とある魔術の禁書目録 第12話 『絶対能力(レベル6)』 感想
とある魔術の禁書目録<インデックス>
とある魔術の禁書目録 第12話 『絶対能力(レベル6)』より感想です。
幻想殺しVS超電磁砲・・・ではなくて、上条当麻VS御坂美琴
小萌先生のシュレディンガー理論から解説される、超能力者とは何か。
『まともな現実から切り離され、自分だけの現実を手に入れた人を、あたしたちは超能力者と呼ぶのです』
超能力という「箱の中身」を在るものと認識した観測者=超能力者とかいろいろ考えてしまうんですが、そもそもこのお話で超能力者が自然的に生まれてくるとか、能力開発を受けてる人間がどこまで超能力者と呼ばれる存在なのか、少なくとも劇中では明言はされてないわけで、確率解釈して突き詰めれば超能力者は存在するんだよ?とかこの辺りを考えてもキリがないので思考停止・・・。
とりあえず後の話から“観測者”が伏線になってるような気はしましたが。小萌先生の授業って面白そうな気がするなぁ・・・。こういう話ばっかりで頭を悩ますのも悪くないかも(笑)
第10話で「筋ジストロフィー等の研究を行っていた施設が業務撤退」云々って飛行船に出てましたが、筋ジストロフィーって一般に「進行性の筋力低下をみる遺伝性の疾患」の事ですよね。あの時は何となく文字の羅列として見ていた風景が、今回の話に絡んでくるとはなかなか・・・
幼少時の美琴に協力を求めていた研究者が言っていた、『世の中には自分の手足を動かせずに苦しんでる人たちが大勢いる。脳の電気信号に働きかける生体電気を操れる力があれば、その人達を救うことができるかもしれない』というお話。
美琴自身は病気で苦しんでいる人達を救うために力を貸していたのに、実際には軍事目的で量産されるクローンが作られたり、更にそれを実験動物として使った『レベル6(絶対能力)開発実験』なんてものに利用されていたわけで、それが自分自身を含めて許せなかったから悩んでいたんですね。
自分のクローンに対する気持ちとか、複雑な感情はもちろんあっただろうけど、それでも一人一人を人間として美琴は扱っていた。だからツリーダイアグラムなんて衛星の演算結果で勝手に殺されていく自分の妹たちを救いたかった。あの元気はつらつとしていた中でもこんな過酷な現実で生きていたことを思うと、哀しいものがあります・・・。
前回当麻が手にした×印のついた地図はアクセラレータと御坂妹の交戦結果ではなくて、今まで潰した研究所を示したものだったという事ですか。
それにしても、第6話で偶然撃ち落とされた衛星といい、結構伏線が展開してますね。まだ気付かない所で結構ありそうな気がします。
ツリーダイアグラムの演算結果によるアクセラレータの絶対能力(レベル6)への進化。
レールガン(美琴)を128回殺すことで、アクセラレータはレベル6へと進化する。しかし128人もレールガンを用意することは困難。その代わりとして用意されたのは、能力の劣るクローンである妹達(シスターズ)の2万回の死・・・。
アクセラレータに打ち勝つことは不可能。自分の代わりに死んでいく妹達を助ける手段として美琴が考え付いた先は、レールガン、つまり大元である自分自身の価値を失わることで、研究者たちに演算結果の無意味を証明させるということだった。
185手でアクセラレータに敗北するという自分が、もし最初の一手で無様に死ねば、レベル6の進化を促すレールガンの、引いては同能力劣化クローンの妹達を2万人も死なせる事の無価値を示す事ができると・・・。
ツリーダイアグラムが撃ち落とされ、再演算や分析ができない今なら、自分一人の死で実験を中止させ妹達を救うことができる。
本当にそれで実験が中止されるのか、研究者たちに無価値を証明できるのかを考えると、傍目にはかなり無謀な事にも見えるけど、そんな分の悪い賭けに出なきゃならないほど美琴が切羽詰まっているということなのかもしれない。
『戦いたくない理由なんてわからねえよ・・・他になんかいい案があるかどうかも分んねえ・・・。けど、嫌なんだよ。お前が傷つくところなんて見たくねえんだよ。何で、お前が死ななきゃいけないんだよ!どうして誰かが殺されなくちゃならないんだよ!そんなの納得できるはずねえだろ!!』
美琴を死なせたくない当麻と自分の死でしか救いを見つけられない美琴との意地のぶつかり合い。
当麻はこれから死にに行くって人間を素通しで通せるような人間じゃない。自分が他にいい案を見つけれるわけでもない。だから無抵抗に立ちふさがる。自分の覚悟を通すために当麻を攻撃する美琴の方が痛々しく見えます・・・。美琴だって自分のために当麻が傷つくことなんて望んじゃいないんだから。
倒れる中、当麻は考える。実験を止めるには、実験が何の利益も生み出さないものだと思い込ませなければならない。
最弱の「レベル0」が、最強の「レベル5」に打ち勝つ・・・という展開を窺わせつつ、次回へ続く。
次回 とある魔術の禁書目録 第13話 『一方通行(アクセラレータ)』
いよいよ対峙する学園都市最強のレベル5。いつにも増して表情に熱のこもってるアクセラレータですが・・・^^; いよいよ禁書目録開始以来の見せ場に差し掛かってきたというところかな。
<関連サイト>
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とある魔術の禁書目録 第12話 『絶対能力(レベル6)』より感想です。
幻想殺しVS超電磁砲・・・ではなくて、上条当麻VS御坂美琴
小萌先生のシュレディンガー理論から解説される、超能力者とは何か。
『まともな現実から切り離され、自分だけの現実を手に入れた人を、あたしたちは超能力者と呼ぶのです』
超能力という「箱の中身」を在るものと認識した観測者=超能力者とかいろいろ考えてしまうんですが、そもそもこのお話で超能力者が自然的に生まれてくるとか、能力開発を受けてる人間がどこまで超能力者と呼ばれる存在なのか、少なくとも劇中では明言はされてないわけで、確率解釈して突き詰めれば超能力者は存在するんだよ?とかこの辺りを考えてもキリがないので思考停止・・・。
とりあえず後の話から“観測者”が伏線になってるような気はしましたが。小萌先生の授業って面白そうな気がするなぁ・・・。こういう話ばっかりで頭を悩ますのも悪くないかも(笑)
第10話で「筋ジストロフィー等の研究を行っていた施設が業務撤退」云々って飛行船に出てましたが、筋ジストロフィーって一般に「進行性の筋力低下をみる遺伝性の疾患」の事ですよね。あの時は何となく文字の羅列として見ていた風景が、今回の話に絡んでくるとはなかなか・・・
幼少時の美琴に協力を求めていた研究者が言っていた、『世の中には自分の手足を動かせずに苦しんでる人たちが大勢いる。脳の電気信号に働きかける生体電気を操れる力があれば、その人達を救うことができるかもしれない』というお話。
美琴自身は病気で苦しんでいる人達を救うために力を貸していたのに、実際には軍事目的で量産されるクローンが作られたり、更にそれを実験動物として使った『レベル6(絶対能力)開発実験』なんてものに利用されていたわけで、それが自分自身を含めて許せなかったから悩んでいたんですね。
自分のクローンに対する気持ちとか、複雑な感情はもちろんあっただろうけど、それでも一人一人を人間として美琴は扱っていた。だからツリーダイアグラムなんて衛星の演算結果で勝手に殺されていく自分の妹たちを救いたかった。あの元気はつらつとしていた中でもこんな過酷な現実で生きていたことを思うと、哀しいものがあります・・・。
前回当麻が手にした×印のついた地図はアクセラレータと御坂妹の交戦結果ではなくて、今まで潰した研究所を示したものだったという事ですか。
それにしても、第6話で偶然撃ち落とされた衛星といい、結構伏線が展開してますね。まだ気付かない所で結構ありそうな気がします。
ツリーダイアグラムの演算結果によるアクセラレータの絶対能力(レベル6)への進化。
レールガン(美琴)を128回殺すことで、アクセラレータはレベル6へと進化する。しかし128人もレールガンを用意することは困難。その代わりとして用意されたのは、能力の劣るクローンである妹達(シスターズ)の2万回の死・・・。
アクセラレータに打ち勝つことは不可能。自分の代わりに死んでいく妹達を助ける手段として美琴が考え付いた先は、レールガン、つまり大元である自分自身の価値を失わることで、研究者たちに演算結果の無意味を証明させるということだった。
185手でアクセラレータに敗北するという自分が、もし最初の一手で無様に死ねば、レベル6の進化を促すレールガンの、引いては同能力劣化クローンの妹達を2万人も死なせる事の無価値を示す事ができると・・・。
ツリーダイアグラムが撃ち落とされ、再演算や分析ができない今なら、自分一人の死で実験を中止させ妹達を救うことができる。
本当にそれで実験が中止されるのか、研究者たちに無価値を証明できるのかを考えると、傍目にはかなり無謀な事にも見えるけど、そんな分の悪い賭けに出なきゃならないほど美琴が切羽詰まっているということなのかもしれない。
『戦いたくない理由なんてわからねえよ・・・他になんかいい案があるかどうかも分んねえ・・・。けど、嫌なんだよ。お前が傷つくところなんて見たくねえんだよ。何で、お前が死ななきゃいけないんだよ!どうして誰かが殺されなくちゃならないんだよ!そんなの納得できるはずねえだろ!!』
美琴を死なせたくない当麻と自分の死でしか救いを見つけられない美琴との意地のぶつかり合い。
当麻はこれから死にに行くって人間を素通しで通せるような人間じゃない。自分が他にいい案を見つけれるわけでもない。だから無抵抗に立ちふさがる。自分の覚悟を通すために当麻を攻撃する美琴の方が痛々しく見えます・・・。美琴だって自分のために当麻が傷つくことなんて望んじゃいないんだから。
倒れる中、当麻は考える。実験を止めるには、実験が何の利益も生み出さないものだと思い込ませなければならない。
最弱の「レベル0」が、最強の「レベル5」に打ち勝つ・・・という展開を窺わせつつ、次回へ続く。
次回 とある魔術の禁書目録 第13話 『一方通行(アクセラレータ)』
いよいよ対峙する学園都市最強のレベル5。いつにも増して表情に熱のこもってるアクセラレータですが・・・^^; いよいよ禁書目録開始以来の見せ場に差し掛かってきたというところかな。
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Tag ⇒ | *アニメ | とある魔術の禁書目録
この記事へのコメント
>海優さん
ありがとうございます^^
幻想殺しは原石のカテゴリに含まれるかもあやふやな力ということみたいですね。テッラが言いかけたように魔術側の力なのかもしれない事も踏まえて、作品中の最重要キーワードになりそうな気がします。
ありがとうございます^^
幻想殺しは原石のカテゴリに含まれるかもあやふやな力ということみたいですね。テッラが言いかけたように魔術側の力なのかもしれない事も踏まえて、作品中の最重要キーワードになりそうな気がします。
東海圏ではようやく放送され、しかも第13話と一挙放送です。
なら、年末にやれよと思うんですが(笑)
超能力の話は、ユリ・ゲラーがよく言ってた「曲がる事をイメージする事が大事だ」というのを思い出しました。
実際、そういう暗示をかければスプーンぐらい簡単に曲がります。
あと、量子力学の発展で素粒子が発見されると超能力の説明に使われるようになりました。
陽子、電子などの素粒子は不確定性原理によって「つかむ」ことはできないし、壁をすりぬけることもあります。また、場合によっては時間を逆行するような現象も。
で、それをテレポーテーションや念力、予知といったものに当てはめようとするのですが、マクロな視点で不確定性原理なんぞ怒りませんわな(笑)
しかし、50年以上前から変わらず出てくるネタなので、そこらへんも下敷きにしてるのかな?と思いました。
飛行船のニュースの話はそこまで気付きませんでした。
深いですね。
なら、年末にやれよと思うんですが(笑)
超能力の話は、ユリ・ゲラーがよく言ってた「曲がる事をイメージする事が大事だ」というのを思い出しました。
実際、そういう暗示をかければスプーンぐらい簡単に曲がります。
あと、量子力学の発展で素粒子が発見されると超能力の説明に使われるようになりました。
陽子、電子などの素粒子は不確定性原理によって「つかむ」ことはできないし、壁をすりぬけることもあります。また、場合によっては時間を逆行するような現象も。
で、それをテレポーテーションや念力、予知といったものに当てはめようとするのですが、マクロな視点で不確定性原理なんぞ怒りませんわな(笑)
しかし、50年以上前から変わらず出てくるネタなので、そこらへんも下敷きにしてるのかな?と思いました。
飛行船のニュースの話はそこまで気付きませんでした。
深いですね。
>ヴィーさん
一挙2話放送でしたか^^; 年明けからは最速の放送がAT-Xになったそうで、先日の火曜日に既に14話が放送されたとか。気付きませんでした(汗)
超能力の発現に関する小萌ちゃんのお話、この次の13話にも続いていて、魔術的な思想にも繋がったりしていて深いなぁと思わせます。伏線などはふとした風景などにもあるようで、なかなか面白いですね。
一挙2話放送でしたか^^; 年明けからは最速の放送がAT-Xになったそうで、先日の火曜日に既に14話が放送されたとか。気付きませんでした(汗)
超能力の発現に関する小萌ちゃんのお話、この次の13話にも続いていて、魔術的な思想にも繋がったりしていて深いなぁと思わせます。伏線などはふとした風景などにもあるようで、なかなか面白いですね。
美琴は「その紙きれ持っていることは、こんな意味ね?」
・このバカタレは私の部屋へ不法侵入したあげく、
謎の書類を手に入れた。
「敵はバーベキューになるわ!」言いましたが、
-----------------
その前にこのケースに気づかず。
・インターホンで交渉した結果、
白井さんが部屋にあげてくれた。
不法侵入と決め付けるなんて
フグ田サザエにそっくりですね。
失礼します。
・このバカタレは私の部屋へ不法侵入したあげく、
謎の書類を手に入れた。
「敵はバーベキューになるわ!」言いましたが、
-----------------
その前にこのケースに気づかず。
・インターホンで交渉した結果、
白井さんが部屋にあげてくれた。
不法侵入と決め付けるなんて
フグ田サザエにそっくりですね。
失礼します。
>鳴海みぐJr.さん
フグ田サザエさん・・・ですか(^^; この辺りのお話は良く覚えてないですね~もう一度見直してみようかな・・・。
フグ田サザエさん・・・ですか(^^; この辺りのお話は良く覚えてないですね~もう一度見直してみようかな・・・。
トラックバック
ロリ美琴にズキュウウウウン!
とやりたかったけど、話が真剣なのでそうも言っていられずな第12話です。
アクセラレータの所へ行こうとしてる美琴の前に、当麻が登場。
退かない当麻に美琴は戦いを挑みますが、勝敗の行方は如何に?
とある魔術の禁書目録 第12話「絶対能力」の感想です。
「どけ!」「やだ!」 だけで終わったなw
URL :
- 海優 - 2008年12月22日 04:25:01