のルルーシュR2 第5話 「ナイト オブ ラウンズ」
本格的にスザクも物語に絡んでくる予感。他のナイトオブラウンズの面々の登場にも期待したいですね^^


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雨の中をあどけない子供が歩み寄る。その片目に悪魔の瞳を宿し、確かな殺意を心に秘めて。
子供は、人を殺すことを躊躇わなかった。自分の居場所に課せられた役目は、人を殺す事。
だから、今度も同じだった。ルルーシュ・ランペルージの弟として彼に近づき、彼が記憶を取り戻したなら、これを抹殺する。ロロ・ランペルージとして偽りの名前と素性を与えられたのは、ただそれが目的だった。
ただ、??それだけのはずだったのだ。
ロロを策略によって一人管理室に誘い込み、ギアスで服従させようとしたものの、逆にロロのギアスによって絶体絶命の状況に追い込まれたルルーシュ。
時を操るギアス!???だが、ルルーシュは一瞬の出来事にも思考を完結させない。
ロロが現れた時から心の中で時間を数えていたルルーシュは、その数値のズレと監視カメラの様子から、ロロのギアスの正体は体感時間を止める能力だと看破する。
しかし、今の危機的状況に変わりは無い・・・!
ルルーシュはロロに問いかける。お前がすぐに自分を殺さないのは、「二つ」とも手に入らないことが分かっているからだと。
一つは目的であるC.C.を探す手がかり。そしてもう一つは、ロロ自身の命。
ロロの存在理由は任務を果たす事。その任務が果たせなければ、自身の存在する居場所などなくなってしまうだろう。そして、その居場所に己の未来はあるのか?
問いかけるルルーシュは、最後にロロに伝える。明日、C.C.を自分が引きずり出してやる、それで新しい未来をつかめると。
「大丈夫。嘘はつかないよ。お前にだけは」
一方、中華連邦総領事館。黒の騎士団は黎 星刻 (リー・シンクー)によって動きを抑えられ、軟禁状態にあった。総領事である高亥(ガオハイ)の死を予告するリー。黒の騎士団を利用し、彼の粛清を謀るしたたかな一面を見せる。
ルルーシュは考えを巡らせていた。ロロに対する違和感。ブリタニアへの忠誠とは違う、何か。いずれにせよ、あのギアスの力は利用できる。危険な賭けをする事になっても、自分への敵対心を払拭し、利用するための手がかりを掴みだす。自身の命を狙う意志を排除し、藤堂たち囚われた黒の騎士団の処刑を防ぐために。
機密情報局の面々は、ロロに対してそのほとんどが彼の存在を否定していた。仲間を平気で犠牲にするような輩とは組めない。彼の居場所は、そこにはなかった。チームの団結を訴えるメンバーに対して、ロロは否定的な態度をとる。
「大事なのは任務でしょ?・・・仲間なんて・・・」
大宦官であり中華連邦大領事でもあるガオハイに詰め寄るリーたち。
なぜ、独断で合衆国日本を認めたのか。それに対して、ギアスの影響によりゼロこそが我の幸せと要領を得ない返答をするガオハイ。
天子様の意向についてどうするのかと問うリーに、ガオハイはあんな小娘よりゼロこそが絶対の法則と答える。
「この売国奴め!」
その瞬間、奔るリーの刃。
「??黄天、既に死す」
大宦官、ガオハイは逆賊としてリーに粛清される・・・。
ゼロの警戒と共にC.C.の出現に目を配るヴィレッタ。その目の行く先には、処刑台に磔られた扇の姿があった。彼女の心には、日本人として彼と過ごした確かな記憶が残っていた・・・。
処刑当日。ゼロの登場を待ち構えるギルフォード達ブリタニア軍。リーら中華連邦に利用されるという立場ながら、ゼロの援護に立つカレン、C.C.ら黒の騎士団。そしてルルーシュの言葉の真偽を確かめるためヴィンセントに乗って現れるロロ。
処刑時間になり、処刑台に銃口が向けられたその時。
「違うな!間違っているぞギルフォード」
ナイトメアに乗って現れたゼロ。仲間達も手を出せない状況で、いかにして囚われた黒の騎士団を助け出すのか・・・。
以下、後半へ
ゼロの登場にざわめく処刑場。
ルルーシュの監視役であるはずのロロは、事前に自分とルルーシュが別の場所で行動しているとヴィレッタ達に思わせていた。ルルーシュの言葉の真意を確かめるため、仲間を欺いたロロ。その心に期待と殺意を持ち合わせ、ゼロの動向を見守る。
ギルフォードと対峙するゼロ。一体一の戦いを望むギルフォードに、ナイトメアから出てくる気配はない。ギアスが使えないという状況。そんな中ゼロが出した条件は、一対一で戦う事。武器は一つ。
そしてゼロが選んだ「武器」とは、側にいた警備のナイトメアが装備していた暴徒鎮圧用の盾だった。
この自決とも受け止めかねない行為に失望と絶望の意を表す黒の騎士団とリーら中華連邦達。
「失望だな、ゼロ・・・。寄生虫たる大宦官・・・。その一人を始末できた借りはある。しかし、これは永続調和に基づく契りではない・・・。ゼロが無能ならば、黒の騎士団は外交の道具となってもらうしかないだろう。」
ゼロはギルフォードに問う。
「質問しよう。ギルフォード卿。正義で倒せない悪がいる時、君はどうする。悪に手を染めてでも悪を倒すか?それとも、己が正義を貫き、悪に屈するを善しとするか」
C.C.はつぶやく。
「いずれにせよ悪は残る・・・」
リーは詭弁を誹る。
「矛盾・・・。言葉遊びか」
対して、ギルフォードは答えた。
「我が正義は、姫様の許に!」
「なるほど・・・私なら・・・悪を為して、巨悪を討つ!」
その時発動するゼロの策。ギアスで操った階層コントロールルームの管理員を使い、ブラックリベリオンと同じ租界の階層崩しを発動させる。雪崩のごとく崩れた階層から落ちるブリタニア軍。
同時にカレンに下されるゼロからの指揮命令。条件は整った。黒の騎士団の逆襲の舞台が。
盾をスケートボードのように使い、傾く断層を滑り落ちるゼロ。
落ちた階層は黒の騎士団の領地、すなわち中華連邦領事館の敷地内。これで黒の騎士団の行動を阻むものは存在しない。ブリタニア軍を壊滅し、同胞を救い出せというゼロの声に奮い立つメンバーたち。
囚われた仲間を救出し、形勢は完全に黒の騎士団に傾いた。
しかしその時、ゼロ=ルルーシュにとって最大の難関が立ちふさがる。
ゼロのナイトメアに近づくロロが駆るヴィンセント。
C.C.を差し出す約束を無視し、自分に嘘を吐いたとしてゼロに攻撃を仕掛けるロロ。
カレンは救助者を助ける為に動く事ができない。
「僕に未来をくれると言ったくせに・・・。任務さえ果たせば、未来は繋がるんだ!」
ルルーシュを殺そうと攻撃を加えるロロ。まさに絶体絶命と思われたその時、ロロのヴィンセントに向かって放たれた砲撃。
いかにギアスで敵の動きを止めたとしても、物理現象を止める事は不可能。しかし、ヴィンセントに直撃するはずの砲弾は、ゼロのナイトメアによる体を張った援護により、機体から逸れていった。
なぜ、自分を庇ったのか。困惑するロロに帰ってきた返事は、兄としてのルルーシュの言葉だった。
「お前が、弟だから。植えつけられた記憶だったとしても、お前と過ごしたあの時間に、嘘は無かった・・」
「約束したからな・・・お前の新しい未来・・・お前の未来は・・・オレと・・」
揺れ動くロロの感情。
そして、揺れる思いのまま、ギルフォードが放ったゼロへの止めの一撃をロロは防いでしまう。
自分に与えられた任務と相反する行動を取ったことに自ら困惑するロロ。
その時ルルーシュにかかってくるヴィレッタからの電話。回線はルルーシュによってロロへも繋げられる。戦地の只中で、まるで街中にいるかのようにヴィレッタと話すルルーシュ。今回の無断行動による任務の放棄を恐れるロロ。
「わかっていますよ。もう危ない事に弟を巻き込みません。当たり前じゃないですか。ロロには人殺しのある世界なんて似合わない」
ルルーシュの言葉は、揺れるロロに対して兄として信じえる十分な発言だった。
「最初からブリタニアに安らぎはなかったんだ。お前の居場所はここにある」
兄から弟に伝えられる優しい言葉。だが、ゼロの真意はあくまでロロの存在を攻略する事にあった。
以前ブリタニアから奪った資料を基にロロの居場所に対する依存と心の弱みを掴み、言葉巧みにロロを懐柔したルルーシュ。
そしてそれ以前にロロを狙ったあの砲撃も、事前にグランストンナイツの一人、デヴィッド・T・ダールトンにギアスを使って仕組んだものだったのだ。
「パターンβ・・・。」
「そうだ。ゼロの機体がその軌道をとった時、追っているナイトメアを背後から撃て。その後、ゼロが脱出したなら、相手のナイトメアを完全に破壊しろ。脱出しない場合は、その場で待機・・・」
全てが仕組まれた罠。巧みにロロの心理を読み、ギアスを使いその力を掌中に収めたルルーシュ。
「フフハハハ・・・ナナリーが居るべきところを奪い取った偽者め・・・!散々使い倒してぼろ雑巾のように捨ててやる・・・!」
ルルーシュは嘲笑う。
その顔には、悪魔の瞳と、確かな悪意の表情が貼りついていた・・・。
以下雑感
今回もルルーシュの一人勝ち・・・といったところでしょうか・・・。それにしても、前回ロロを黒いと言っておきながら、やっぱり一番黒いのはルルーシュだなーなんて心の底から思ったり。最後の表情なんて特に・・・^^; ボロ雑巾のように使い倒してやるですもんね。単純に人殺しというより弱みに付け入りギアスを行使して全てを意のままに操るルルーシュ・・・。ダークヒーローの感が強まった気がします。
ルルがロロを今後只のコマとして扱うのか、それともそれ以上の感情を抱く事があるのか・・・。後者に期待したいところではありますが^^;
しかしまだロロには秘密が残されている気がしますね・・・。ギアスがなぜ彼に与えられたかは不明ですし、任務が下された時に映った例のアーカーシャの剣の遺跡?が出てきた事も気になります。
ギルフォードの発言からコーネリアは現在も行方不明ととっていいのでしょうか。コーネリアの写真が出てきた時は少し心配しましたが・・・ギルフォードの希望的観測でない事を祈りたいですね。
グランストンナイツも今回バート、アルフレッドと二人が死亡・・・。中々活躍できないのはナイトオブラウンズと存在が被るゆえか・・・。ダールトンといい扱いが酷い気がします・・・少しでもいいから活躍を期待したいところ。
ヴィレッタは扇が助かって一安心という表情でしたね^^ 日本人として扇と共に過ごした記憶は忘れていない様子。今後の展開が気になります。
それともう一つ気になったのはリー・シンクーの黒の騎士団への態度の一変。ガオハイへの粛清は元々国政を牛耳っていた大宦官が目障りだったリーにとって、無断で合衆国日本を承認した事を含め、天子に意を背く輩を抹殺する良い機会だったのかもしれませんが・・・
C.C.が発言した、
「ゼロは思わぬ引き金を引いたらしいな。高邁なる野望か。俗なる野心か。」
というセリフはリーに向けられたものなのでしょうか。いずれにせよ、高潔でストイックな印象が強かった彼の、したたかな面が垣間見れたという気がします。
後は海外脱出組の面々。捕獲されたメンバーも救出された今、そろそろ活躍の出番が欲しいですね。ディートハルトが咲世子に伝えた先々のための手配準備というのも気になります。
次回 コードギアス 反逆のルルーシュR2 第5話 「ナイト オブ ラウンズ」
本格的にスザクも物語に絡んでくる予感。他のナイトオブラウンズの面々の登場にも期待したいですね^^


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この記事へのコメント
Julieskyさん、こんばんは。
この度は相互リンクのお誘いありがとうございました。
サクッと貼らせていただきましたので、こちらにコメントを残させていただきます。
マジメに考察されてるJulieskyさんに比べ、稚拙な感想ばかりですけど
今後ともよろしくお願いします!では。
この度は相互リンクのお誘いありがとうございました。
サクッと貼らせていただきましたので、こちらにコメントを残させていただきます。
マジメに考察されてるJulieskyさんに比べ、稚拙な感想ばかりですけど
今後ともよろしくお願いします!では。
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第4話。やはり面白いぞギアス。
とにかく今回はロロを揺さぶるルルーシュの三文芝居が絶妙でしたww
コードギアスR2 第4話『逆襲の処刑台』
落ちろーーーな、コードギアス第四話
女も男もまとめてたらしこむとは(笑)
『さんざん使い倒して、ボロ雑巾のように捨ててやる!』って何処のホストですか、夜王ですか(笑)
当たった人達、おめでとう(笑)!!。
ナイス 玉城ww。おまえ、バレリーナに転向かwwww?。
第3話 クロニコのながぐつ カバさん、脱出してピンチなところをクロニコに助け
TURN 04 逆襲 の 処刑台 コメント ロロ君小さい頃から苦労してますね。
URL :
- 波 - 2008年04月29日 00:22:39
辿りついた先にギアスの記事があったのでコメント残させてください(笑)
凄い詳細な感想で自分のと比べて何だか恥ずかしさがこみ上げて来ました_| ̄|○ il||li
今回は、もう本当ルル黒いなー、ってのが、微笑ましい(←何だか違う?)くらいな気持ちでニヤニヤしてしまいました。もう、しょうながいな、こいつって感じで(笑)
と、初コメでいきなり気安くすみませんでした(m´・ω・`)m